2018年1月31日水曜日

甘やかさない子育て

大正11年生まれの私の父は64歳で生涯を閉じましたが、父の人生から様々なことを私は学びました。父は農家の長男坊でしたが、幼い頃から才能を買われたのか、離島の天草から進学、進学で最終学歴の明治専門学校(現九工大)を卒業し、名門企業へ就職して、さらに相手の親に気に入られて若いながら伴侶まで得たのですが、私をはじめ周囲からみると人生の失敗者でもありました。本人自身は幸せだったかもしれませんが、一般的に考えると決して恵まれた人生だったとは思われません。

何故、そのような人生になったかと言いますと、父は両親からも甘やかされて、周囲からもチヤホヤされて育ったからだと思います。祖父母は父を大学に通わせるのに、現金収入を得るために農業を休んで福岡の炭鉱で黒まみれになって1人息子の卒業まで働きました。旧制中学(現高校)を出て進学したので5年間だったと思います。卒業間近に学生予備隊として召集を受け、理工系だったので土浦で戦闘機の訓練(特攻隊)を受けていたようです。

当時、学生ながら新婚だった私の母親も、父に福岡から土浦へ合いにきていたようです。終戦が伸びれば命はなかったわけですが、幸いに生き残りました。しかし、大学を卒業して就職してから夫婦の仲がおかしくなったのです。もし、父は甘やかされないで育っていれば、飽くまで私の想像ですが、親の期待を裏切る行動(離婚)は取らなかったでしょうし、普通の家族が形成されていたはずです。夫婦が仲良くは当然ですが、子供、特に男の子は甘やかさないで育てたほうが良いと思います。

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