2018年10月6日土曜日

感謝その2

「不良にならなくて良かった」高校を卒業して実家を離れる時に祖母が話した一言です。それ程、孫の子育てに自分たちの人生を賭け、情熱を捧げたということでしょう。祖父母の子育ては素晴らしかったと今でも私は思います。かつて村長もして村中で知られていた祖父は、芸術文化の教養にも長けて、村に本屋も無いのに、どこから持ってきたのか家では始終読書をしていました。祖母は満足に教育を受けていないので、文字の読み書きも出来ないにも関わらず、人間的に極めて賢く、どこで仕入れたのか人生訓を述べる人でした。二人とも共通しているのは教育に大変熱心だったことです。私が学校時代に表彰された様々な賞状を全て自宅の壁という壁に貼っていました。嬉しかったのか、自慢したかったのか分かりませんが、おそらく血を分けた孫の成長が可愛くて仕方なかったのだろうと思います。幸いにも不良にならなかったので、この歳の今でも祖父には感謝しきれないくらいです。

0 件のコメント:

コメントを投稿