2022年3月29日火曜日

年度末現象

 年度末になると例年工事で道路が渋滞します。年度予算を使い切ろうという公共事業の特質があるからです。私もかつて建設業界にいた関係で工事の発注が年度末に偏る状況は知っていますが、相変わらずその傾向は変わらないようです。水道工事や下水工事で役所の管轄が違うため同じ道路を何回も掘り返して無駄とも思える工事も多々ありました。

公共工事は国が建設国債を発行して予算を組みますので、近年のように財政難だと年々少しずつ消化しますので自ずと工事も完成まで長期間に及びます。私の住まいの近辺でも30数年ぶりに漸く完成した道路があります。しかし古い道路は常に補修工事が伴います。インフラとしての道路が増えれば更に将来にわたり補修が必要となります。

工事は道路建設に携わる全国の多くの建設労働者の生活の支えにもなっていますので、毎年のように公共事業として国の予算として費用が捻出されます。すべて費用は税収で賄われるので国の経済を成長させなければ税収が不足し公共投資のための財源を増やせないのです。中国は日本の経済が停滞している間に高度経済成長をしてきましたので財源が豊富で交通インフラも瞬く間に完成しました。

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