2019年8月20日火曜日

成熟と無関心

左派と右派の対立はどこの国でもありますが、ナショナリズムが強すぎると独裁国家となりますし、弱すぎるとポピュリズムが台頭したりするので、国民世論を背景とした政治手法は時として混迷の度合いを深めます。かつての日本も60年安保闘争や三里塚闘争等で、国内では反対派と賛成派の一般庶民をも巻き込んだ左派と右派が激しく対立した時代もありました。現在の日本は左派と右派は存在しながらも、内政的にはかなり穏やかな国になったように感じます。いい意味では政治的に成熟した国家なのかもしれませんが、否定的な面では政治的に無関心な層が増えたのかもしれません。いずれにしろ、基本的人権が憲法で保障されている我が国として、諸外国に左右されずに将来にわたり政治的圧力のない国であってほしいものです。かの国は国民世論が二分されている傾向が強いので、左派・右派のどちらかが政権を取っても政治の舵取りはかなり難しいように思われます。両サイドのいい面を生かして柔軟に行政が行われれば、反対運動も少ないのではないでしょうか。早期に時間をかけた話し合いを行うことが重要なのですが、ネット社会では時間が経てば経つほど情報が無限に広がり、双方の打開がさらに困難な状態に陥っているようです。

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