2018年1月16日火曜日

欲望の資本主義

先日のNHKで、「欲望の資本主義」というやや難しい内容の番組を見て、私自身深く考えさせられました。東西冷戦中は世界も資本主義諸国と社会主義諸国に分かれていました。どちらが民主的かは疑問もありますが、ソ連の崩壊とともに東欧諸国の大部分は政治も民主化し、資本主義経済を施行しています。しかし、資本主義が行き過ぎると国民間に貧富の差が広がりかねない面もあります。民主主義政治はその点を重視し、貧富の格差を過剰に広げないよう、為政による富のバランスを目指すことが必要です。悲しいかな、今の世の中で発生する犯罪事件も、最近は金銭に関わるものが多いように感じます。社会主義のように、公平過ぎるのも努力が報われず良くないですが、貧富の差が開き過ぎるのは犯罪の温床にも繋がります。人間の欲望を放置した資本主義も社会に様々な格差をもたらします。人生において金銭的な苦労を味わってきた人ならば、貧しい人の気持ちも理解できますが、何の金銭的苦労もしないで育った人は、生活苦の人の立場が分からないかもしれません。今の日本で6人に1人が貧困の児童だというのは、世界第3位の先進国として恥ずべきことだと思います。政治は、貧富の偏りを是正するための政治でなければならないと考えます。当然、企業も社会的役割を認識することが大切です。

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