2018年10月12日金曜日

地方の話

近年、ふるさと納税など地方創生の論議は活発ですが、どうも将来の地方経済は少子高齢化が加速する以上、このまま行くと更に厳しくなるような気がいたします。かつて大分県でふるさと一品運動が盛り上がり、地方経済の象徴的存在になったことがありますが、最近はそのような話題も少ないようです。私自身も地方出身者ですが、ゆくゆくは自分の故郷へ戻りたいかと言えば、空き家と高齢者ばかりの故郷には魅力を感じないのでノーでしょう。また主たる産業も仕事も無いところに、将来のある若者が定着しないのも当然です。座して衰退するのを待つだけかと申しますと、まだまだ改善の方法はたくさんある筈です。国としても地方自身もまだ産業政策や農地改革も含めた戦略的な創意工夫が足りないのではないでしょうか。6年前に帰郷した時、役所勤めの同級生が「自分たちは恵まれているけど、田舎に残っている他の同級生の生活は厳しいので気の毒だ」と話していました。日本の経済規模は何十年前からすると大きく膨らんでいるのに、地方と中央の経済格差は年々広がるばかりです。効果的な対策が打たれなければ、日本列島の山間部を含めた地方の大部分は、おそらく50年後には人の住まない過疎地として衰退していくでしょう。国には安全保障上もそうならないことを期待する次第です。

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