2022年3月14日月曜日

通用する力

 会社経営は経営者の人生そのものだという気がします。それだけ覚悟を決めて経営しなければならないのです。弊社も財務基盤がぜい弱な頃には毎月資金繰り表を作って、常に預貯金の変動を睨みながら日々の経営をしてきました。結論を申しますと、資金繰りをしたり財務諸表を読めない人は会社経営は無理にしない方が無難だと思います。

会社が小さいときは人任せにはできないからです。かつて同業者でとても優秀な技術者の社長がいまして会社を潰したことがあります。大体、技術が優秀な経営者ほど営業や経理に疎い傾向があります。自分が率先して目の前のプロジェクトばかりに気が集中して会社の資金の流れを掌握していないんです。目先の仕事しか見えないのでマクロ的に経営を捉える能力がなかったのです。

私は大手に在籍していた若い頃から初歩的な経営を学んできました。それが無かったら転職して活躍することもできなかったでしょう。どんな職種でも通用する力を大きな会社にいるときは身に付けなければなりません。ぶら下がる人ばかりの会社では、これから大手でさえも将来生き残っていくことは不可能です。「寄らば大樹の陰」と思って就職して成功を掴める時代はもう過去の話だと思います。

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