2024年12月27日金曜日

バラの花束

昨日、妻は嬉しかったのか12本の赤いバラを××花壇というお店で買ってきました。普段は1本ずつ買ってきては居間に飾っているのですが、今回は12本の赤いバラの花束を買ったのです。有名な花屋さんなので1本880円したので、渋沢栄一が財布から消えていきました。妻は外出すると必ず付近の花屋さんに立ち寄るほど、生花を買うのが何よりの楽しみのようです。

昨日も12本の赤いバラの意味を教えられたのですがすぐに忘れてしまいましたので、自分自身で調べてみました。主に結婚記念日のプレゼント・プロポーズにお勧めの花束のようですが、12本の赤いバラには「感謝、誠実、幸福、信頼、希望、愛情、情熱、真実、尊敬、栄光、努力、永遠」という花言葉の意味が込められているそうです。私も初めて知りました。

バラは誰でもが知っているくらい有名な花で、地球上で最も美しい花と言われて「花の女王」とも呼ばれています。バラの花はあまり日持ちがしないのですが、数年前に妻が買ってきた「サムライ」という品種がとても長持ちすることを最近発見しました。しかし、同じ品種でもお店によって日持ちが違うことも判明しました。驚くなかれで、皆さんも是非お試しください。 

2024年12月26日木曜日

年末に際して

 今年も年賀状を一気に書き上げ投函しました。年賀状の枚数も年々自然と減ってきているような感じがします。最近はメールやSNSで新年の挨拶に代える人も増えていますが、年に1度の事なので私は受取人を思い出しながら住所も手書きで年賀状を書くようにしています。

自分の年齢に合わせたように喪中の葉書も増えてきていますが、まだ親世代の訃報が多く、同世代の訃報はまだ少ないですが突然なことで驚いたりします。人間は誰しも寿命がありますが、普段意識していない中で身近で訃報を聴きますと自分自身と置き換えて意識せざるを得ません。

暗い話はさておき、個人的には今年は初めて蕎麦打ちに挑戦しました。2月から習い始めて毎月1回の教室に休まず参加しましたが、なかなか一朝一夕には上手くならず難しいものです。ウォーキングも会社主催のイベントや個人的にはNPO主催の東海道宿場ウォークにもチャレンジしました。

そのほか、遠方で開催された中学や高校の同窓会にも10年振りに参加しました。自分ではまだ若いつもりでも同級生と会うと自分自身も既に老人であることを実感します。いつまでも元気でいることは保証されないので、残された人生を日々大切に過ごしたいと思います。






2024年12月25日水曜日

経済一言

 石破政権になって来年度の日本はどのように変わるでしょうか?私は日中関係がこれまで以上に改善されると見ています。今朝、金杉駐中国日本大使の会見を聴きましたが、もしかすると両国の外務大臣が地固めをして習近平国家主席と石破総理の直接会談が25年度には実現するかもしれません。中国経済は決して楽観できない個人消費も厳しい状況が継続するようです。日中関係が改善されることでトランプ政権によって多少の苦境は軽減されるからです。

米国の金利が切り下げられると、日本は利上げによる米国との金利差を縮小できるので円高の方向へ動いて輸入インフレを抑えることができます。日本の競争力やGDPが伸び悩んでいるのも円安が主な原因です。もっと日本の円が強ければ経済の足を引っ張るような悪しきインフレには日本経済は対応できるはずです。国内の賃金を上げるにも企業業績が好循環にならない限り掛け声だけに終わってしまう可能性があります。

少子高齢化と労働人口減が避けられない日本は産業のソフト化でモノづくりの付加価値を上げるしか道はありません。ネットワークとロボティクスで産業競争力を付ければ現在の経済力は今後も維持できるはずです。これまでも日本は共和党政権で経済の強みを発揮してきました。過去には民主党政権の通商政策の一環であるスーパー301条で日本叩きが度々行われました。米国の民主党政権は日本経済にとって必ずしも有利ではないのです。


2024年12月24日火曜日

産業の行方

かつて経営不振に陥ったシャープを台湾電機大手の鴻海(ホンハイ)精密工業が買収しましたが、今度は業績に苦しむ日産自動車にも資本参加して経営参画に意欲を示しているようです。日産自動車はこのほどホンダ、三菱自動車と経営統合を目指すことが報じられましたが、海外自動車メーカーや新興勢力とのEV開発競争に果たして勝てるのか疑問です。

最近、国内販売の大衆車でスズキ自動車を見かけることが多いように感じます。現に、スズキ自動車はインドでも早くから進出しており、国内外とも販売は順調のようです。トヨタ自動車は今や世界トップメーカーですが、スズキ自動車とも連携しながら日本の強みを生かして海外市場でも好業績を示しているようです。

自動車産業は産業のすそ野が広いため、経営不振は国内の雇用にも影響は少なくないと思われます。 経営統合することで生産のスリム化が求められるので余剰人員は必ず出てくるでしょう。将来の生き残りのために3社の経営統合の方向性は正しいと考えますが、ほかの産業にも同じことが言えそうです。世界で戦うには日本の強みが活かされなければなりません。

今朝のニュースで一人当たりの名目GDPが先進国で最下位、しかも韓国にも及ばないという事態にもっと目を向けるべきではないでしょうか。

2024年12月23日月曜日

名言違い

 「絶望は愚か者の結論なり」とは、かつてラジオパーソナリティを務められた故山谷親平氏のお言葉のようでした。ご本人が亡くなられて40年が過ぎますが、子ども様には山谷えり子(参議院議員)さんが存在します。サラリーマン時代には毎日のように「テレホン人生相談」にレギュラーでご出演された山谷親平氏のお言葉を拝聴していました。他には当時、早稲田大学教授だった加藤諦三氏など相談者として登場されていました。

さて本日は今朝、ラジオ深夜便で放送された「絶望名言」についてお話しします。作家、シオランの言葉として文学紹介者の頭木弘樹さんから絶望名言が語られました。いつも様々な著名人の「絶望名言」を拝聴していますが、現代社会では生きていくだけで大変なことを人々は感じているのが現実です。かつてのように「絶望は愚か者の結論なり」とは容易に言えないことが多々あるのです。

私もサラリーマン当時は山谷親平さんの「テレホン人生相談」コーナーを拝聴しながら、世の中には悩みを抱えた人が多いことを興味本位で聴いていました。時代は変わり、私も当時の年齢から遥かに離れてしまいましたが、「絶望名言」というテーマが現代社会に横たわっていることを感じずにはいられません。寄り添う気持ちを皆が抱いて人に接することの大切さを深く感じるこの頃です。

2024年12月20日金曜日

処世訓

子どもの頃に祖母から「人を見れば泥棒と思え!」と言われたことがあります。多分、真面目で素直そうな私に対しての警告だったのだろうと今になってみると考える次第です。祖母は大変な苦労人でした。祖父がお人好しで人に騙されることが多かったので気苦労が絶えなかったのだと考えます。実は私も祖父に似ている面がありますので、妻から警鐘を鳴らされることは度々です。お蔭様でこれまで破綻するような大失敗もなかったのは妻のお陰だと考えます。

昨今、かつては考えられなかったような強盗や窃盗事件が多発しています。企業内においても同様の犯罪が個人によって引き起こされる時代です。なぜ個人が犯罪に走るのか理由を想像すると金銭的な理由がほぼすべてだと思われます。かつては日本人も経済的な格差が今ほどなく、貧乏な生活をしている人は大勢いました。父が多額の借金を作った我が家も例外ではありませんでした。しかし、父もお人好しの性格があったので人に騙されたのかもしれません。

結論から申しますと騙される方が悪いのです。騙すつもりはなくても結果的に騙されることは、長い人生を生きていれば経験することが少なくないのです。「人を見れば泥棒と思え!」という明治生まれの祖母の教えは、人生を生きていく上で人を安易に信用してはならないという戒めの言葉だと思います。性善説は理想で、性悪説を抱くことが結果的に自分を守ることになります。誰しも自分の欲で動くものですから、気を付けましょう! 

2024年12月19日木曜日

ウォーキングイベント

 今日19日は、初めてNPOの主催する「歩こう東海道~戸塚宿」に参加してきました。事前に申し込みをしていたので参加費を払うこともあり、みぞれ混じりの天候で気温も低下していましたが参加メンバーのお顔も拝見できるので戸塚駅の集合場所へ出掛けて行きました。9時半に簡単な準備運動をしてから約70名の参加者が班ごとに分かれて出発しました。

私自身は戸塚に35年間も住みながらも、全く知らない道路やお寺などを東海道の歴史と重ねながら説明員の方が案内しながら引率してくれました。歩きながらの江戸の歴史を探訪するウォーキングイベントでした。説明員の方に依りますと、このNPO法人東海道ウォークガイドの会も20数年続いているらしく他と比べて参加者も多いとのことでした。

ちょうど弊社でも横浜スポーツ協会の「目指せ、歩(ある)キング2024」というイベントに会社ごと参加している関係で、明日20日終日の歩数締め切りに間に合うために、今回の参加が私にとっても好都合だったのです。イベントに参加することで地域の歴史も分かりますし、初めて出会う参加者とも話ができます。参加するかしないかで人生の過ごし方も違ってきます。

<本日の内容>

うきよえで描かれた大橋や大坂上そしてお軽勘平の碑を訪ねる 6.4キロ

<コース>

〜妙秀寺〜吉田大橋〜清源院〜澤部本陣跡〜八坂神社〜富塚八幡宮〜大坂上〜お軽勘平の碑〜浅間神社

2024年12月18日水曜日

海外市場

早朝のホンダ・日産の統合ニュースには驚きました。ホンダは素晴らしい自動車メーカーだと認めていましたが、これまで一度も株式を所持したことがありませんでした。たまたまホンダの株式が持ち合い解消で売りに出され、ご紹介がありましたので初めて株主になりました。しかし、中国のBYDや米国のテスラなど新興のEV企業が既存の自動車メーカーの世界のシェアを奪いつつあるのが現状です。日産も業績不振で大規模なリストラが発表されるのと同様に初めて所持したホンダの株も低調気味でした。

EV競争では今後厳しいと考えて残念ながら12月をめどに処分しました。まさかのニュースでしたが、これから自動車業界で勝ち抜いていくには予想もできない経営統合ではないと考えます。SBGの孫正義会長兼社長の米国に4年で1000億ドル(約15兆円)を投資し、10万人の雇用を生み出す方針のニュースにも驚きました。孫社長はもう30年くらい前から注目してきましたが、凡人の予測もつかないハイリスクのチャレンジ魂と市場から叩かれても這い上がる執念が魅力的なのです。 

25年は再び米国経済が違った形で成長する年だと考えています。一方の日本は、なかなか世界のマネーが集まらない年にならないように国内経済を立て直す必要があります。グローバル企業は、さらに海外市場で外国企業と勝負して業績を伸ばす年にしていくことが重要です。日本は地方発の独自商品を海外マーケットで売りさばいて積極的に外貨を稼ぐべきです。TPPをフル活用して日本独自の食品を海外展開したらどうでしょうか。兎に角、海外市場に打って出るべきです。

2024年12月17日火曜日

クリティカルシンキング

クリティカルシンキングを実践することは大切です。ただ単に批判するだけではなく、論理的思考に基づく自分の意見でなければなりません。学生時代は宗教論に関してよく夜中まで友人と議論をしました。相手の言い分が変だと思ったら理屈を並べて反論したものです。仲がいいから遠慮なく意見を戦わせることができたように考えます。やはり議論する上で大切なことは自分の意見を言う前に相手の意見にも耳を傾けることを心得たいものです。

単なる論争は相手の意見を聴こうとしないで一方的に自分の言い分ばかり主張するので起きるものです。日本は思想・表現の自由が保障されている民主主義国家だから自由に意見が言えるし、批判的思考を持つことができますが、権威主義国家では政府に対する自由な批判は許されないことがあります。恵まれた環境にいる私たちは教育の場でも積極的に自分の考えを述べるような個性的な人材を育むべきです。

自分の意見を持つには知識や経験が必要となりますので、議論の裏付けとなる実学を身に付けるようになります。机上の空論では相手の心に響かないからです。ポジティブシンキングが必ずしもベストではなく、これから世界と交流していくにはクリティカルシンキングという発想を持つことが重要です。子どもの頃から自由な発想を育む家庭や学校での環境が必要だと考えます。経済的格差で子どもの教育が犠牲にならないことを願うばかりです。

2024年12月16日月曜日

経営責任

 日本はセキュリティ対策がまだまだ未整備だと感じるこの頃です。先頃の証券会社や直近のメガバンクで起きた社内犯罪などをニュースで拝見しますと、サイバーセキュリティ対策以前にリアル上のセキュリティ対策が疎かのように感じます。本日は某団体のセミナーで「デジタル時代の日本のサイバーセキュリティ戦略」というテーマでセキュリティインシデントなどを例に講演会を拝聴しました。

セキュリティ事故の大半はVPN(仮想専用通信網)の安易な使用方法で起きているようです。一方、ゼロトラストのように最新の技術を使ったネットワーク環境のような新しいセキュリティの考えも最近普及しています。リアルにしてもサーバー空間にしても、経営トップから全従業員に至るまで組織的にセキュリティに対する見識を深めないと事件は必ず再発します。

物事の処理においては性悪説を前提として、常に管理体制をオールラウンドで見える化していかなければなりません。事件は大抵、組織内で任せっぱなしにして管理を放置しているところから発生します。失敗に学ぶことは大切ですが、事件の代償は容易に解消しないことを熟知すべきです。今後、株主代表訴訟が当たり前のように起こりうると経営責任を認識の上、日々事業は営まれなければなりません。

2024年12月13日金曜日

世界経済

 2025年の世界経済がトランプ政権の誕生で悲観的な見方がありますが、バイデン政権で起きた際限のない戦争が収束する可能性もあるので、制裁の解除とともに世界経済の見通しは決して悲観的にならないと考えます。

ウクライナに中距離ミサイルの使用を認めたバイデン政権の判断は、ロシアをエスカレートさせるだけで何の意味もなく誤りだと考えます。直近になって日鉄のUSスチール買収に歯止めをかけるなど言動が異常だと考えます。

最近のトランプ発言を推測すると、かつてのようなサプライチェーンを分断するような大それた政策には至らないと考えます。本日、某シンクタンクの25年見通しを経済アナリストの講演で聴きましたが、私なりの予測を考えてみました。




2024年12月12日木曜日

歴史は面白い

 歴史が大好きです。特に近代史はあまり学校で習ってこなかったので、成人してから本格的に近代史に興味を持ち始めました。当然、戦国時代からも学んでいますが、歴史から学ぶことは多いですね。

最近はテレビを見る若者が減っているそうですが、歴史番組ほどいろんなチャンネルで放送しているものはないのではないでしょうか?大抵はNHKで歴史番組を見ることが多いです。歴史は面白いです。

NHKの「映像の歴史」などは古くから見続けている番組です。本日は忘年会の某集まりで東京大学史料編纂所、本郷和人教授の戦国大名についての歴史話を聴きました。歴史家、本郷先生のお人柄を初めて知りました。

2024年12月11日水曜日

政治を動かす

先の衆議院選挙ではたまたま裏金問題で自公政権が惨敗したため、急浮上した国民民主党が大躍進しました。自公国の枠組みで衆議院の過半数を占めたことにより、与野党議員の伯仲した勢力がこれまでになく国会で議論の駆け引きが真剣味を帯びているように感じます。「103万円の壁」の議案も、仮に自公政権が過半数を獲得していれば国会の俎上に乗ることは難しかっただろうと考ええます。

今回の選挙を振り返ってみますと、確かに他の野党勢力が裏金や政治資金問題に焦点を当てている中で、躍進した国民民主党は国民の目線に寄り添った政策を掲げていたように感じました。選挙戦略の成功とともにSNSで政策を拡散させたことが功を奏したのでしょう。来年の参議院選挙は他の野党も研究しますので二匹目のドジョウという訳にはいかないでしょう。

与党が過半数を占めると野党の提案した政策を実現することは、過去の一党多弱では難しいので与野党の勢力は伯仲した方が国会のムードも盛り上がります。国民も今回の衆議院選挙で自公政権が大敗したことで、政治は変わらないという諦めのムードから、選挙の結果次第で政治が動くことを実感したのではないでしょうか。政治を動かすのは主権者たる国民です。 

2024年12月10日火曜日

DXセミナー

 久しぶりにAIに関するカンファレンスのセミナーをオンラインで聴きました。DXはセンサーでデータを収集しAIで分析して業務をトランスフォーメーションしていくことですが、なかなか日本ではDXの進捗が思わしくないようです。原因は現場から経営層に至る最終的な目的が明確になっていないという事のようです。日本では業務改革においてAIに対する認識がまだ浅いのかもしれません。このままだと益々世界にDX化が遅れるとも言われています。

弊社もグループ会社に属してからDXへ少しずつ切り替えてきていますが、従来の紙ベースの業務資料は殆どなくなりました。会議も基本的にオンラインで行われていますし、会議資料もサーバから読みだし紙は使用していません。他社の動向は分かりませんが、外部セミナーもリアルとオンラインのハイブリッドが普通です。わざわざ現地まで出かけなくても最新のセミナーの情報は入手できます。企業の経営者はDXとは何かを認識する必要があります。

日本のデジタル革命が遅れているのは我々IT業界にも責任があります。長年、ウォーターフォール開発型でシステムを構築してきましたが、60年代に構築されたシステムもメンテナンスをしながら使い続けて今やレガシーシステムとなっているのです。かつて上流工程を設計してきた技術者は時代の流れから取り残されてしまいました。最近はアジャイル開発がメインとなっています。IT業界も世界を見て進化していかなければなりません。

2024年12月9日月曜日

政変

 シリアのアサド政権が遂に崩壊しました。米国のオバマ大統領時代からシリアは長引く独裁政権で多くの反政府勢力が殺害されました。多くの一般人も難民として国外へ脱出を余儀なくされました。独裁政権による弾圧で自国難民がこの頃から世界中で問題視されることが増えたように感じます。10年前には現在の状況は想像できませんでしたが、反政府勢力がアサド独裁政権に対して長年かけて漸く勝利をしたようです。

まだ世界には北朝鮮などのように独裁政権を維持している国やミャンマーなど民主主義勢力を打倒して独裁政権が支配している国々やがありますが、秩序ある民主主義国家が形成されることを祈るばかりです。日本は2世や3世議員が増えてきましたが、議会制民主主義政治なので世襲で政権を担うことはなく、国民にとって独裁政権よりまだ恵まれているのかもしれません。韓国もフィリピンもかつては独裁政権が支配していましたが、民主主義国家となりました。

大統領制の国民は政治に対して議会制民主主義の日本国民より必死に向き合っているようにも見えます。つまり、日本は国の代表者を直接選挙で選べないから、ある意味で選挙によって国民の分断が激しくならない点はあるのではないでしょうか。日本人の気質は熱し易くて冷めやすい面がありますので、旧憲法下で先の戦争にも国粋主義に邁進したのではないかと考えます。憲法に平和主義を明記したことは大正解でした。


2024年12月6日金曜日

近未来

ビジネスは10年先を考えて軌道修正しながら企業を成長させなければならないと考えます。あらゆる産業は近未来にどのような世の中になって産業形態が変化していくのか、常に先端の動きをリサーチしながら仮説を立てることが重要です。既存のビジネスは常に陳腐化していきますので、経営者は常に先を見て企業経営していきたいものです。成長していく企業は業界で生き残るために経営姿勢が革新的でなければなりません。

また時代の変化にスピーディな対応をしなければ成長のチャンスを逃したりします。後になって後悔しないように物事に対して勇断することも大切です。経営者は責任が重大ですから周囲の意見に耳を傾けて最終的に一人で決断しなければなりません。私の経験で話しているのですが企業環境もそれぞれ違うので、同じ真似をしないで自分の力量の範囲内で経営すべきです。周囲からの学びは常に参考にする考えで良いと考えます。

なぜこのような話をするかと申しますと、これからの日本は少子高齢化と人口減で経済を成長させることは容易ではないからです。日本の強みを生かして付加価値を上げるようなやり方をするしかないからです。例えば自動運転技術でも道路整備とともに安全性を担保してハイレベルを目指せば運転手不足も解決されるからです。ロボット制御技術も日本が強みが発揮できる分野です。遠隔医療も再生医療も日本には事業のチャンスがあります。

2024年12月5日木曜日

雑談

このところ連日良い天気が続いていますが、今日も冬としては温かい日和でした。日中は窓から差し込んでくる陽ざしのぬくもりが快適でした。冬の日光浴は最高で、燃料も電気もいらない自然の陽ざしは大変有難いものです。日の入り後の空では月と金星が接近していました。今宵もほっそりした三日月と「宵の明星」金星がとても鮮やかでした。師走の12月もあっという間に過ぎ去るので、日々経過する時間をじっくり味わいながら過ごしたいものです。

最近、「タイパ」とか「コスパ」という言葉が流行していますが、人々の幸せを追求する意味で進んで行けばいいのですが、人々を陥れる窃盗や詐欺事件に繋がるような間違った行動が目立っているようにも感じます。人間を育てていく上であせらずに時間を無理に削らずにもっとじっくり大切に生かしたいものです。今日も路上で落ち葉拾いをしている人がいました。おそらく、その人たちも誰からか命令させて働いているわけではないはずです。無償奉仕はなかなかできないことです。

2024年12月4日水曜日

国政の難しさ

 日本の政治はまだ穏やかです。今朝の韓国のニュースには驚きました。米国も民主党と共和党の2大政党ですが国民が完全に分断しています。韓国も大統領選挙は争いが激しく与野党の逆転は度々です。ユン大統領になって漸く日韓関係も穏やかになってきましたが、与党と野党が国会議員の数で逆転していますので、今回のような事態に至るわけです。

米国も韓国も似たようなものです。大統領制度は大統領の権限は強いが直接選挙なので国民世論的に難しい面があります。政権が変われば政策が極端に違うのも大統領制度に見られる特徴です。日本も以前そのような時期がありましたが、極端な政策で継続性が危ぶまれ時の政権が短命に終わってしまったことがありました。

議院内閣制では首相に大統領ほどの絶大な権限がなく、議院内閣制なので国会議員が投票によって首相を指名します。自民党のような絶対与党勢力が政権を担っているので安定していると言えます。寧ろ今回のような衆議院選挙結果は政権与党の傲慢さを是正し、政治に緊張をもたらす意味で日本の政治は良い方向へ進むのではないでしょうか。

2024年12月3日火曜日

新聞について

高校を卒業して新聞販売店で住み込みで働いている時、新聞の朝夕刊がタダで読めたことは有難いことでした。当時は大学生も普通のサラリーマンも新聞を購読していましたので、我々が働く新聞販売店も経営が成り立っていたのです。しかし、近年はインターネットの普及で新聞の購読者が激減して新聞販売店も激減したり潰れていっているようです。

学生時代も社会人になってからも新聞の購読を止めたことはありませんが、理由としては新聞の記事は信頼性が高いからです。ネットから得られる情報は膨大ですが自由に拡散されるので信憑性の度合いが新聞とは違います。昭和時代の人は大抵の家庭で新聞を購読していますが、テレビも見ない、新聞も読まない、読書もしない若い世代が多いと聞きます。

街頭でインタビューされても知識や教養がなければ自分の考えを正しく表現できないと考えます。もっと自分の考えを自己表現するには日々紙面が変わる新聞などにも目を通すことが必要と思われます。またなるべく様々なジャンルで人の話に耳を傾ける機会を増やすことに努めましょう。私も自分が人前で話す以上に人の話をラジオ等で聴いたりしています。


2024年12月2日月曜日

Clubhouse「経営730」へ

 コロナ後、通常出勤に切り替えていましたので、コロナ中に毎日聴いていましたClubhouseに暫く参加していませんでした。ところが先日、久しぶりに参加したところ関係者の皆さんや継続しているリスナーのメンバーの皆さんが多かったことに感心しました。放送の時間帯もあり、起業している方や2代目3代目の経営者が参加されていることが多いので、登壇されるメンバーの新鮮な語り口がとても印象的で興味を感じさせていただいています。

実は私も急に依頼されて、明後日(4日)は経営+事業承継でお話をすることになりました。皆さん、ボランティアで参加されたり登壇されたりしていますので、お互い様というわけです。私の会社も昨年10月に株式を譲渡して子会社になるとともに、今年6月より代表を降りて取締役として新社長をサポートしています。36年間も社長を変わらずに続けてきましたので、会社の為にも人心一新したことが良かったと感じています。

そのあたりの経緯(いきさつ)をリスナーの皆さんにお聞きしていただければと考えております。事業承継の話は何度もブログでしましたが、思いついて容易に進むものではありません。私自身も10年前から事業承継の構想を練り、5年前から本格的に動き出しました。M&Aともなると相手が存在しますので、交渉は容易ではありません。入口は通過してもデューデリジェンスから正式な契約まで大変な道のりです。私も難関を乗り越えたから言えるのです。


2024年11月29日金曜日

施設見学会

 本日は神奈川県内の施設見学会に参加しました。近年、大型物流センターがあちこちに建設されていますが、敷地はかつての製造業の工場跡地です。どうして各地に物流拠点が次々に増えたのか要因の一つは、すべてネット社会を通じて商品の売買が行われる時代だからです。しかし、物流業界も2024年問題で運転手の不足が叫ばれています。自動運転とはすぐにはいかないので、物流業界全体でDXを進行させ業務効率を向上させていることが分かりました。

続いて訪れたのが何度か見学したJAXAです。先日のイプシロンの発火事故などロケット開発技術の遅れを感じた次第です。衛星づくりには長けている日本が何故ロケットの発射事故を起こすのか素人には分かりませんが、技術力も含め技術の伝承と発射実験の経験が十分なのかが疑問です。国家予算にも限りがある中で将来の宇宙探検に向けた日本としての技術開発への取り組みが課題となることでしょう。

出発時に時間があったので自由見学としてリニアの工事現場を拝見しました。トンネル掘削工事にシールド工法が活かされているようでしたが、開通にはまだまだ多額の税収投入と歳月が掛かるように感じました。かつての政治力で新幹線に変わるリニアを走らせる構想は将来に利便性を齎し、地域経済を活性化させるのか、或いは禍根を残すのか我々には想像はできません。人口が減り、人の行き来も減るような時代にならなければいいのですが・・・。


2024年11月28日木曜日

ウォーキングイベント

現在、横浜市スポーツ協会さまの御指導の下、「目指せ、歩(ある)キング2024」と題してのウォーキングイベントに参加して社内でもコンテストを実施しています。先日も弊社へ横浜市スポーツ協会から2名のスタッフの方が見えて、終業後に会社にて準備運動の後みなとみらいを周回するウォーキングイベントが開催されました。約25名の参加者でしたが、全員で陽が落ちたビジネス街を30分くらい歩きました。

ウォーキングが済んで会社に戻り、その後スタッフの方の指導で整理体操をして終了し、夕食を兼ねて懇親会が催されました。久しぶりに会社のイベントに参加しましたが、会社の若い仲間とともに運動することに満足感を得ました。人は何か目的が無いと中々動こうとしないものです。社内でチームを組んで互いに競っているからこそ毎日のウォーキングを自らに課しているのです。見えない日々の運動が健康に繋がり、健康経営も実践できるのです。

先日、2011年から続いていたテレビ番組「にっぽん縦断こころの旅」という番組にレギュラー出演され全国を自転車で走り回っていた火野正平さんが急逝されました。いつもご本人が羨ましく旅番組を観ていましたが、自転車では足の筋肉は鍛えられるが腰にはあまり効果はないようです。毎週のように長距離を自転車で走っていても人の身体の健康は保証できないようです。健康番組の一つと捉えていましたので大変残念です。




 

備えあれば憂いなし

昨日、帰宅時のタクシーに乗ったら車体に伝わる変な音が聞こえきたので質問をしたところ、「スタッドレスタイヤの音です」と運転手さんが説明してくれました。突然、雪が降っても”備えあれば憂いなし”でスリップでの追突事故を未然に防ぐ対策を既に実施しているようです。かつて関東地方では降雪時にはノーマルタイヤからタイヤチェーンへ付け替えていました。つまり大抵1日で雪も解けるからその都度雪道に対応していました。

北海道地方では降雪時期になると車は一斉にスパイクタイヤへ履き替えていました。しかし、それは昔の話で、現在はスタッドレスタイヤが義務図けられているようです。スパイクタイヤだと春先の融雪時になると道路はアスファルトが削られて粉じん公害が発生します。春先になると道路のアスファルト補修工事が必要なり膨大な費用が掛かります。タイヤチェーンやスパイクタイヤ程には制動が強くないと思われますが、タイヤの性能が改善されたものと考えます。

早くから降雪対策をタクシー会社は実施していますが、マイカーなど一般車も予備として冬場はスタッドレスタイヤをトランクに準備していることが大切だと考えます。万が一、大雪に見舞われたら道路走行は完全にアウトです。スリップ事故を起こさないことが自分自身も相手も救いになります。タイヤの性能も年々良くなっていますので、万一に備えて常備したいものです。昨夜、ブログの投稿をうっかり忘れて本日になりました。

 

2024年11月26日火曜日

関税の影響

 外国為替相場はマーケットで決まるので、貿易収支では常に為替差益や差損が発生しますが、一方的な輸入関税率が大統領の一声で上下されるようになると輸出入において自由貿易は成立しなくなります。自国の雇用を守るために自国での生産を増やすことは理屈として成り立ちますが、一方的に輸入に関税を掛けると相手国との貿易不均衡が生じます。米国がトランプ政権に代わると政府が貿易活動に直接干渉して制度や政策を打ち出すことが予想されます。

いわゆる保護貿易の強化ですが、1次トランプ政権でも一方的な関税の政策でサプライチェーンが寸断されたように円滑な自由貿易が閉ざされることになります。為替も貿易収支も国際的な枠組みで貿易不均衡にならないように今日まで話し合われてきましたが、トランプ政権がどう動くのか景気の先行きが読めない幕開けの年となりそうです。日本はかつての円高で製造業が海外へ出て現地生産に切り替えてきましたので、今日は輸入が増えているのが現状です。

米国の景気は一部の州のテック業界が牽引しているのが現状で、かつての重厚産業の地域は競争力を失い弱体化していますので、国民の間に経済的な格差とともに分断が生じています。近年、米国景気は絶好調でしたが、富の分配が偏って米国民の労働者層に政治不信が広がり今回の大統領選挙の結果へ繋がったものと思われます。関税を撤廃しようというTPPの議論はどこへ行ったのでしょう。


2024年11月25日月曜日

SNS選挙戦

 最近、SNSが選挙結果へ与える影響に注目が集まっています。国民民主党が先の衆議院選挙で選挙前の7議席から大躍進して28議席を確保したのも、国民民主党の掲げる政策がSNSによる有権者への浸透に功を奏したと言われています。今回の名古屋市長選挙も似たような現象だったのかもしれません。市政を直に見てきた有権者が既成政党寄せ集めの選挙応援活動にあまり期待をしていないことが分かります。

リアルとネットを上手く融合して有権者に身近な政策を訴えなければ、ライバルを批判するだけでは納得が得られないという事ではないでしょうか。「103万円の壁」や「130万円の壁」が与党内で議論の中心となっていますが、これまでの1強他弱の自公政権では浮上しなかった有権者の政策に対する敏感な反応だったのではなかったでしょうか。SNSで有権者も実態を把握できるようになったのだろうと考えます。

時代は動いているにもかかわらず、これまでの政権は国民不在の政策ばかりが優先されていたのかもしれません。司法が独立していることで、時代の変化へ敏感に反応して裁判所も過去の冤罪事件に動き出した感があります。次々に再審が開かれるのも国民を重視した司法権の存在があるからだと考えます。長い歳月を要しましたが、時代に合った法律の制定が国民の安全・安心のために制定されるようになることでしょう。


2024年11月22日金曜日

人的資本

現在、小売業の「ニトリ」を知らない人はほとんどいないはずです。20代の新婚当時に札幌で生活していましたので、家具を買いに市内に何店舗か展開している「ニトリ家具」という家具専門のお店には時々で出かけていました。その「ニトリ」のお店を15年くらい前にたまたま横浜のみなとみらいで見かけて驚いたことを今でも記憶しています。いつも間にか家具の他に雑貨を販売しているお店に変わっていたのです。まさか北海道の小売業が関東まで進出していることに吃驚したのです。 

今や全国有数の家具類を販売する小売業へ成長して海外も含め1000店舗の出店を目指しているようです。昭和50年代札幌の「ニトリ」琴似本店はJR函館本線の琴似駅近くにありましたが、当時は駅前の巨大なイトーヨーカドー店が目立ち、ついでにちょっと立ち寄る程度の本店でした。何故、あの頃の「ニトリ」が現在のように急成長したのかとても不思議でしたので創業者の似鳥昭雄さんの自伝を興味津々に読みました。経営者の自伝は読み甲斐が多々あります。

事業は一朝一夕には成功しないので、同業種の小売業でも何か秘訣があるはずなのです。現在、NTTデータIMジェイエスピーに成長して生まれ変わった弊社も今日に至るまで並々ならぬ苦労の連続でした。成功の秘訣はと聞かれてもこれだとは明確に言えないのが会社経営ではないでしょうか。似鳥社長も話していましたが、経営者自身が優秀な人材を自らの足で探し、人的資本を強化しなければ成長のチャンスはないという事だけは共通しているようです。

2024年11月21日木曜日

大相撲ファン

子どもの頃に大相撲ファンで大鵬や柏戸という大横綱の後に玉の海と北の富士という新たな力士が急浮上して遂には横綱に上り詰めました。玉の海関は惜しくも早くに急逝となりましたが、北の富士関はその後も長年大相撲界でご活躍してこられました。昨日の訃報のニュースをお聞きした時は驚きとともに、また昭和時代の栄光が消えゆく残念な気持ちになりました。

現役時代の北の富士関は佐田の山関のように突っ張りの得意な力士の上に組んでも力を発揮できる強さがありました。玉の海関との横綱同士の勝負をもっと観たかったファンは大勢いたと思います。力士は比較的短命な方が多い中で、北の富士関は九重親方として二人の横綱(千代の富士、北勝海)を育て、最後は大相撲解説者として長く務めてこられました。

世代間の思いは違いますが、自分自身の成長過程に大相撲界で大活躍された力士は記憶に深く残っているものです。現在、現役の力士に王鵬という関取がいますが、かつての大横綱・大鵬関のお孫さんという遺伝子を引き継いでいるためにどうしても注目して応援したくなります。北の富士関も北海道出身ですが、当時は寒い北海道出身の力士が強かったように思われます。 

2024年11月20日水曜日

責任の所在

 ブラジルで開かれているG20サミットでは18日、首脳宣言が発表されました。議長国ブラジルは格差是正に向けた「超富裕層」への課税強化などを掲げたが、抵抗が強まり具体策はhとんど盛り込めなかったようです。また米国のトランプ氏が大統領選に勝利したことが宣言取りまとめの議論に少なからず影響したようです。日本の石破首相は国連の安保理改革を訴えるとともに、恐らく気候変動に取り組む確固たる決意を再確認するという項目に追記されたと思われます。

明確にちょっと聴き逃しましたが、ニュースでは石破首相の「各国は責任を果たす」という文言が宣言の中に盛り込まれたようです。多分、気候変動に対する各国の責任の在り方について日本政府の考えとして石破首相は言及されたものと想像します。米国のリーダーシップが求められる中でバイデン大統領の意向がどのように次期トランプ政権へ引き継がれるのかが不透明な中でのG20サミットの首脳宣言だったように考えます。

責任の所在はビジネスの現場でも大変重要です。会社組織が円滑に回るには組織内の部門責任者がどれだけ自らの職務に対して責任を認識して行動するかが要となります。成長する企業は部門ごとの責任者が十二分に認識して行動しているから全社員に反映して望ましい業績結果が出るのです。企業においては組織のチェック機関が大変重要です。弊社もブランド企業になったので此処で今一度襟を正したいと考える次第です。責任の所在について書きました。

2024年11月19日火曜日

詩人

詩人の谷川俊太郎さんが今月13日に老衰のため亡くなられたようです。実は谷川さんのことで長年気になっていることがありました。谷川さんは経歴では過去に3回離婚を経験されているようですが、その中に私が以前お話をしたことがある女性の存在が不明なのです。有名な方なので色んな人生経験を積み重ねていらっしゃるのでしょうが、今でも不思議な思いが私の脳裏に残っています。関係のないことなのですが触れさせていただきました。

 1975年頃の話ですが、品川区に在住していた頃に学生アルバイトでプールの監視員をしていました。そのプールで水泳教室を開いていた中年の女性の先生がいました。時々お話をする機会がありましたが、ご主人が詩人の谷川俊太郎さんだとお聞きしたことがあります。当時でも有名な詩人でしたのでその話を聞いたときに驚いたことがあります。その後、私もアルバイトを止めて都内から横浜市へ引越しましたのでその先生ともそれっきりです。

これまで何度もネットで検索して調べましたし、谷川俊太郎さんが亡くなったという訃報のニュースが流れましたので今回も再度検索しましたが、やはり私が知っている女性の方は見つかりませんでした。どうでもいいことですが、人物の経歴には不明な部分が存在するという事です。私も自伝の中で過去にお付き合いした女性について触れることは周囲の誤解を招きかねないから躊躇しました。

2024年11月18日月曜日

民意が正す

 地方に在住する者として昨日の兵庫県知事選挙の結果には注目していました。兵庫県庁やマスメディアから徹底して非難されていた様子しか我々の目には失職の最後まで映りませんでしたが、報道の在り方が日本国民全体に斎藤前知事への不信感が浸透するような偏りになっていなかったでしょうか。報道機関が右へ倣えで斎藤知事の姿勢に異を唱えていたのは事実です。

報道しか情報を得られない県外の民に報道機関がイメージを植え付けることは恐ろしい事でもあります。戦意を掻き立てる戦争時の報道が多くの国民の生命を奪ったのも先の戦争の反省でもあります。マスメディアの報道で判断するしかない我々の兵庫県政に対する印象が兵庫県民の民意と全く違っていたことが今回の選挙結果で判明しました。

米国大統領選挙でもトランプの勝利は米国民が判断した結果なのです。米国は世論が分断している国家なので政権も民主党と共和党が拮抗状態の中で政権交代を担っています。政治は民意が反映されなければなりません。報道は政治と密着していることもあり、偏る場合があり得るので信用し過ぎてはいけないという事だと思います。再選された斎藤知事に期待しています。


2024年11月15日金曜日

時を過ごす

昨日は久しぶりに千葉方面へゴルフに誘われて往復お連れの方の車に便乗しました。帰路にアクアラインで事故が発生して高速道路は大渋滞でした。運転手は少し眠そうだと話していましたが、私は失礼ながらウトウトして外の夕景色を見ていました。空には東京湾を千葉方面から迂回して次々に低空飛行で羽田空港へ下降していく飛行機のスピードに目が釘付けとなりました。

先週は九州の旅で東京・福岡間を飛行機で行き来したばかりでしたので、乗客の気分で羽田空港へ接近する飛行機がやけに気になりました。いつも巨大な飛行機の降り立つ様子を見ているととても神秘的に感じるのです。私は出身が九州なので首都圏からの移動に大抵は飛行機を使います。新幹線も快適ですが、九州となるとかつての寝台列車並みの長時間を感じるからです。

空飛ぶ車の将来構想などすぐには実現できそうにはありませんが、渋滞がない移動手段を飛行機や新幹線や客船以外で実現出来たらいいなと思います。車も近い将来にはデジタル情報端末に変わっていきますので、事故の無い安全な自動運転の時代が早く到来することを願っています。移動手段の中で時間を如何に使うかがこれからの時代だと考えます。

2024年11月14日木曜日

洞察力

 人間を理解するのは難しいです。少しだけ表面的に理解しているだけで本当の生き様を知らないからです。この程、私は自伝を出版しましたが、当初は家族に自分という人間をもっと理解してもらうために遺書として書き残すつもりで文章を仕上げてきました。妻ですら自分の生い立ちを深く理解しているわけではありませんし、子ども達ならば尚更のことです。

友人知人にも同じように知られていない自分自身があります。敢えて知ってもらう必要があるかというとその必要はないでしょう。しかし、出版社のセールストークに乗せられて書籍を世に出すことになりました。これまでの自分自身に対する誤解や勘違いは少し修正されるでしょう。それでどんなメリットがあるのかというと人間関係がよりスムーズになるくらいでしょう。

今日の社会は人と人との関係が希薄です。人が何を考えているのか理解できないことが多すぎます。つまり、話し言葉で発せられる人間性はほんの一部だけだからです。人を理解しようと思うならば、人との対話とともにその人が語る・書き伝える自伝が一番伝わるのではないでしょうか。作文を書く人も減っていますが、本を読む人も減っています。だから人間を理解するのは難しいのです。

悪意の第三者に騙されないためにも、少しでも自分自身の洞察力を身につけましょう!

2024年11月13日水曜日

日米の違い

 ここ10年以上、日米の株式市場を拝見してきました。当時NYダウが1万ドル前後でナスダック指数が4千前後だったように記憶しています。一方、日経平均は当時7千円くらいだったでしょうか。連日、値動きを何年も拝見してきましたが、米国株の強さと日本株の弱さを10年前から感じてきました。その状態は10年前も今も変わらないようです。日本は為替も徐々に円安で金利もマイナス、日本経済が如何にデフレを脱し切れていないかが理解できました。

バブル崩壊以来、日本の成長は低空飛行を続けてきましたので、デフレがなかなか収まらなかったようです。公定歩合もマイナスかゼロで不況期の金融機関の貸付も膨らむ一方でした。自然災害と不況のために中小零細企業の救済を目的とした無利子融資も膨らんでいきました。しかし、景気は一向に上昇しない状況が長く続きました。政府の描いた成長戦略も絵に描いた餅で、成長企業への人材も流動化せず日本は産業構造改革が果たせなかったのです。

一方、米国は産業構造の転換ができてテック企業が急成長し、金利も上がり、ドルも強くなったのです。残念ながら日本のバブル経済当時は不動産業と株高で潤った金融業だけが産業ランキングの上位を占めていました。当時、世界第2位の経済大国として長らく胡坐をかき、日本の産業政策が将来を見誤ったように感じます。その後、悉く海外勢に産業シェアを奪われたのも頷けます。円高不況による産業の空洞化を構造改革で乗り切ることができなかったのです。

2024年11月12日火曜日

次期米大統領に思う

次期米国大統領にトランプが決定しました。私はこの悲惨な戦争を終わらせるにはトランプのような駆け引きが上手い大統領でなければロシアとウクライナの戦争は終結しないし、さらに悲惨な状況になるだろうと先日ブログでも書きました。世界経済としては見通しがつかない事態も指摘されていますが、最優先すべきは戦争を終結させることがひいては世界経済的にも重要だと考えます。

長引く戦争でバイデン政権は完全にロシアのプーチンに舐められている気がするのです。ハリスになっても戦争継続の事態は変わらないと思いました。トランプ政権は経済面で強硬な姿勢が予想されますが、戦争の終結ならばトランプのリーダーシップに願いたいところです。長引く戦争に犠牲になっているのは一般国民です。どうも政治のリーダーが戦争に勝つことばかりを考えているように見えます。

戦争当事国の国民にとって戦争で勝利するかしないかは関係ないのです。国民はただ単に戦争が早く終わって平和が訪れてほしいだけのです。トランプ政権の到来は一方的な関税措置により、寧ろ日本や台湾にとって安全保障面で有利に働くかもしれません。政治は一歩先まで読めませんが、外交で互いに駆け引きして牽制し合うことで落としどころも見えてくるのです。今は強いリーダーの存在が必要なのだと考えます。

 

2024年11月11日月曜日

日本人

 敗戦後、焼け野原の中で日本人は先進国に追いつくため必死に働いて稼いできました。結果として戦後20年も掛からず先進国の仲間入りを果たしました。所謂、団塊の世代の大先輩たちが日本を経済大国へ引き上げてくれたのです。正に臥薪嘗胆の思いで頑張ってくれました。

残念ながら将来の日本はアジア諸国の中で徐々に衰退するだろうと予想されています。つまり労働力が激減していくからです。日本に進出しているTSMCには日本人のエリートが見当たりません。台湾から見ても日本の人材は働かないと見られているようです。実際はどうでしょうか?

そんな事はないはずですが、失われた30年と言われ経済成長しない日本を海外から見るとそう思わざるを得ないのでしょう。GDPの2倍以上、1300兆円の財政赤字を抱えた日本のような国は諸外国にはないのです。つまり日本人は働いて稼げなくなったのです。もっと戦後に学ばなければなりません。

2024年11月8日金曜日

羊羹と柿

 皆さん、羊羹はお好きでしょうか?羊羹というと「とらや羊羹」が有名ですが、実は私の出身地に「天草南蛮羊羹」というイソップ製菓の商品があります。昨日、天草の物産店で余りにも懐かしいので天草南蛮羊羹を買ってきました。この羊羹は私が子どもの頃から存在する商品です。半世紀の時代を超え、今蘇る幻の逸品のようです。この羊羹はなぜ商品寿命が長いのか調べてみたくなります。同じく製造元のイソップ製菓も昔から存在しています。

この天草南蛮羊羹は、安土桃山時代に季節風に乗って漂着した南蛮船がキリスト教や珍しい果実を持ち込んだことにより、天草島の歴史とロマンに満ちた伝説を後世に伝える銘菓と言われています。不思議なのは商品の昔から変わらぬ外装と中身の羊羹の変わらぬ包装です。近年は原料に地元特産の「デコポン果樹」と白いんげん豆が使用され、復元された商品のようです。私はたまたま懐かしさの余り買ったのですが、復元されるにはそれなりの理由があったのです。

また天草の五和町に天寿柿という、糖度が60度を超える大きな柿で、とろけるジャムのような甘さと旨味が特徴の甘柿があります。柿はビタミンCやβカロチン、食物繊維、タンニンなどの栄養素が豊富に含まれています。甘柿はそのまま食べられますが、渋柿も「渋抜き」をすることで甘く食べることができます。また干し柿では天草の奇跡と言われる最高級干し柿、芹生柿(せりうかき)という商品が五和町にはあります。どうぞご試食ください。





2024年11月7日木曜日

同窓会その2

 米国の大統領選挙も蓋を開けたら圧倒的な差でトランプの勝利が確定しました。政治は変化しないと現状は変わらないので、トランプ政権で世の中を変えていくしか平和も訪れないはずです。NYダウが大幅高になったのも経済界が変化を求めたからだと考えます。

さて私も昨日の同窓会を無事に終えて、故郷のお墓参りや旧友との歓談もそこそこに友人と2人で帰途につきました。片道3時間半、往復7時間のドライブもすっかり慣れました。昨日も本日も天気に恵まれ、国立公園を走り切った旅でした。

人生は短いので同窓会も定期的に催せたら仲間たちにとっても人生は最高です。仲間たちの社会で働く意欲も倍増するはずです。都会と地方では時間の経過も感覚的に違います。空気もきれいで空と緑の山々のコントラストがとても素晴らしいです。

2024年11月6日水曜日

同窓会

 本日は中学時代の同窓会へ出席のため久方ぶりに故郷を訪ねました。お互い様と思いますが、男性の同窓生の顔やスタイルを目にしても当初誰なのか判別できませんでした。10代の人間が70代になって歳月とともに如何に変貌するのかを目の当たりにした次第です。

驚いたことは名簿を見ると同窓生の8人に1人は物故者だったということです。人は体質が皆違いますので、個々人が自らの体を守るしかありません。1年後も元気な自分でいようと考えるならば、日々の健康管理をしっかり行うことです。

丁度、本日は米国でトランプの勝利が報道されました。高齢でもパワフルな不死鳥とも言えるトランプに少しでも見習いたいものです。我々の同窓会の盛り上がりも、日経平均の大幅な急騰とともに、トランプの勝利にあやかったような思いがした次第です。

2024年11月5日火曜日

米大統領選挙

 愈々米大統領選挙が始まります。民主党のハリスか共和党のトランプか勝敗の行方はかなり微妙なようですが、現在の長引く戦争を終わらせるにはトランプのような迫力に優るリーダーに頼るしかないと考えます。

確かに過去のトランプ政権を考えると海外に経済的リスクは高いことも有り得ますが、早期に悲惨な戦争を終わらせるには、当事国のリーダーに直接働きかける米国の大統領が望まれるでしょう。

現在の米国の民主党と共和党は国民を完全に分断しています。選挙の結果次第では国民の暴動が起きないとも言えません。勝敗が完全に決まるまで集計作業にかなりの時間が掛かることが予想思されます。

2024年11月1日金曜日

AI&IoT

 連日のハイテク関連のニをュースを見ると、AIに関する記事が圧倒的に多い印象です。米国経済の稼ぎ頭であるGAFAMもAIに絡むクラウド事業で引き続き好業績を上げています。当然、クラウド用のデータセンターにAI半導体が組み込まれますので、AI事業が普及する度にエヌビディアなどGPU開発企業が注目を浴びます。まだ試行錯誤の段階ですがこれからAIは更に進化してあらゆる産業分野に活用されていくようです。

生成AIもプロンプトの入力さえ正確であれば頻繁に使うGoogleの検索エンジンより詳しい説明を入手できます。但し、間違った回答もあり得るので自分で判断することが必要です。私もNewChat,Copilot,Edgeなど生成AIをスマホにインストールしていますが大変便利です。毎日使い慣れてくれば別の用途にも広く活用できると考えます。これまで人手のかかった調査や文書作成が容易に可能となります。

ただビジネスの現場で誰でも自由に使えるまでには多少時間を要するでしょうが、AIを活用することで業務の生産性は飛躍的に向上するでしょう。将来的な日本の労働力の不足を補うにはAIを活用するしか手段はありません。そのためにはGUIが更に進化し、高齢者でも使えるように技術革新しなければなりません。業務上のIoTはあらゆる情報端末を繋ぎ、進化したAIを実現するためのプラットフォームです。



2024年10月31日木曜日

人生の愉しみ

米大リーグ・ワールドシリーズ5戦目で遂にドジャースがヤンキースを破り4勝1敗で優勝を果たしました。日本のファンをはじめ本場米国の野球ファンでニューヨークヤンキー球場は大変な盛り上がりとなった大試合でした。大谷選手の活躍は昨年1年間、エンジェルズでの大活躍ぶりをNHKBS放送で毎朝観てきましたが、今年ドジャースに移籍してからも毎朝各チームとの試合をほぼ毎日のように拝見してきました。

日本の野球にも注目していますが、日本のプロ野球の試合は結果を見ることが多く、仕事などでデイゲームやナイターを全試合観戦することは時間的に難しいところがあります。しかし、米国のメジャーリーグベイスボール(MLB)は米国時間が前日の夕方のため日本時間の早朝に試合は繰り広げられますので、毎日早起きすれば全試合の観戦が可能です。毎日その習慣を1年を通して続けてきました。

今年はパリ五輪もあり夏場もスポーツの祭典で存分に楽しまされましたが、海外と時差があることはMLBでもLIVEで観戦することができますので日本の野球ファンとしては大助かりです。大谷選手の活躍を昨年エンジェルスチームで観戦して以来、ドジャースの試合も観続けていますので、我が家ではすっかりNHKBS放送の虜になってしまいました。数年前まではMLBにも全く関心がありませんでしたが、人生の愉しみがまた一つ増えました。

 

2024年10月30日水曜日

素直さと謙虚さ

自公政権において永田町の論理と国民感情のかけ離れた現況が先の衆議院選挙の結果に反映されたように思われます。政治も失敗しないと自分たちの誤りに気付かないものです。松下幸之助の教えに「素直になる」という言葉がありますが、政治も素直な気持ちで国民の声に耳を傾けないと国民から支持されないことになります。内閣支持率が低迷するのは何が原因かを謙虚に辿らなければ今回のような選挙における大敗に繋がるのです。

従業員に支持されない企業経営であれば企業はとっくに潰れています。社歴が長い企業は顧客からも取引先からも従業員からも支持されてきたから今日まで生き残っているのです。近年、政治家ではなく政治屋が多いと言われるのも庶民から本当の政治家として尊敬されていないからです。今回も自公政権において政治資金の裏金問題をすり抜けようとしている姿に国民の怒りが爆発したものと考えます。

石破新政権も政治資金の裏金問題を衆議院選挙大敗の原因だとして続投することになりましたが、今後党内でこの問題はしこりを残すことになるでしょう。この際はもう一度自公政権を立て直すつもりで野党の意見にも謙虚に耳を傾け、国民が何を求めているのかを党派を超えて考えるべきだと考えます。今後、党内を纏められるかどうかが石破政権の命運に懸かると思われます。政策の遂行において波乱が起きないことを祈るばかりです。

2024年10月29日火曜日

米大統領選挙

 愈々8日に迫った米大統領選挙ですが、どちらが勝利するか勝敗はかなり接戦のようです。日本政府も経済界も大統領選の結果を見ている感がありますが、トランプが勝利した場合には輸入関税の引き上げや米軍費用の押し付けなどの問題が懸念されています。ハリスが勝利ならばこれまで通りの対応で済むかもしれませんが、寧ろトランプが勝利した場合の対策を事前に日本側は早めに練っておいた方が良いと考えます。

米国は民主党と共和党がの勢力は拮抗しています。これまでの大統領も民主党だったり共和党だったり交互に交代してきました。つまり、大統領が交代することで政治も経済も時の政権に応じて政策が縦横に変化するので経済も成長曲線が描かれるのだと考えます。日本は政権が変わらないから政策も変わらないし、経済も活性化しないのではないでしょうか。もしもでも良いのでトランプに対抗できる体制づくりを急ぐ必要があると考えます。

トランプ政権ができることで攻撃的であるイスラエルやロシアも姿勢や対応を変える可能性があります。変えなければ現状の悲惨な状況に終わりは見えず戦争状態は変わりません。トランプも共和党を代表する大統領への就任となるので連邦議会の議論を無視することはないはずです。選挙前から杞憂しても仕方がないし、寧ろ今からでもトランプ対策を考えたいものです。分断している米国社会は選挙結果次第では暴動が起きかねません。

趣味と健康管理

今年初旬から月1回の蕎麦打ち教室に通っています。1回だけ用事で教室を欠席して皆勤賞とまでは行きませんが、蕎麦打ちもこの10月27日で今年9回目となり随分慣れてきたように感じています。メンバーの中にはケーキづくりやパンづくりまで通っているという方もいます。これまで蕎麦は外食するだけでしたが、まさか自分が蕎麦打ちをするとは考えてもみませんでした。たまたまご近所の方が自分一人で参加するよりと私を誘っていただいたのです。

これまで山登りやマラソンなど様々な趣味らしき体験をしてきましたが、大体仲間から誘われて始めたことが多いです。最近は歳も取ったので同世代のスポーツ仲間が減り、若い世代の方たちと一緒にスポーツをする機会に時々参加しています。動かなければと感じつつも億劫になる傾向にあります。若い頃の話をしても今更仕方がないのですが、20代の頃は一人で登山したり少ない休暇でも積極的にあちこちへ出かけることが好きでした。

さてスポーツの秋と言っても既に晩秋ですが、天気が良ければ積極的に外出してウォーキングを習慣づけましょう。弊社は仕事上、座ったままで仕事をする時間が長いために、従業員の健康管理には特に注意を払ってきました。健康経営に励んできたその努力もあり、横浜市スポーツ協会からも独自に体操などのご指導を戴いております。健康管理はとても大切で定期的な健康診断も欠かさないようにしています。 

2024年10月28日月曜日

選挙を終えて

今回の衆議院選挙は残念ながら投票率が低かったようです。多くの方も同じように争点のない今回の衆議院選挙に対して投票する意欲がわかなかったのが現実ではないでしょうか。2年間に及ぶ選挙資金の裏金問題がずっと永田町では続いていました。肝心のインフレ対策や国民生活より選挙資金の裏金問題で紛糾しつづけてきた国会であったように思われます。

就任したばかりの石破首相が突然の解散に走ったり、もしや裏金問題もうやむや?になるかもとか、さらに未公認議員への政策活動費の送付など、国民の怒りを無視した執行部の対応などが自公連立政権の大敗北に繋がったのではないでしょうか。良識ある国民は選挙戦の争点がなくてもお灸をすえる意味で投票所へ駆け込んだのではないかと考えます。私自身も同じような思いでした。

選挙前にメディアが予想したように、自公政権が今回の衆議院選挙で過半数を獲得できるかが大変注目されましたが、案の定、政局不安定な結果となったようです。市場も政治の不透明で不安定さが当面続くことは覚悟しなければなりませんが、円安が進むということも日本売りが為替市場で起きている証拠です。株安・円安は日本経済としてもダメージが大きいと考えるべきです。

 

2024年10月25日金曜日

人的資源

 激変するビジネス社会において次世代リーダーをどのように育てるかは各企業が課題として考えていることです。最近はサクセッションプランというものが取り入れられて事業承継がスムーズに遂行できるように人材育成が行われているのです。育成方法は色々ありますが、私の経験上、20代半ば(つまり入社して3年目くらい)頃から外部の異業種交流会など重要人材が多く集まる場に参加させて切磋琢磨させることが大切です。早いに越したことはありません。

大企業にいると社内人材ばかりを目標として参考にしますが、異業種交流では様々な人材に出会うことで客観的な視野の広がりも体験できます。私も最初入社したのは大企業でしたが、社外の多くのステークホルダーとの関係構築で様々な場面でのビジネスの対処の仕方を覚えました。会社を立ち上げようと考えるならば、財務会計の知識は勿論のこと、対外的な折衝能力を身につけなければ会社の成長を軌道に乗せることも維持することも不可能です。

しかし企業には事業承継時期は必ず訪れますから2代目、3代目の候補となる人材を立て続けに育成していかなければなりません。後継人材の選定は難しいために早くから水面下で候補となる人材を競わせることが必要です。と言ってもその気になる人材の発掘は容易ではありません。見込みのある人材は入社当時から自分自身で大志を抱いています。つまりハングリー精神に富んでいる人材を見極めることが上司には必要となります。豊富な人的資源を持つ企業が必ず勝利します。


2024年10月24日木曜日

社会的考察

 コロナ禍からこの4,5年、日本国内で詐欺や窃盗事件が頻発しているように感じます。何故この種の犯罪が減らないのか原因判明は容易ではないと思いますが、正しい生き方をしている人と犯罪を犯す人との行動の隔たりがあまりにも大きいと感じます。犯罪を犯す人には何かが人間形成上に問題があるとしか言えません。家庭環境や社会環境による何かが間違った方向に人間を導くのでしょうが、同じ日本人であるからには正しい生き方をしている人を増やしたいものです。

かつての日本では凶悪な事件は現在ほど多発していなかったと思われます。東京一極集中だけの話ではありませんが、地方からの若者がこの半世紀に都会へ出て生活を営むようになり、人間関係が希薄になってきたから他人を思いやる気持ちが欠けてきたのかもしれません。それと経済的・社会的な格差が政治的にも見過ごされて人心が荒廃してきたのかもしれません。教育の格差も影響していると考えます。

残念ながら犯罪と事件の摘発はいたちごっことなり、社会課題を改善する手立てや問題解決の見通しすら見えないのが現実です。犯罪を予防したり取り締まるばかりでなく、根本原因を解決しなければ犯罪は減らないと考えます。私が思うに政治家がもっと真剣に襟を正して、国民生活を守るため世の中の犯罪を減らすにはどうするかを根本からを考えてほしいのです。

2024年10月23日水曜日

人生

 渥美清さんの「男はつらいよ」も西田敏行さんの「釣りバカ日誌」も、シリーズものの映画でどれほど多くのファンが楽しませてもらったことでしょう。「男はつらいよ」シリーズもちょうど青春時代に毎回混雑した映画館で立ち見していた若者たちは当時珍しくなかったのです。今でいう長時間労働は当たり前の時代の中で、映画とはいえ「男はつらいよ」での寅さんの生き方にビジネスマンも憧れたものです。西田敏行さん演じる「釣りバカ日誌」も同様に鈴木建設のような現実離れした会社の様子に当時のゆとりある時代を懐かしく感じた方が多いのではないでしょうか。

お二人とも残念ながらご病気で亡くなられましたが、誰しも生身の人間ですからいつどのような病が原因で患うかもしれません。健康な身体があってこそ仕事も余暇も楽しめますし、人を愉しませる仕事もできます。日々の健康管理ほどご本人にとってもご家族にとっても周囲の支援者にとっても大切なものはありません。人は周囲の皆さんに支えられて生きていますから日々の健康管理は自分自身の務めでもあります。しかし人間誰しも体のつくりはまちまちです。つまり免疫である抵抗力が人それぞれ違うのです。

記録映像や写真は残りますが、過ぎ去った人生は二度と来ないし後戻りしません。「一日一生」という言葉がありますが、今日限りの命と覚悟して真剣に生きることは大切なことです。人生はその連続なので充実した一日と言えるように毎日を生きたいものです。人間にとって幸せとは元気に毎日を生きることだと思うのです。経済的な裕福度合いは皆違いますが、どんなに裕福の人でもお金で健康は買えないのです。生きていれば辛い事や苦しいこともありますが、愉快なことや楽しいことも多々あります。頑張りましょう!

2024年10月22日火曜日

政治は変わるか

政治も経済も世襲が悪いとは言いませんが、有権者やステークホルダーに多様性の便益をもたらすには世襲ではない方がいいような気がいたします。 世襲政治家は地盤・看板・カバンが元々あるので政治基盤を引き継ぐことが容易ですが、知名度ゼロから立候補したり自らの意志で起業したりするには当然様々なリスクが伴います。でも実際には与党議員の3割は世襲議員だと言われています。親にとって子どもは可愛いので自分の後を継がせたい気持ちは理解できますが、今までと違う発想や多様性は他人のやり方からもたらされるものです。

日本に限らず政治の世界では世襲が見られますが、経済の分野において企業が世襲によって成功した例は少ないような気がいたします。GAFAMでも世襲がないから成長し続けるのではないでしょうか。本来、政治も世襲をしなければもっと政治は変わるはずです。政治家は自分に不利な法律は作らないでしょうから日本の政治は変わらないとも言えるのです。日本の人口は確実に減っていきますが、政治家の数を減らす、或いは世襲性を見直す議論も全く聞こえてきません。極端に言えば政治家自らが今日の日本を招いているとも言えるのです。

今回の選挙では与党の過半数割れが指摘されていますが、もしそうなれば烏合の衆で自民党を中心とした新たな連立政権へ導かれる可能性はあります。事前の準備不足などで野党の連立政権はあり得ないと考えますが、いずれにしても政局が波乱含みとなればこれまでの政策も大転換することもあり得ます。メディアでも指摘されていますが、国会議員と国民との時代感覚の相違があり、国内外ともに主権国家としての在り方が問われているような気がいたします。政治が変わらなければと政治家本人たちが唱えていますが、選挙が終わると元に戻るのがいつものパターンのような気がいたします。

2024年10月21日月曜日

偶然

昨日、妻が退院して来ましたが、久しぶりに目を通した新聞の片隅に、元病院理事長・故徳田虎雄氏のお別れの会が同日に都内のホテルで開催されたようです。かかりつけの医師から紹介され初めて通院した7/9の翌日に徳田氏がご逝去され、再び通院した1週間後には廊下に遺影と共に供えられた 芳名帳に私も氏名を記入したのです。それから何回ともなく病院にはお世話になっておりますが、徳田虎雄氏については以前から興味を抱いていましたので本当に奇遇です。

まさか妻が通院初日の翌日7/10に亡くなられて、退院した昨日10/20にお別れ会が催されているとは何か縁があるみたいです。もう一つ不思議なことは、今度の衆議院選挙の戸塚区選出議員候補者に弊社の元取締役の奥様が立候補されていたことです。たまたま数日前にTVの政見放送で顔写真とお名前を見て「そっくり!もしや・・・」と思ったのです。多分間違いないと確信したのですが、今朝、駅で街頭演説されているでご本人に質問しましたところ正解でした。偶然は必然!?

世の中には不思議なことが多々あります。偶然かもしれませんが、自分の人生を振り返る時に人とのご縁を感じることは大変な幸せでもあります。私のブログのテーマは「人間万事塞翁が馬」なのですが、生きていれば必ず運命を天が味方をしてくれるという事でもあります。皆さんもご家族や友人・知人の存在に感謝して人生を前向きに歩んでいくと、きっと幸せな機会にめぐり合うと確信していますので、出会いを大切にしていただければと考えます。

2024年10月18日金曜日

病院の話

もう古い話ですが、当時高校を卒業して受験勉強のために上京した年に2回も入院して手術をしたことがあります。1度目は赤羽病院にて、2度目は池袋病院にて手術を受けたのですが、いずれの病院も田舎から出てきた私には大都会の病院のように感じました。少し前ですが、たまたま池袋に用事で行った際にかつて入院した病院が現存するのか確かめたところ、高速道路の真下にひっそりと小さな病院が現在も変わらぬ姿で存在していました。


周囲の高層ビルに囲まれて当時の病院が小さくこじんまりした建物に見えてしまいました。近年、都心部のあちこちに大病院が増えてきましたので目の感覚が過去とは随分変わってきたのでしょう。現在住んでいる近くにも通いつけの個人医院から総合病院まで何箇所かありますが、たまたま今月通院した病院の規模の大きさには驚いてしまいました。病院というより寧ろ大企業のような雰囲気さえも感じました。


周辺にこのような巨大病院が存在することも此処に30数年住んで初めて知りました。先日ブログでも紹介しましたが、その巨大病院の初代理事長は有名な故徳田虎雄氏ですが、初めて通院した翌日に最上階の15階にある特別室にて86歳で逝去されました。その後、パリ五輪の体操競技で病院の体操クラブの2人の選手が優勝の金メダルを獲得したことを故人がご健在であればどんなに喜んだことでしょうね。本日は終始病院の話でした。




2024年10月17日木曜日

ホールディング会社

近年、事業承継を税制上の優遇措置も踏まえてスムーズに行うために持ち株会社へ移行される会社様が多く見られます。親会社であるホールディング会社の下に各事業会社を位置付けて経営の自主性を持たせる目的で実施されるケースが殆どです。しかし、親会社に気を遣うばかりに事業会社としての革新性が失われる可能性もあります。社歴の長い流通業界の中にもトップダウン経営が改革を阻むことで業績が伸び悩む企業があります。

確かに各事業会社に独立性を持たせる意味では良いのですが、かつての事業会社のトップがホールディング会社で実権を振るう場合には思い切った企業改革がとん挫することも考えられます。 つまり持ち株会社のトップの権限が強いと事業会社でスピード感が失われてしまうこともあり得ます。大事なことは現場感覚を身に付けたトップが事業会社の経営にもCEOとして責任を持つべきです。執行権は事業会社のCOOに任せて全体の経営責任はHD会社が持つべきです。

会社の経営には失敗も付き物です。多くあるケースはCOOとCEOを勘違いして現場を知らない経営者によって業績が伸び悩むことです。CEOとCOOの信頼関係が重要だという事です。よくプロの経営者が企業再生のために経営改革に乗り込んでCEOやCOOの椅子に座ることがあります。いくら大企業の経営トップを経験してもカルチャーの違う業種で容易に業績を上げ続けることは不可能に近いと考えます。成長する会社と伸び悩む会社の特性はどこに違いがあるかを調査すべきです。

2024年10月16日水曜日

資産形成

最近、外国為替市場における円の動きがあまりにも極端すぎる印象を受けます。また同時に株価の変動に対する売買の頻度も日本経済に関係なく変動が激しくなっています。つまり短期売買で収益を上げる投資家が多いということなのでしょうか。これでは若者に資産を増やすために投資を勧めることも危険で難しいような気がいたします。プロの世界は損得が激しくても収益がプラスになれば良いのでしょうが、それでは安定株主は増えない傾向にあると考えます。

本来、株式投資は企業を育てるために長期にわたり株式を保有する株主の存在があって当たり前なのです。しかし単なる売買を目的に株主投資をする投資家が年々増えている現状では新たに資産形成のために投資を始める人にはあまりにも危険過ぎるようです。貧富の差が社会的に広がっているのは、投資で資産が増えて豊かになった人と投資もしないで預貯金が目減りする一方の国民の存在があるからだと考えます。

残念なのは日本の株式市場を動かしている資金の殆どが外国人投資家によるものだからです。日本の金融資産が年々増え続けているのも安全に投資ができる環境ではないからです。だから安全な投資として希少価値のある金への投資が世界的に増えているのかもしれません。新たな国内投資家を発掘するには税制を変えて少額投資家の資産形成を保護しなければなりません。中小企業の税制も同じことです。


2024年10月15日火曜日

選挙戦スタート

本日、次期衆議院選挙が公示され愈々選挙戦のスタートです。政治改革は議員である以上は何時でも必要なことなので個人的には争点の薄い衆議院選挙に感じます。というより、各政党とも急な選挙に準備すらしていない中での解散総選挙になったようです。本来、国民に信を問うならば早期に政策論争が活発に行われるべきでした。与党の都合と言えばこれまでに何度も解散総選挙を見てきました。

今、政治は国内外ともに課題が山積しています。しかし政権与党も党内で諸政策の意見が纏まっているかと申しますと、明確な方針が国民に見えているとは思えないのが現実です。現に1年以上も永田町では統一教会問題と政治資金の裏金疑惑ばかりが論じられてきたからです。若者が政治にもっと関心を持ってほしいと言われても、この有様では政治への興味が失せてしまうでしょう。

かつて経済は1流、政治は2流と言われても日本経済は世界的にも強かったように記憶しています。どうして政治が決断力と実行力が欠けてきたのかわかりませんが、一つはハングリー精神が政治の世界にも失われてきたのではないかと考えます。日本が内向き思想になってきたことで世界との競争も力を失いつつあるように感じています。是非、政治家の皆さんには世界の流れにもっと目を向けてほしいものです。

 

ペット

数日前から娘が帰省していますが、同行してきたトイプードルのモコちゃん(ペット犬)のはしゃぐ習慣は相変わらずです。娘のアパートでは物を取り出さないようにきちんと整理しているため、周囲を散らかしたり、いたずらをしないようですが、我が家に来るとあちこちにモノが手に届くので散らかしてばかりなのです。一旦、咥えたら逃げ回ってなかなか手放そうとしないのです。その根性が驚くほど強いのです。毎回来るたびにあと片付けに苦労させられると同時にどこへ運んだのか探すのも大変です。

同じトイプードルでももう一人の娘のベルちゃんはとても大人しく物静かですが、モコちゃんとは性格が全く対照的です。同じ雌犬同士ですが、モコちゃんのような活発な女性は見たことがありません。以前、チワワのリンちゃんを5歳から12歳まで飼っていましたが従順で素直でとても良い子でした。我が家に来た時には既に病を持っていましたが最期まで熱心に家族で愛情を注いだような気がいたします。人間も同じですが、子どもを育てる環境が如何に大切であるかを実感します。

ペット業界も今や人間よりペットの数が多いため様々なペット用サービスビジネスが流行っているようです。動物病院は勿論のこと、送り迎えのペット幼稚園をはじめ宿泊施設から美容施設まで人間の扱いと変わらないようです。たまたま娘の隣室の人がペット幼稚園を経営している方で色々と親しくなり今は顧客の一人となっているようです。こんな商売が都会では成り立つのだと感心させられる次第です。正直なところ年寄り夫婦の我が家では物静かな性格の方が好みです。

 

2024年10月11日金曜日

自伝の刊行「逆境へのドロップキック」

この度、人生で初めて自伝を上梓いたしました。実は長年自らの自伝として温めてきた原稿を家族への遺書代わりにと思いまして、随分前から印刷会社で製本を依頼していました。 しかし編集者がいなくて中々進みませんでした。

ところが幻冬舎の自費出版のサイトに釣られて参考に説明会だ けと思い受けたのですが、先方の女性営業担当者によるご熱心なセールスの末に、既に印刷会社へ依頼した作業費をお支払いして、この春に幻冬舎と出版契約を結びました。


編集者とのやり取りで約半年かかりましたが、漸く予定より2か月遅れで10月の出版へ辿り着きました。家族には反対することが分かっていましたので自費出版することは内緒でしたが、見本書籍が出来上がってから報告しました。 

私自身の事は家族でもすべてを知っているわけではないし、家族への遺書のつもりで書きました。まして他人様は私の事を知らない部分が多々ありますので、少し誤解を解く上でも自分自身というものを披露してみようという考えに至りました。

本日の午前中に無事に製本が届きまました。金融機関の方々や社内、親会社には事前に書籍の出版をお話をしていましたので、ご覧いただければ幸いです。生まれて初めて書籍を執筆しましたが、書籍を世に出すことの大変さを深く自覚した次第です。 

2024年10月10日木曜日

成長すること

 昨日は金融機関の方たちとの会食の機会がありました。支店長をはじめ現役バリバリの幹部の方たちと様々な歓談ができたことは大変有意義でした。私も長年会社の経営を担ってきましたが、金融機関の方々とのお付き合いは僅か数年に過ぎず、これまで数えきれないくらいのご担当の皆さん方と接触してきました。時代の変化と共に社会環境や企業を取り巻く環境も変わっていきますが、金融マンとして新天地でも一歩ずつ成長されることを期待する次第です。

何を自らの職業として選択するかはそれぞれ個人によって違います。政治家の方々も衆議院が解散すると議員の資格を無くしますが、政治家という仕事を続ける以上は再度選挙に立候補して議員を目指すことになります。一般のサラリーマンは会社を退職しない限り失業することもないので雇用は保証されます。しかし経営者は逆に雇用する側なので経営を維持して従業員の雇用を守らなければなりません。

「言うは易く行うは難し」で継続して雇用を守るためには企業を成長させなければなりません。経済は良い時もあれば悪化する時もあります。備えあれば患いなしで、仮に経済が悪化した時にも耐えられる経営基盤を構築していなければなりません。好況時も不況時も日頃の経営が杜撰だと倒産の危機に見舞われます。経営者は企業を絶対に倒産させない強い意志が必要です。自らの過去を振り返ってみて感じる次第です。


2024年10月9日水曜日

日本の教育現場

 少し前のNHKスペシャルですが、「日本の教育を変える」という意図の下、千葉県で民間出身の校長を採用して有名な進学校の県立高校へ赴任されてきたインド出身の元金融マンである人物の言動や考え等を通したドキュメンタリー番組を拝見しました。千葉県としては民間出身者でなければ現状の山積する課題は解決できないという狙いがあったようですが、赴任してきたインド人の校長の奮闘ぶりと実際に現場の教職員から起きる不満による悩みなどが分かり易く収録されていました。教育現場の現状を知る意味で良い機会でした。

この番組であらためて知ったことは、未だに変わらない日本の学校教育の現場でした。毎年、東大などへ現役合格を目指すために日夜努力を惜しまず働いている教職員たちの現状や学内でも受験勉強に明け暮れていた高校生の姿でした。全国の有名な高校では今でも学校同士の競争によって先生方や生徒たちが受験勉強に追われているのが現実です。塾や予備校の乱立もある中で、学校の在り方自体を考えさせられてしまうようなドキュメンタリー番組でした。グローバル経済では戦えない日本の現状も理解できます。

私が思うに、日本の「失われた30年」と言われる原因の一つには、日本の教育の在り方にあるような気がするのです。つまり文科省の学校教育政策が昭和以降も大きくは変わっていない現状が問題だと思うのです。学校現場に民間出身の学校長を配置しても国の教育方針が変わらない限り改革はできないからです。寧ろ放置されている教育現場は疲弊しているのが現状のようです。端的に言いますと英語教育でも生徒が学校を卒業しても英会話すらできないのが現状です。まだまだ日本の教育現場には課題が山積しているようです。

2024年10月8日火曜日

健康であること

 毎日いつも元気でいることは不思議で大変ありがたいことなのです。私も若い頃は何度か入院を経験しましたが、規模の大きい病院に行くと患者の多さに驚きます。全国津々浦々で同じような現象が普通なので実際に体験すると医療施設の重要性を感じます。

しかし毎日元気に過ごしていると、実際に入院することなど想像もしないものです。人間は生身なので人によって体質に違いがあり、病にかかる原因もそれぞれです。若い時には病院へ行く機会も少ないですが年齢とともに増えていくものです。

お陰様で私自身は高齢にも関わらず健康な方だと感じています。いつどのような災いに遭遇するか誰しも予測はつきませんので、少しでも想像力を働かせて、自分の身は自分で守る姿勢を忘れず身体を労わることが常日頃から大切ではないでしょうか。




2024年10月7日月曜日

いつまで続く政治と金の問題

 約1年前の今頃に政治資金の裏金問題がクローズアップされましたが、日本の政治はあれから1年国会内では政治資金の問題ばかりが連日のように議論されてきたような印象です。根が深い問題なのでしょうが、長年放置されてきた自民党の体質だったのでしょう。石破新政権は就任早々に突然の解散を決断しましたが、国民は石破政権に何を期待したらよいのか先行き不透明のようです。

石破総理は党内基盤が弱いので党内勢力のバランスを見ながらの政権執行を行うものと思います。政権発足時の支持率が高くないのも右往左往とした判断が見られるからだと考えます。私も実力や経験から外交上は石破総理を支持していましたが、日本経済のことを考えると高市氏の積極財政姿勢と成長のための金融緩和姿勢が評価できるように感じていました。

就任当初はマーケットも円高でマイナスイメージを持ち日経平均は大幅に下げましたが、金融緩和を継続する意向に市場も安心したのか円安が進み株価も回復してきたようです。幸いに企業業績も見通しが良いようなので思い切った経済政策を講じてほしいものです。日本の政治家は日本経済をどのように今後強化していくべきかを議論をしてほしいのです。

与党内や政党間での足の引っ張り合いだけでは海外からの投資も呼び込めないと考えます。日本全体の世界的地位が様々な側面で低下傾向にありますので、新政権には抜本的な日本の改革を期待したいところです。慎重な石破新政権には国民目線で国民に分かり易い政治を行ってほしいものです。日本の中流社会に元気を齎すような政策が実現されることを期待します。

2024年10月4日金曜日

国のリーダー

 民主主義国家では国のリーダーは任期を終えると代わるのが普通ですが、大国の中国やロシアのような権威主義国家ではなかなかリーダーが代わるのは難しいようです。つまり強権的なリーダーが内政的に不安定にならないように国家レベルで政治的にコントロールされているのです。経済は資本主義が当たり前の時代ですが、政治が民主主義になるには程遠く、専制的な古き時代を残しているのが現状のようです。しかし政治と経済は繋がっていますので、政治的な対立によって経済が混乱することはあり得ます。

日本の石破新政権がスタートしましたが、石破首相も長らく内閣から距離を置いていたためこれまでの個人的な発言が波紋を呼んでいるようです。理想と現実にはギャップがありますので、首相としての発言には持論を控えられた方が良いと考えます。マーケットが敏感に反応するのも石破首相の持論が政権の行方に不安感を抱いているからでしょう。総裁選挙で「日本を守る」と何度も主張されていましたが、国民的な視点で潔さを感じたのは私も同じです。しかし日本は議院内閣制なので勝手な言動はできないので安心とも言えます。

国と国が対立すれば軍事的に脅威となります。日本が目指すべきは周辺国と仲良くしてお互いに首脳同士が意見を交換する機会を常に増やすことだと考えます。国民レベルでは親交があっても政治の一方的な指令で閉ざすこともあるわけです。他国の政治体制を変えることはできないので、政治レベルで信頼関係を構築するしかありません。今世界を眺めると、極勢力が各国で台頭しているような気がします。周辺国との一触即発を避けるためにも外交に力を注いでほしいと考えます。軍事力を強化することに限度は無いので軍縮を考えるべきです。


2024年10月3日木曜日

第5次中東戦争への懸念

最近、にわかに中東戦争再来の危険性が問われています。1973年に第4次中東戦争が収束してから50年の月日が流れています。すべて中東地域内での戦争の勃発によるものですが、今回も中東情勢次第では最悪の場合、第5次中東戦争にも発展しかねないとも言われています。青春時代に中東戦争によってオイルショックを経験し、中東の産油国からの原油の輸入が滞り日本経済が大打撃を受けて大不況に陥ったことを今でも鮮明に記憶しています。

ロシアとウクライナの戦争も相変わらず続いていますが、ニュースの焦点は緊迫した情勢の中東地域に移っています。私の記憶ではイスラエルのペギン首相(当時)とPLOのアラファト議長の長い戦いを和解して固い握手をした模様が記憶に蘇ってきます。50年後再び双方ともに戦火を交えているのですが、歴史は再び繰り返されているようです。つまり中東情勢は時代的に考えても全く進化していないような気がいたします。

ロシアとウクライナも同様に報復合戦が止みませんが、戦争を始めると共に報復が絶えません。当事者同士で解決することは不可能なので、国連を中心としたり、周辺国が努力しなければ戦争は収束しません。残念ながら国連の安保理が機能不全なので和解への道が拓けないのです。最重要なのは安保理の改革なのですが、問題視されているにも関わらずなかなか進展しません。米国も大統領選を控えているのでそれどころではないのが現実です。

 

2024年10月2日水曜日

少子化対策の一つ

 先日、少子化対策の一環として東京都が、男女の出会いの場を行政自ら提供する試みが報道されていました。素晴らしいアイデアだと思いました。近年、結婚しない、できない男女が増えていると言われていますが、実際は出会う機会が少ないのが現状ではないでしょうか。

かつては社内結婚が多かったり、周囲で世話をする仲人の存在があったりしましたが、時代が変わり、世代間の考え方も変わり、以前のような手法は世間でも流行らなくなりました。学校を卒業して就職すると年齢を重ねるのもあっという間です。出会いの機会は作られるべきです。

もっと早くから行政が積極的に男女の出会いの場づくりを手がけていれば、今日のような未婚化や少子化の歯止めに少しはブレーキが発揮できたのではないでしょうか。韓国政府も少子化の将来に危機意識を真剣に持ち、政府を挙げて積極的に行動が始められているようです。

近年は離婚も再婚も増えていますが、再婚の場も行政が設けることで素敵な出会いがあるかもしれません。有料の民間の出会い系サイトは様々ありますが、注意してアクセスしない人が多いことを考えなければなりません。多くの人が素晴らしい家庭を作ってほしいものです。

2024年10月1日火曜日

10月1日

10月1日、弊社も今日から社名が新しく変わりました。名実ともに世間にも誇れるような企業グループの一員としてこれから先は自覚していかなければなりません。自民党の石破内閣も今日からスタートしました。メディアでは新内閣の紹介と中国や韓国政府の反応を紹介していました。為替は朝から円安に振れて株価も反転して前場から日経平均は上昇しました。良いことづくめでしたが、めでたいことばかりではなく、我が家は今晩から私一人の生活がしばらく続きます。

会社のブランド形成には20年前から色々と取り組んできました。中小企業の場合、ブランド力が無いので様々なビジネスの場で不利な条件を背負わされます。人である人材・物としての技術力・金としての資金力などすべてにおいて究極的には大手に負けます。長年苦労したからには勝てない企業経営にはしたくなかったのです。今日、ブランド化が漸く実現できました。石破新内閣も日本国のために尽力して海外に誇れる政権基盤を築いてほしいものです。

 地政学的にも政治リーダー同士の信頼関係、外交による日中関係、日韓関係の維持は大変重要です。米国へ一方的に依存する外交姿勢は徐々に変えていかなければなりませんし、石破内閣の試金石はこれから発揮されていく道筋になることを希望します。「人間万事塞翁が馬」はいつもブログのテーマに掲げている言葉ですが、身の回りに何が起きるか分からないのが人生です。与えられた境遇にうまく適合していくしかありません。

2024年9月30日月曜日

自民党新総裁の誕生

石破新総裁が誕生しました。本来であればマーケットの動きも新総裁誕生を歓迎して「ご祝儀相場」で株高になってほしいところですが、逆で投資家は石破氏の経済政策にあまり期待していないようです。確かに発言の数々を紐解くと企業や投資家に課税することばかりで肝心の経済を伸ばして税収を上げようという発言はあまり聞こえてきませんでした。為替が石破総裁の誕生で円高に動いたのも、物価高による円安を是正しようという狙いが感じられたからです。

しかし、蓋を開けてみると週明けの為替動向は142円台で比較的安定しているようです。米中のように景気を底上げするために金利の引き下げに積極的な面とは逆のようです。日本の大手輸出企業の景気は円安に支えられて好業績を出しています。一方、中小企業は輸入価格の上昇で業績が厳しいのが現状です。地方の一次産業も同様に経営が苦しいのが現実です。石破氏は地方の救済を何とかしたいという考えがあります。

私は石破氏についてはかねてから首相候補の一人だと観ていました。日本の防衛力が問われている今はまさに日本にとってリーダーとして適格の人材ではないかと考えています。先行きはどうなるか予想が付きませんが、岸田政権の経済運営を引き継ぐことを明言されるならば、市場の見方も良い方向へ向かうのではないかと期待しています。言動の慎重な方なので、物事を熟慮された上で納得のいく説明を国民にされると考えます。

 

2024年9月27日金曜日

史実の公開

歴史は時を経て新事実が発見されるものですが、 先日のNHKスペシャルで太平洋戦争中の硫黄島での日米戦争時に従軍カメラマンとしてオランダの一兵士が撮影した千枚に上る日米戦争から敗戦後の日本での写真が遺族によって公開されたことと、サイパン島での日米戦争時の音声録音が80年の時を経て米国によって公開された内容のドキュメンタリー番組はとても見応えがありました。双方の政府によって戦争の生々しい記録は隠ぺいされてきましたが、事実が公開されることで将来は歴史の見方も変わってきます。

NHK・TVの「映像の世紀」や「NHKスペシャル」という番組はこれまで欠かさず視聴してきました。人間は直ぐに忘れるので歴史番組を録画して再び事実の一編に触れることはとても大切なことです。世代間によっても考え方も変わるし、社会情勢が変化すると史実の見方も判断も変わります。先日もドイツのメルケルが無名の人物から首相に上り詰めた経緯やプーチンが大統領に至る経緯のドキュメンタリーを繰り返し観ていますが、「覆水盆に返らず」で歴史は時のリーダーによって良くも悪くも変わります。

我が国では80年過ぎた長崎の原爆被災者の保障問題が未だに裁判で論議されています。昨日の袴田事件の地裁判決で裁判長が原告の袴田さんの姉に対して58年もの長きにわたり裁判が長引いたことを詫びていましたが、冤罪を長引きさせない再審法の改正がすぐにでも議論されるべきだと感じました。朝ドラの「虎に翼」でも1978年(昭和53年)に最高裁で違憲判決となった「尊属殺人」重罰規定も判決が出てから17年後の1995年(平成7年)に漸く刑法から削除されました。日本の法律施行も史実の公開も時間があまりにも掛かり過ぎるように感じた次第です。

2024年9月26日木曜日

今日の一日

 本日、一番注目していたニュースは袴田事件の判決でしたが、袴田巌さんに静岡地裁で遂に無罪判決が出ました。長年にわたり再審請求が棄却されていましたが、漸く再審が開始されてやり直し裁判となり今回の判決に至りました。事件発生から58年もの歳月が経過しましたが、死刑判決が下されてから一貫して無罪を主張されてきました。今後、検察側が高裁に控訴しないでこのまま裁判が結審することを望む次第です。

また兵庫県の斎藤知事に先日県議会で不信任決議案が採択され、現職の知事が失職するか議会の解散に踏み切るか注目されていましたが、斎藤知事は失職して出直し知事選に立候補を固めた模様です。長期に揺れ動いた兵庫県政でしたが百条委員会も解散し、ようやく議会の混乱も収まったようです。知事と県議会の意見の隔たりは放置されたまま知事の失職で幕引きとなりましたが、出直し知事選の結果が注目されます。

ちょうど14時を過ぎたあたりでNHKニュースのLIVE放送があり、政府の情報衛星を搭載したH2Aロケット49号機が種子島の宇宙センターで打ち上げられ、衛星が予定の軌道に乗り、打ち上げが成功したようです。このところ北朝鮮のミサイルや中国のICBM発射という暗いニュースの連続でしたが、自民党総裁選挙を明日に控えた本日は朗報だけで終わってほしいものです。ご祝儀相場ではないと思いますが、円安が進み日経平均も久しぶりに大幅上昇しました。


2024年9月25日水曜日

用心

 用心とは、万が一の事や不測の事態が起こらないように、またはそうなってあわてないように、気をつけること、という意味が辞書には書かれています。私が住んでいる地域の自治会でも会合の時に、ある弁護士の先生が「人間は1メートルの高さから落ちても死に至ることがある」と警鐘を鳴らしていました。ちょうど妻がその場に参加していたので、我が家ではその話題が今でも語り草となっています。

万が一のことが起きないように用心するに越したことはありません。弁護士の先生はその時の会合で自治会長の安易な考えに注意したようですが、その後自治会長は健康管理を疎かにしていたのか若くして病でこの世を去りました。弁護士の先生はその後しばらくして地域から引っ越していきましたが、不測の事態にならないように常に用心をする方だったことを記憶しています。

しかし、地球温暖化で毎年起きる異常気象による自然災害には用心するにも限度がありますが、万が一のことを考えて安全性をチェックしたり、災害に見舞われても事前に備えをしておくことが必要と思われます。「覆水盆に返らず」で、気をつけなかったことを後から反省しても取り返しがつかないことがあります。大丈夫かどうか安全だというエビデンスが無ければ安全とは言えないのです。

2024年9月24日火曜日

国連機関

先日、新聞のコラムに国際刑事裁判所(ICC)と国際司法裁判所(ICJ)についての意見が掲載されていました。ICCは戦争犯罪や人道に対する罪として個人を訴えますが、一方のICJは訴訟の当事者が国となります。ICJは国連の機関でありますが、ICCは国連総会の承認を受けているものの、法的には国連から独立しているため強制力がなく、米国、中国、ロシアなど超大国は加盟していません。

最近、国際刑事裁判所でロシアのプーチン大統領に逮捕状が出ましたが、諸外国に外遊していても実際には逮捕されない、つまり逮捕に動く人がいないのです。逆にロシアから訴えられ国際刑事裁判所の裁判官が指名手配を受けるという非常識な事態が存在します。現実的には両方の裁判所も強制力がないのが現実ではないでしょうか。

国連の安保理も戦争を終結させるという最重要な機能が不全となっています。安保理改革も叫ばれていますが、常任理事国の当事国が戦争当事者なので、戦争終結への意見はまとまりません。現在の国際連合は第二次大戦の戦勝国が安保常任理事国となっているために、組織自体が時代遅れなのですがメンバーの構成を変えようとしないため紛争解決には至りにくいのが現実です。

2024年9月20日金曜日

虎に翼

毎日楽しみに視聴していたNHK朝ドラ「虎に翼」が愈々終盤を迎えるようです。日本初の女性弁護士の一人である三淵嘉子をモデルにしたドラマであることと、主演の伊藤紗莉さんの名演技への興味と大学時代に法律を少しかじった関係で、初回から大変興味深くこのドラマを見てきました。タートルの尊属殺人の重罰規定は刑法200条で定められていたことは認識していました。

つまり自己または配偶者の直系尊属を殺した場合は死刑または無期懲役に処すという規定でした。しかし、昭和48年4月4日に最高裁判所大法廷は、この規定が憲法14条1項に違反しているとして違憲判決を下し、平成7年の刑法改正により削除されたのです。それで通常の刑法119条の殺人罪規定と同様の扱いとなったようです。

大学卒業後は法律との縁が無くなり、私自身も勉強不足で恥ずかしながら尊属殺人罪の規定が削除されたことさえ知らなかったのです。数日前から「虎に翼」でも尊属殺人規定がテーマとなっており、ドラマでは少年法改正が論じられる中でこの尊属殺人の重罰規定も最高裁で可否が判断される場面となっています。

刑法を学んでいる頃の私は尊属殺人規定はあってしかるべしと考えていましたが、ドラマに出てくる被告の女性の家庭環境は壮絶なもので、父親を殺した罪を尊属殺人の重罰規定にそのまま適応するのは、憲法14条1項にある「すべての国民は、法の下に平等であって、(中略)、政治的、経済的又は社会的関係において差別されない」の規定に反すると私自身も思った次第です。

2024年9月19日木曜日

米国の大幅利下げ

 前日のFOMCによる利下げ幅が0.5%と発表され、早速円相場が気になりました。今朝方の米国為替市場の円相場が、円高どころか143円を超えて円安に傾いていたことに安堵しました。何故なのか後で専門家の記事を拝見して少し納得しました。印象ではFRBのパウエル議長の会見は米国景気動向や米国市場のインフレ状況に懸念しているようには感じられませんでした。

年内にあと11月、12月と2度の利下げが予定されていますが、米国景気を見ながら判断するというようにパウエル議長には利下げに対してゆとりが感じられましたので、その後には円売りドル買いが進んだようです。今日の朝方の東京市場も円安ドル高に市場がどのように反応するか注目していました。このところ前場は勢いがいいのですが、後場は投資家が市況に慎重になる傾向が強いようです。

日本はコロナ後もデフレで低金利政策が続いていました欧米の中央銀行は一斉に利上げムードが続いていました。それだけ過剰なインフレに悩まされて利下げムードに転換していますので、日本の中央銀行とは全く逆の動きです。日銀も少しずつ利上げしながら過剰な円相場にならないように、経済の先行きを見ながら適切な金融政策を打ち出していくものと考えます。


2024年9月18日水曜日

中秋の名月

9月17日の昨夜は中秋の名月で雲一つなく大変美しい月夜でした。連日猛暑が続いていても、お月見は私たちに平等な感激を与えてくれます。東の空から西の空に動いていくお月さまを見守りながら一晩中自宅で観察していました。月光が眼にまともに照り付けてまぶしい限りでしたが年に一度の幸せを感じた夜のひと時でした。今夜が満月のようですが、再び美しい月が拝めることを念じています。

「暑さ寒さも彼岸まで」といいますので、下旬には涼しくなることを願っています。昨日は妻の誕生日でしたが数日までは覚えていましたが、当日はうっかりして忘れるところでした。たまたま「今日は誕生日でお月見」という知らせが妻からLINEで届いたのでふと思い出したのです。このところ体調を崩しておりケーキも食べたくないとのことでしたので、内緒で生花を誕生日祝いに買って帰りました。

分かりし頃は花屋さんに入るのも一人の男性として躊躇していましたが、歳を重ねてからは花屋さんを覘くのも慣れてきました。妻は生花が大好きなので多分一番喜んでくれると思ったのです。お店の人がご予算はいくらで?と聴かれますので、○○千円でと照れながらご依頼するのですが、いつまで経っても花屋さんで生花を買うのは苦手なところがあります。月見団子もお供えしなかった夜でしたが、お月見と誕生日を無事に祝えて大変光栄でした。

2024年9月17日火曜日

国家ビジョン

移民の国アメリカにおいて国家の分断が表面化したのは何十年も前からのことです。今から60年前の1964年に東京オリンピックが開催された当時でも黒人差別が至るところでニュースとなっていました。近年は黒人や移民に対する差別は少なくなったと思いますが、完全に差別が無くなることはあり得ないことも予想されます。翻って日本は長年にわたり移民に対する法的な制限も維持してきた国です。

近年になって国際結婚等で永住する2世や3世の人たちが増えてきましたが、将来の日本をどのような国にするかの国家ビジョンが明確でないままに外国人労働者を増やそうとしているふうに見えます。現在の少子高齢化に至った経緯も、将来の人口減を国は予測していたからだと考えます。狭い国土の上に日本の人口は多過ぎるという意見も過去にはありました。

総裁選挙でもいろんな意見が飛び交っていますが、単純には人口が増えなければ経済成長(GDPの拡大)は難しいはずです。寧ろ一人当たりのGDPを増やすために、賃金上げたり人的投資を増やしたりして産業の付加価値を高めることが必要です。このまま円安が続く限り低い賃金の日本に優秀な外国人は定着しないと考えます。日本のGDPが停滞している間に周辺国は更に成長していきます。

確かに目の前の課題解決は大切ですが、もっと将来の国家ビジョン(日本のあるべき姿)を明確にすることが国のリーダーには問われている気がいたします。 肝心なことが蓋をされていて目の前の美味しい話ばかりが候補者の国から飛び交っているように見えるのです。アベノミクスに対する評価もなされないままに政治は動いていますが、また同じような結果に陥らないことを願うばかりです。

2024年9月13日金曜日

ストライキ

 最近、ドイツや米国で製造業の業績悪化による労働者のストライキが報道されています。裏には長期のインフレによる賃金の引き上げや金利の上昇が企業業績に厳しさを齎したものと考えます。翻って日本では最近のインフレでも長引いたデフレが漸く収束したので金融政策も徐々に改善の方向へ進もうとしています。円安が長期に続いたため為替差益による企業の好業績が株価を支えてきました。

しかし隣国の中国も経済が万全とは言えず、米国の景気も下降気味と伝えられおり、金利の引き下げが今後実施されると言われていますので、為替は円高ドル安になる可能性もあります。日本の株価は漸く回復基調に向かう中で、円高は輸出企業の業績悪化につながるため日本の株価などにも影響します。現在のところ国内経済は製造業も含めて安定しており欧米のようにストライキも見られないのは幸いかと考えます。

かつてのトラップ政権が保護主義で関税の引き上げに動いて、貿易の不均衡やサプラーチェーンの寸断が生じた時期があったように記憶しています。自国第一主義を唱えるトランプ政権になった場合、経済の混乱が再び到来しないか懸念を感じます。もしトラでロシアとウクライナ、そしてイスラエルとハマスの和解が前進すれば世界の政治や経済においても安心感が出てくると考えます。

2024年9月12日木曜日

害虫の発見その2

 先日、アゲハ幼虫らしき害虫の駆除をした話をしました。柑橘類の葉が大好物だということをレモンの木が裸状態になるまで食い荒らされて漸く知ったわけです。以後、毎朝気になって幼虫が残っていないかチェックしていますが、先日は遂に成虫のアゲハ蝶を2匹つがいなのかレモンの木に止まっているのを発見したのです。1匹は逃げてしまいましたが、産卵するのではと残りの一匹に殺虫剤を散布したところ飛べなくなり植木鉢の下で動いていました。

妻に話すとアゲハ蝶が可哀そうだというので空に放してやろうとしたのですが急降下してしまいました。子どもの頃に昆虫採集でいろんな蝶を野山に追いかけたことはありますが、害虫扱いしている今の自分に疑問を感じた次第です。動かないし観ようともしない妻は蝶に対しても何という優しい人間なんだろうと思います。臆病過ぎて虫も触ろうとしない妻ですが、退治するのはいつも私の役目です。どういう訳かすべて私と対照的です。

日本の強みをアピール

テレワークが普及して会場へ出かけなくてもオンラインセミナーが自由に聴ける時代になり非常に便利になりました。幸いにもコロナ禍の最中に東京大学未来ビジョン研究センターとの繋がりができて、すべて国家の補助金により無料で貴重な情報を得ることができています。 時々海外との議論が日本語に翻訳されない場合は残念ながら視聴を敬遠していますが、日米同時通訳のイベントも増えて参りました。視聴参加者が増えることを期待しています。

今、米国のハリウッドで製作された日本の時代劇映画「SHOGUN」が話題となっているそうですが、俳優のセリフもすべて日本語で字幕は英語に翻訳され公開されているようです。つまり日本独自の映画で日本語の映像コンテンツが海外でも流行る時代が到来しているのです。英語は公用語なので世界中で使われますが、日本語の言葉の表現は豊富で意味が深いところなど英語にはない俳句や短歌など言葉の持つ意味の多様性があります。

日本の様々な映像コンテンツが日本語で表現されることで、日本文化の理解が世界に広まることを願うばかりです。昨日は日本のデジタル赤字の話をしましたが、もっと日本は自信を持って、日本のやり方で主張すべきところは強く主張し争うことも躊躇しない姿勢を示してほしいのです。米テック企業の日本市場への強引な商売に対して不満を抱いている消費者は多いはずです。消費者庁は海外企業に対しても厳しく対応してほしいものです。

2024年9月11日水曜日

欧州の司法当局を見習え

 年間5兆円と言われる日本のデジタル赤字に日本の行政も少し真剣になってほしいところです。日本のデジタル産業も国内では日々企業や行政の情報化に貢献していますが、米大手テック企業に国内のコアな市場は完全に制覇されているのが現状です。近くアップルの新製品スマホが日本市場で発売されるというニュースには関心がありますが、アップルだけでなく他の米テック企業に対する日本の司法当局に甘さが無いかと時々疑問に感じることがあります。

欧州の司法裁判所がアップルに2兆円の追徴課税を科す判決が出ました。同様にグーグルにも3千数百億円の制裁金を科す判断も示されたようです。その点、日本の司法当局は米テック企業の市場占有をただ呆然と眺めているだけのように映ります。もっと行政が真剣に国内市場を保護する政策が必要ではないかと考えます。日本もこれまで様々な産業競争力政策を打ってきていると思いますが、海外から見透かされて結果的には先端産業が自爆してきたのが事実です。

アップルによる課税を逃れるタックスヘーブンへの行動は許されるべきではないとの判断です。果たして日本で欧州のような米テック企業に対してのような厳しい措置は可能でしょうか。日本の行政には無理のように感じる次第です。理由は行政が海外企業に対して対抗するためのデジタル技術に関して勉強不足だからです。長らくデジタルの赤字が放置してきた日本の行政が今後AI時代が進歩する中で立法も含め変われるかを注目したいと考えます。

データの改ざん

今に始まったことではありませんが、最近になって日本の産業界でデータ改ざん事例が頻発しています。おそらく内部通報によって公になるのでしょうが、以前は食品業界でも様々な社会的に批判を浴びる事件が多発しました。私の説では最近、業務のデジタル化からDXへと見える化が進んでいますので、現場でブロックチェーンのシステムが導入されているか分かりませんが、現場のデータ改ざんが様々な認証過程において実際のデータと齟齬があり、認証取得において矛盾を生んでいるものと考えます。

日本の産業界も海外からの指摘等で各役所が産業界の実態調査を頻繁に行うようになりました。私のサラリーマン時代には勤務していた業界で、データ改ざんなど会社からの無言の要請で行っていました。 例えば就業時間など手書きでしたので、毎月月末締で適当にデータを改ざんしていました。現在は自動的にカウントされるので改ざんは許されない筈で当時とは隔世の感があります。現在の業界ではまだタイムカードなるものが存在していましたので、前職の業界ほど実態が酷くはなかったように実感しています。

データの改ざんはまだまだ様々な業界で行われており、発覚するのは氷山の一角とも言えます。長年続けてきた現場の慣習を変えることは困難ですが、データの改ざんはとても罪深いことだと経営層から深く認識することが大切です。海外から見ると日本のDXの遅れが単に表面化しただけのことです。日本もブロックチェーンなど最新のシステム技術を導入して、製造過程で人がデータの改ざんができないようシステムでガードをかけるようにすべきです。デジタル化を促進することで製造業における悪しき慣習も改善されると考えます。

2024年9月10日火曜日

政権交代

 できれば日本の政治も政権交代が可能となれば理想なのですが、過去の細川政権や民主党政権を振り返ると政権運営に慣れないために政権が崩壊してしまうケースが見られました。国民の政治に対する期待も薄いため総選挙での投票率も上がらないのが現実です。投票率が上がらなければ、余程の異変が起きない限り選挙基盤がしっかりしている与党に軍配は上がります。

日本の今の政党支持率で判断する限り、野党への政権交代は容易には起きないと考えます。如何に内閣支持率が低下しても次の内閣は与党内で政権が担われるのが現実の世界です。長年にわたり選挙基盤を築いてこなければ安定した政権運営は難しいと思うのです。多党に分裂した野党が選挙基盤を強化することは容易ではありません。

国民にとって望ましい2大政党とは、派閥が解消されたことをきっかけに既存の与党が分裂して政策を中心にして競うことだと思いますが、多分これからも実現は難しいでしょう。現在のように政党の力が均衡していなければ政権交代も難しいし、望ましい国づくりは期待できないはずです。かつての日本新党はまさに与党が分裂して起死回生で出来た政権でした。

個人消費

景気の目安として個人消費の伸びが参考とされますが、国内の消費は円安による生活必需品の高騰もあり、金額的には対前年で増えていると考えます。また労働人口の減少により人手不足が賃金を支えているのが現状です。企業収益も順調なので国内経済は好循環しているとも見えます。隣国の中国はかつてほど経済に勢いが感じられず、デフレが国内消費を押し下げているようです。

米国では小売業界で大手家具チェーン店が倒産するというニュースも流れてきました。つまり長引いたインフレ経済が消費者の買い控えで個人消費が減少しているのではないでしょうか。日本の小売業界の業績は今のところ堅調の様子なので個人消費は安定していると言えます。原因の一つには円安による為替差益が大企業に好業績を齎しているからです。

今後、米国の利下げは避けられないので日本との金利差が縮まり、ドル売り円買いで円高になるか、利下げによって米国経済が再び勢いを増して円安が進むか、先行きは微妙なところです。しかし過度な円安は国内経済を弱くするだけなので、企業業績や個人消費の伸びを見ながら日銀は今後利上げのタイミングを図るものと考えます。強い日本経済が望まれます。 

2024年9月9日月曜日

害虫の発見

普段、滅多にプランターで育てている植物を観察したことが無いのですが、妻がベランダで育てているレモンの苗木の周りに害虫の糞らしいものが大量に落ちていると吃驚していました。早速、先日漸く糞の原因を調べてみましたところ、案の定アゲハ蝶の幼虫が枝のあちこちに止まっていました。レモンの苗木の葉は既にほとんど食われてしまって枝木ばかりで残念ながら植木はほとんど裸状態になっていました。

TVで時々見る「趣味の園芸」で、先生が生徒の怖がっている芋虫を長靴で平気に踏む潰している光景を見ていましたので、私も真似をして早速アゲハ蝶の幼虫を10匹あまりティッシュに包み靴の底でぐにゅぐにゅと踏みつぶしました。妻は見るのも怖いようで、植木鉢を消毒するように言われて、取り合えずフマキラーで鉢植えの植木や鉢全体を十分に消毒したつもりです。

翌朝もちゃんと幼虫の存在を確かめてくれと言われましたので、早朝から観察していますが葉の色と幼虫の色が同じなので実は中々存在が見つけにくいのです。翌日は2匹見つけましたが、その後は毎朝植木を確認していますが漸く幼虫はいなくなったようです。しかし今回のアゲハ蝶の幼虫の糞騒ぎでプランターの園芸について詳しく調べましたので、害虫についても新発見ですが大変勉強させられました。

2024年9月6日金曜日

資本について

 株式会社を経営する上では至極当たり前のことですが、経営者は常に資本の力を認識していなければなりません。株式を公開していれば業績の良い会社ほど外部から買収を仕掛けられる可能性があります。プラス思考に捉えれば、買収されることが会社には良い結果を生む場合もあります。

私の知人も創業して40年ほどで株式公開を果たし会社は業績も順風満帆でしたが、後継者がファンド系に資本を譲渡して結果的には上場廃止に至りました。会社の将来を考えると一つの選択肢に違いないと考えます。創業者としての知人が残念な気持ちであることは理解できます。

しかし資本主義経済の中で生きていくには、会社として常に買収の波に晒されることは当たり前です。買収を拒否したり否定するなら最初から資本市場に公開しないことです。外部から買収されないためには、資本政策を会社としてしっかり堅持すべきです。資本は流動性があるので、会社の将来のために譲渡もあってしかるべきです。

2024年9月5日木曜日

季節の変化

季節の変わり目が到来したのか、数日前から温度計と湿度計がこれまでと比べて驚くほど変化しています。ひと月くらい前に、エアコンの設定温度と実際の室温が余りにもかけ離れているので製品の寿命かとやや大きめの室外機に買い替えたばかりですが、何か月も続いた猛暑がいきなりぱったりと収まり、久々にエアコンの要らない日中を室内を通り抜ける自然の風で過ごしました。

夜もエアコンなしでは就寝できないほど温度と湿度に悩まされていましたが、昨夜はエアコンをつけないで床に就き、途中で目を覚ましエアコンのスイッチを途中で入れた程度です。何でもない話ですが、異常なほどの暑さがこの間ずっと続いていましたので、急な気温の変化に驚き本日のテーマとしました。最初は為替や株価の変動について感想を述べようと思っていましたが止めました。

まだ残暑が続くとのことですが、一時でも昨日今日のような過ごし易い昼夜が経験できれば気分的にも元気になるものです。これから夜になると虫の声も聞こえてきますので徐々に秋らしさを感じるようになるでしょう。数字を追う仕事にも少しは距離を置きながら、秋分間近の秋の夜をじっくり楽しみたいものです。




2024年9月4日水曜日

命を大切に

 健康が大事だということは当たり前ですが、それより命を大切にすることが最も重要だと考えます。日本は先の戦争で300万人以上の国民を犠牲にしました。旧憲法(大日本帝国憲法)には自由と民主主義は無かったようなもので、国家の命令で国民は強制的に戦地に送られました。南太平洋地域では国民がどこで命を落としたのか戦後も不明で、現在でも各地で遺骨収集が続けられているのが現状です。しかし戦争の責任はだれも果たしていないのです。

起こしてしまった戦争を悔いても元に戻らないので、戦前の失敗に学んで、日本人は戦争の惨敗の歴史を未来の「転ばぬ先の杖」として心の教訓にしたいものです。旧憲法では天皇に日本国の統帥権がありましたが、実際は軍部が戦争を主導したものと歴史上では言われています。沖縄戦で軍部が最後は沖縄の人たちを置き去りにして多くの沖縄人民は戦争の犠牲になったのです。戦争責任者として昭和天皇も謝罪の機会が無かったのです。

戦後、昭和天皇はGHQの指示により全国各地への行幸が果たされましたが、沖縄へのお出ましは危険が及ぶので存命中のご訪問も叶わなかったのです。戦後漸く平成天皇の皇太子時代に沖縄訪問が実現したのです。戦争によって多くの国民の命が容易く奪われるのは、近代においてもウクライナとロシアの現状、イスラエルとハマスの争いなど、国家同士が戦争すれば命は尽きないものです。国家は国民の命を大切にしてほしいものです。


2024年9月3日火曜日

メジャーリーグに感じる

最近、すっかりメジャーリーグの観戦が日常化してきました。妻と共にドジャースの大谷選手の活躍に注目しているわけですが、連日メジャーリーグの選手たちの動きを見ていると米国社会と日本社会で生きる人の違いを感じます。ご承知のように米国野球の世界は選手層が厚く、厳しい競争を乗り越えてメジャーリーグにデビューするのがプロ野球選手たちの夢だというのも見ていて伝わってきます。

選手たちが頻繁にチームを移籍するのは普通で、相手のチームメンバーとも親しく話すのは多分過去に一緒のチームメイトだった経験からでしょう。チームで活躍できるかどうかが勝負なのですが、それぞれの選手が野球社会の厳しさを自覚しているので敵味方に関係なく活躍を称える光景をよく見ます。つまり競争相手の活躍を嫉妬しないで前向きに認めるところです。

ビジネスの世界でもお互いに認め合うことでビジネスマンとして徐々に成長するのではないでしょうか。私もライバル企業が周囲に存在していたからこそ、今日まで頑張れたような気がいたします。お互いに仲良くすることは大切ですが、ライバル意識を持って負けないように努力することが自分の成長に繋がります。厳しい世界だから活躍した喜びも大きいのだと思います。

2024年9月2日月曜日

週末の感動

政治が人の痛みをどれほど感じているかについて様々な意見を聴くことがありますが、週末の24時間TV放送で児童福祉施設への全額を寄付するという名目で支援金マラソンという催しが行われていました。最終的に全国から集まった支援金が驚きですが4億4千万円弱にのぼったようで、近く全国にある610か所ほどの児童福祉施設に全額寄付が行われるようです。私が言いたいのは、本来は困っている福祉施設へ国が支援すべき問題だと思うのです。

国民の痛みに対して政治は十分に義務を果たしているかというと、正直なところはなはだ疑問に感じることが多いからです。政治家は自分の私腹や選挙に当選することばかり考えているように国民の目には映るからです。政治の愚痴を言っても始まらないのですが、自民党の総裁選挙を見ても国民の立場で世の中を変えようという政治家の声がまったく聞こえてきません。メディアが率先して24時間TVなどで国民に呼びかける方が広く気持ちが通じるようです。

2世や3世議員が良くないと申しているわけではなく、もっと国民の痛みに寄り添う政治をしてほしいと考えるからです。子ども食堂の存在もかつては聴いたことがありませんが、今や全国の各地で子ども食堂が一般市民のボランティアで賄われているのが現状です。おそらく行政は見て見ぬふりだと思われますが、政治は国のトップから見本を見せない限り自治体も動かない訳です。資金が無いということで済まされる問題ではないような気がいたします。 

2024年8月30日金曜日

争いを解決しよう!

人と人との争いはどうしたら解決の糸口へ徐々に向かうのでしょうか。争いの発端は双方に言い分があり、お互いに自らの至らなさを反省しない限り、もつれた間柄を永遠に解きほぐすことは不可能となります。イスラエルとハマスの争いも、ロシアとウクライナの戦争もお互いに自分の過ちを認める姿勢があれば和平交渉のテーブルにつけるはずですが、意地とプライドで自ら反省して姿勢を変えようとしないから事態は進展しないと思うのです。

もめごとの原因はどんな場合でも双方に何らかの至らなさが必ずあります。どちらか一方が正しいということはあり得ないと思うのです。常に自分にも至らなさがあることを自覚することで争いの解決の糸口になり得るのです。他責思考ばかりを繰り返し主張し続けていると後ろ向きになるだけで未来が開かれないと思うのです。つまり自分の至らなさには気が付かないから姿勢が変わらず人間関係にも支障をきたします。

どうすれば自分の至らなさに気づくようになるのでしょうか。自分を変えてくれるのは第三者だと思うのです。信仰を持つことも一つだと思います。人付き合いもなく環境を変えることが無ければ井の中の蛙で歳を取っても自分の姿勢は変わらないものです。自分を反省することができれば相手に対する姿勢も自然に変わります。人には過去の溜まり積もった不満や恨みはなかなか消えないものです。でも自分の過去は変えられないので、これからの自分を変えて幸せを追求していこうではありませんか。 

2024年8月29日木曜日

民法改正について

 近く民法改正で共同親権が導入されるようです。つまり「子の幸せ」を優先し、子を育てる責任が離婚後も夫婦にあることが明確になるのです。家庭裁判所の調停や協議離婚する夫婦に義務付けられるのでしょうが、DVなどで妻が実家に救いを求めるようなケースでは共同親権は現実的に難しいと思われます。そこで登場したのがADRという裁判外紛争解決手続きです。

弁護士など第三者が関与して、訴訟手続きではなく話し合いで親権や養育費、親子交流、財産分与などを決めるようです。弁護士会や一般社団法人など法務大臣の認証を受けた民間ADR事業者が活動を行っています。カウンセラーなど第三者を挟むことで直接の交渉をしなくても離婚条件の合意書を交わすことができます。

これまでの協議離婚では養育費についても親子交流に関しても曖昧でしたが、家庭裁判所の調停には限界があると思われるからです。夫婦はお互いの落ち度を主張するだけで肝心の最優先されるべき「子の幸せ」が離婚に際して抜けていたように思われます。子どもは未来を担う大切な存在です。最大限に「子の幸せ」を追求することを両親は考えてほしいものです。

2024年8月28日水曜日

ハードからソフトへ

 30歳を過ぎてたまたまの縁でコンピュータ業界へ転向しました。40年間近く業界に身を置いてきましたが、日進月歩のテクノロジーの変化を経営人生の中で経験して本当に良かったと思います。平成のバブルが崩壊して日本も産業構造の改革が叫ばれていた頃に、シリコンバレーの先端企業の視察団として参加しました。当時はメインフレーム(大型汎用機をホストとする)時代から分散処理の時代へ転換していく頃でした。

マイクロソフトの時代が到来して間もない頃でしたが、シリコンバレーは雨後の筍のように新しいテクノロジーを有した企業が続々と誕生している時代でした。やがて当時、隆盛を誇ったサン・マイクロシステムズもこの世から消え去ってしまいましたが、結果としては急速なテクノロジーの変化でライバルとの競争に追随できなかったからです。このようなコンピュータ業界の浮沈現象はずっと続いています。

日本はハードウェアには強いがソフトウェアには弱いという時代は今に始まったわけではないのです。結果的にはハードウェアの時代も去り、ソフトウェアに重心を置くIT業界の時代に変わってきたのです。ナスダックのテック企業の殆どがITで世界的に成長してきたところです。同じモノづくりでもハードとソフトでは付加価値も成長力も違います。失われた30年と言われてきましたが、日本がITを重視せず生産性を高めて成長してこなかった原因がよくわかります。


2024年8月27日火曜日

生き方

 人の生き方は十人十色で様々な違いがあります。現役時代の仕事から早く退きたいという人もいますが、他方では働けるうちは働き続けたいという人や可能であれば死ぬまで現役のままで働き続けたいという人がいます。個人としての在り方の違いですが、夫婦の在り方の違いでは、いつも同じ時間を一緒に過ごしたい夫婦もいれば、時々顔を合わせればいいという夫婦もいるでしょう。お互いに相性次第ですから色んな夫婦の違いが当然あるはずです。

私自身は働けるうちは働き続けたいという願望はありましたが、最近になって妻から諭されて自らの年齢と引き際を強く意識するようになりました。実は近くの同業の創業者が94歳で社長を引退されてお孫様に引き継がれ、それから1年も経たないうちに急逝されたのです。個人的にも大変親しくして頂いた方だったので私自身は同じような人生を歩みたくないと強い思いを抱いたのです。それから自分の人生は自分で決めないと後悔すると生き方を見つめ直しました。

我が家の夫婦としては多分、お互いにいつも傍にいてくれると助かると思っているのではないでしょうか。これまでの長い人生で一緒に居ることに退屈さを感じたことはありません。さて、本日は寅さんこと渥美清さん主演映画の「男はつらいよ」公開55年の記念日のようです。「男はつらいよ」の寅さんにも夫婦のような相性のいい女性が大勢いました。必ずしも夫婦でなくても、傍に居てくれるだけでいいお相手の存在があれば人は自分の人生に生き甲斐を感じるでしょうね。


2024年8月26日月曜日

米国利下げ

 先週土曜日、米国では金曜ですが、FRBのパウエル議長が利下げのメッセージを伝えたところ、NYダウは500ドルの大幅な上昇となりました。同時に外国為替も円高ドル安へ進んだのです。おそらく週明けの日本の株価に影響するだろうと考えました。

週明けの本日は円高に対して日経平均はどう反応するだろうと考えていましたが、やはり予想通り輸出関連株から大幅に株価が下落する相場となりました。政府や日銀が為替介入して円安を是正しようとしたことが意味を成さないようです。

日本が為替操作をしても一時期の効果だけで長続きしないのが円相場です。円高は企業収益にも影響するので投資家の動きにより株価も反応します。日本経済が多少の円高でも耐えられる強さにならなければ世界との競争力が低下していきます。


2024年8月23日金曜日

夫婦別姓

連続テレビ小説「虎に翼」を毎日楽しみに見ています。きっかけは法律の世界と伊藤沙莉という女優さんの演技に興味があったからです。本日のタイトルは「夫婦別姓」について私の持論を話したいと考えています。主人公のモデルは三淵嘉子という日本史上初めて法曹の世界に飛び込んだ一人の女性のストーリーです。長年人生を歩んできて、家庭の在り方が昭和時代から今日に至り大きく変化してきたことを感じ、時代に応じて夫婦の在り方も変わるべきだと考えるからです。

私が育った幼少時代は明治生まれの祖父母によって家庭が成り立っていました。祖父は家事を一切手伝わないどころか命令するだけで何もしない、一方の祖母は祖父と外の仕事をしながらすべての家事をこなしていました。現代の我が家の在り方とはあまりにも違いがあります。当然に結婚したら妻は夫の家に嫁ぐもので、個人としての旧姓の人権は今の民法でも議論が続いているのが現在の日本です。戦後間もない頃に「虎に翼」のような家庭が存在したことに驚きを感じています。

日本の民法はなぜ諸外国の人々の意識の変化に合わせて旧態依然とした法律を改正しようとしないのか疑問なのです。「虎に翼」の主人公夫婦が事実婚に至ったことも驚きですが、今後の家庭の在り方がどうなるのかにも大変興味を持っています。実は近く次女が結婚の予定ですが、私の内心では旧姓のままで婚姻ができたら、お互いの家が平等の付き合いができると考えるからです。紙切れ一枚で法律的に婚姻しても別居生活のような家庭では意味がないし、子どもにも良い影響を与えないと思うからです。

2024年8月22日木曜日

総裁選挙

日本の自民党総裁選挙に違和感を感じざるを得ない点があります。過去にないような候補者の人数ですが、本番の選挙の前に予備選挙を行ってから候補者を絞って本選挙に臨むべきではないでしょうか。米国の大統領選挙などは1年以上前から予備選挙で党の代表を選び、最終的に党の代表同士で選挙を戦います。しかし日本の場合、いきなり党首選挙ですから国民にも選ばれた理由やプロセスがわかりにくいのです。

かつて選挙戦で国民に政策を広く宣言するマニフェスト選挙のブームがありました。しかし羊頭狗肉で、実際には実現不可能な現実離れした政策ばかり並べて、結果的には国民の信頼を裏切ってしまったこともありました。その反省もあり、近年は政策の具体性に欠けるところがあります。誰が総理になっても政治は変わらないという率直な意見が多いのではないでしょうか。

現在の小選挙区制は、中選挙区制での金権腐敗政治の撤廃と二大政党制を実現するために考えられた選挙区制度ですが、金権腐敗は減りましたが二大政党制はなかなか実現しません。つまり党の執行部に公認権があるために公認候補が絞られ自由に立候補できないデメリットがあります。国民の側からは個人より党を選ぶような選挙になりますので、選挙に魅力を感じないのだと考えます。もっと激しい政策の議論をすべきです。

 

2024年8月21日水曜日

内部統制

創立45年を経て素手で創ってきた弊社が一躍大手企業の仲間入りを果たすことができました。いきさつには賛否両論がありますが、弊社の将来を考えて私自身が決断したことなので社員の皆さんには自分の成長のためにも頑張っていただきたいというのが本心です。現在、グループ入りして苦労しているのが内部統制の社内への浸透です。性善説に立てば人間は本来正しい人格を備えているので法規的に縛らなくてもという説もあります。しかし、性悪説も前提にして法規的措置が存在しなければ企業内においての犯罪は始末できないのです。 

企業の規模は別として、近年企業内不祥事が後を絶たないのが現実です。会社自体が悪に手を染める企業も少なくないのです。かつて独立系として有名だった出光石油の創業時代には上場企業ながら就業規則のない会社だと聞いたことがあります。つまり、創業時から人間教育が徹底されてきたので従業員を規則に縛る必要が無かったとも言えます。しかし、明治・大正・昭和時代を経て創業時の理念が少しずつ変容し、陰で犯罪を犯す人間が出てきたのです。特に巨大企業では管理がおろそかになり、報・連・相すら忘れ去られてきたのが現実です。

私自身も創業当時から社員の自主性を重んじてきましたが、放置状態となり実態が把握できないと経営上、大抵は落とし穴に嵌ってしまうのです。大企業でも犯罪が起きるのは現場が放置状態になっているからです。なぜ内部統制が近年うるさくなったかと申しますと、悪事を働く人間の性悪説を前提にしているからです。私自身も大企業社員の犯罪を身近で見てきましたので、家庭教育の問題か分かりませんが人間教育など現在の企業は手に負えないので内部統制で経営陣をはじめ社員の行動を厳しく縛るしかないのです。不祥事を未然に防止するためです。

2024年8月20日火曜日

レジリエンス

近年、レジリエンスという言葉が様々な場面で出てきます。私自身も長年にわたり企業経営をして参りましたが、平成のバブル崩壊での困難な苦境から立ち上がるためには心理的なレジリエンスが必須でした。当時は命以外失うものが無い程、会社の財務諸表も相当傷んでいましたけれど、どん底から這い上がる勇気があれば徐々に状況は持ち直していくものです。そのためには決して負けないために精神的な粘り強さが必要です。臥薪嘗胆の心意気です。

言うは易く行うは難しですが、年齢的に若さがあれば努力することで困難を乗り越えることが可能だと考えます。そのためには人には言えないくらい日々の勤勉さと行動力が必要です。経営は一人ではできないので自分の協力者を自分の足で見つけなければなりません。社員は一朝一夕には育ちませんので、企業のOBを揃えて社員を地道に育てる会社組織をつくることが大切ですが、小さな会社では世間で言うように人的資本になかなか費用を捻出できません。

会社自身で育てようとしなくても育つような社員は、外の世界に接して自然に育つと考えています。要はそれぞれの人に成長しようという気持ちがあるかどうかです。謙虚に学ばなければレジリエンスという現象は心理的にも起きません。先日のフランス五輪でアスリートたちが雪辱を晴らすために次期ロス五輪でメダルを目指すという言葉が印象的でした。果てしなきレジリエンスに期待したいものです。我々もビジネスの世界で強くなりましょう!

2024年8月19日月曜日

縁というもの

人にはそれぞれ多様な出会いがあります。しかし、出会いを縁に変えて結果的に良縁に結びつくことは数少ないと考えます。良縁はお互いが信頼し合わなければ成立しないものです。最初は良縁だと感じても、結果的に良縁ではなかったということもあり得ます。縁は切り拓いて耕さなければ発展的に強くならないものです。世の中に出会いや知り合いは多々経験しますが、切れない縁に強くなるためには見えない努力が必要だと思います。

幸せな人生を歩んでいる方は縁を大切に生きてきた方々ではないでしょうか。縁は人脈のようなものですが、いざという時に振り向いてくれる仲間の存在かも知れません。人脈は多いに越したことはありませんが、良縁となるものはそれほど多くはないはずです。縁を大切にすれば縁が縁を結びつけてくれるものです。結婚も一つの縁が発展して成就するものです。知り合いで仲良くなって結婚に結びついても良縁とは限りません。

実は結婚を半ば本人も親も諦めていた次女にたまたま縁が天から降ってきたのです。出会いも少なくなかった彼女になかなか縁に繋がる機会はなかったのですが、どうやら縁が徐々に進化しているようです。良縁に発展するかどうかはお互いの努力次第ですが、最初で最後のご縁に繋がればと静かに見守っているところです。私自身も妻から見れば変わった人間のようですが、噂話を耳にすると彼氏も私と同じようにかなり変わった人物のようです。

 

2024年8月16日金曜日

日本を託す人

 さて、次期政権を担う人が誰になるのか直接の選挙権がないため想像しかありませんが、メディアで報道される各総裁候補者の主張をみますとそれぞれの方の特徴の違いが分かります。国のリーダーを選ぶことは国内外的に大変重要なことです。大切なことは選ばれたリーダーを党全体が支えなければ複雑化した国際情勢や日本経済をけん引していくことは不可能です。つまり、これからの日本に残された余裕の時間はないと考えるからです。

パリ五輪での活躍のように、オール日本でチームワークを活かして激動の時代を乗り切っていかなければ日本の政治経済の衰退は避けられません。よって、自民党内で単に人気や選挙に強い顔というのではなく、国内外からの信頼とともに世界のリーダーの一員に相応しいと思われる方を選んでほしいですが、あまり党内の調和ばかり考えず政治家としての使命を是非実現していただきたいと考えます。

人口減が避けられない日本は政治経済ともに独自性を発揮するしかありません。これからのリーダーはOEDC諸国での水準を引き上げるよう国民を鼓舞してくれる存在であってほしいのです。リーダーが自信を持って国民に語りかければ次代を担う若者が次々に登場してくるはずです。ベンチャー精神を育むために、良い政策を実現するには規制を前提に設けないことです。

2024年8月15日木曜日

GDPの維持

今後、人口減が避けられない日本の成長をどのようにしたら維持できるのか、なかなか難しい課題ですが多くの人が考える対策としては、海外からの労働者を増やしたり、移民政策を緩和したり、自動化のためにロボットを多用するなどです。しかし、この先も円安が続くと賃金が安いため海外からの労働者や優秀な人材もなかなか集まりにくいという面があります。

ロボットを駆使して自動化により国内の生産性を上げることは短期的には効果がありますが、他国も同じように自動化を進めると海外との競争に勝つことは容易ではありません。また日本の場合、人口減で国内市場も小さくなるのでGDPを維持するには海外市場つまり外需を積極的に掘り起こさなければならないと考えます。

中国の成功例のように、日本政府が海外に進出する日本企業に補助金で支援するというニュースは朗報です。ODAの時代ではない、そんな余裕は日本にはないというのが率直な感想です。単なる開発援助だけのODAではなく、実際の海外へ進出する日本企業へ支援する時代だと考えます。グローバルサウスで稼ぐ日本企業を増やしていかなければなりません。



2024年8月14日水曜日

次期政権に期待

 午前中、外出中に館内のテレビに岸田首相の姿が映っていたので一体何事だろうと想像していましたが、帰宅して昼のニュースにて総裁選不出馬の会見を聴き、急なことで大変驚きました。最近、自民党の政治資金問題も重なり内閣支持率も20%台に低下していましたので、総裁選挙で勝利しても解散総選挙となった場合に与党の苦戦が予想されているところです。

私自身は右派の安倍政権や菅政権に比べて強引さがなく、中道の宏池会らしい党のバランスを重視して党の運営がなされていると評価していました。外交も外務大臣経験者らしく、諸外国への外遊にも熱心で日本の立ち位置を強く認識されていたように感じました。ただ性格的な面なのか慎重さが裏目に出て内閣支持率が回復しなかったのは事実です。

来週には総裁選挙への動きが徐々に活発化していくことが予想されますが、政治資金問題の責任が党内の派閥解消で雲散霧消化されたことに国民の不満が残っているのも事実です。次期政権が党の信頼回復に向けて国民へどのようなメッセージを語れるかが、次期衆議院選挙の行方にも大きく影響すると考えます。頼りがいのあるリーダーを選出していただきたいものです。

2024年8月13日火曜日

米大リーグに学ぶ

 大谷選手が米大リーグで活躍するようになってから、連日のようにNHKBSでライブ放送を見る習慣がついてきました。エンジェルス時代の試合もドジャース移籍後も、毎朝大リーグに出場している大谷選手の試合を観戦することから一日が始まっているようです。日本時間と米国時間とが朝と夕に逆転していることが米大リーグ観戦を可能と足ているのです。

日本のプロ野球しか観て来なかったこれまでと違い、現在は米大リーグに熱中する毎日です。米大リーグでメジャー選手としてデビューして活躍することが、米国では如何に野球選手として憧れの舞台であるかが少しは理解できます。また選手のケアが徹底していることと、選手も家族のことを試合に出る事より優先しているということです。

日本の場合、どうしても自分の家庭より仕事を優先して、私的なことは後回しになることが多いのですが、米国の野球選手を観ていると日本人とは試合に臨む姿勢の違いを感じます。チームの移籍も普通で選手同士が入れ替わることも頻繁に行われています。つまり、球団側は常に他球団と選手同士を交換してチームの選手を補強を繰り返しながら戦力のバランスを図っているようです。

2024年8月9日金曜日

動物の生態

 最近、素朴な疑問で動物のDNAに対して神秘的な思いを感じます。挙げればきりがない話ですが、鳥でも昆虫でも誰が教えたわけではないのにオスとメスが交尾をしてメスが出産するとお互いに卵を温めて、卵がかえるとオスとメスが共同して子育てをします。これは先祖から引き継がれたDNAだからだと考えます。また外敵から襲われると必死になって子どもを守ります。動物の生態をテレビでいつも感心しながら視聴しています。

人間もDNAが違い知らない人同士が結ばれて子どもを誕生させます。人間は知識があり、情報社会の中で成長するので理解できますが、鳥とか昆虫の世界にも知識や情報社会が存在するということだと想像します。屋外にハトや烏を見つけますが、10年も20年も生き続けている鳥ではない筈ですが、いつの間にか繁殖して先祖と全く同じような行動を取る様子がとても不思議に感じるのです。DNAは昔から変わらないということです。

人間もDNAは2割で環境で8割は変わっていくと言われています。よく言われるのは癌の血統があるとのことですが、環境によって生命体そのものが変化し、癌に感染することも防げるのです。ストレスが癌を引き起こす原因のひとつと言われていますが、隠れていたDNAの因子が突如として癌細胞へ変化するのだと考えます。私自身も両親は癌で亡くなりましたが、二人に一人が癌で亡くなる時代ですからあまり考え過ぎないようにしています。

2024年8月8日木曜日

パリ五輪その3

パリ五輪ではロシアの選手たちは出場停止となっています。理由はウクライナ侵攻でしょうが、ドーピングの問題もあるのでしょう。東京五輪ではROC(ロシアオリンピック委員会)の所属として出場したと記憶していますが、選手たちには政治の問題は関係ないという考えもあったのでしょう。しかし、ロシアのウクライナ侵攻は国として平和の祭典に出場する資格はないと考えます。私自身も今回のIOCの判断に賛成です。

では、ガザ地区を攻撃しているイスラエルはどうでしょうか。イスラエルはパリ五輪に出場していますが、これはおそらく攻撃されているパレスチナが国際的に国家として認められていないために地域紛争と判断されているのだと考えます。それとイスラエルの攻撃はもともとハマスが最初にイスラエルへ仕掛けた攻撃が発端となっているからでしょう。イスラエルを出場停止にするのは難しい判断です。

1980年のモスクワ五輪ではソビエトによるアフガニスタン侵攻に反対して日本を含め西側諸国は出場を辞退しました。開催直前になって急遽、出場辞退が決定されて出場を待ちわびていた日本選手たちも呆然とする事態となったのです。しかし、今回のパリ五輪ではロシアが出場していなくても何ら開催において影響はないようです。ロシアの選手たちも自国の為政者が犯した大罪を少しは感じてほしいものです。

 

2024年8月7日水曜日

次期政権

 米大統領選挙の話題は世界中で注目されていますが、肝心の我が国の総裁選挙は来月9月に予定が迫っているものの一向に盛り上がらないようです。自民党のどなたが政権についても現状と状況が大きく変わることはあり得ないと考えます。未だに総裁候補者の顔が見えないのは政治を変えようという意志を持ったリーダーが存在しないからです。しかし、野党勢力も自民党に対抗できる力も支持率もないのが現状です。

衆議院を解散しない限り現在の勢力図は変わらないので、不安定な政権交代を期待することは時期尚早と考えます。世界は2大政党が存在して、国民の支持率によって政権交代がスムーズに行われていますが、外交的にもあまり大きな違いはありません。しかし、日本は野党勢力に政権が移行することで国民の間には一抹の不安がないとも言えないのが現状です。シャドーキャビネットを国民に示すべきではないかと考えます。

米国の大統領選挙の行方は日本にも海外にも大きな影響を与えます。為替も円高になる可能性が大きいので漸くデフレから回復してきた日本経済の景気にも不透明感が増します。先行き不透明な政治・経済情勢は日本の株価にも影響します。日本政府がどのような戦略で今後望むのか新政権の声を聴きたいのが本音です。もっと政治には長期ビジョンを語ってほしいものです。日本は独自のものづくりで経済を強くしていくしかないと考えます。

2024年8月6日火曜日

79回目の「原爆の日」

 本日8月6日は広島で79回目の「原爆の日」を迎えました。パリ五輪のニュースばかりに国民の目が行き、報道も静かに現地の模様を伝えていました。私も8時15分に現地広島での黙とうにテレビ越しに参加し、黙とうを済ませてから会社へ出勤してきました。松井広島市長や岸田総理の映像もテレビで拝見しましたが、ご挨拶文は帰宅してからあらためて新聞に目を通したいと思います。

現在の核保有国は第二次大戦の連合国が中心で、核戦争の抑止力として保持されています。しかし、現状は他の国でも核開発が行われ、自国の防衛のために核を保有しようとしている国々が存在します。核の使用は、太平洋戦争中に米国で初めて広島と長崎に原爆が投下されて以来、敵国の攻撃に原爆として使用されていません。

もし、ロシアが核のボタンを押して相手を攻撃したら核戦争が勃発します。つまり、自国の防衛の最終手段として核の使用を考えているわけです。最近のロシアは相手の威嚇を目的に核の使用をちらつかせているのが現状です。松井市長の挨拶にもありましたが、ロシアでもゴルバチョフ元大統領時代は核軍縮に踏む込もうという意思が示されました。

為政者次第で戦争も起こすし、平和も守られます。第二次大戦の敗戦国で非核保有国であるドイツと日本がもっと力を合わせて国連の場で核軍縮を主張し、併せて民主主義の重要性を唱えるべきではないでしょうか。世界がかつての戦勝を祝賀しないで、戦争に勝利者はいないことを国連の場で加盟各国に自覚させるべきです。


2024年8月5日月曜日

短気は損気?

 連日、パリ五輪での日本選手たちの活躍ぶりに目を奪われますが、選手たちは本番前にどのような心境で臨むかと想像しましたところ、皆異口同音に相手を打ち負かそうとか、勝とうとか考えないで、大歓声を聴きながら折角出場の機会を得た4年に一度の五輪の場を愉しもうとするそうです。愉しむような心境で本番に臨んだ方が緊張して実力を発揮できない事態も多少は避けられるようです。世の様々な場面に共通するような気がいたします。

確かに、様々な大会でも勝負事でも勝とうとか儲けようという意志が強すぎるとマイナスに転じることが多いからです。つまり欲を出し過ぎると大敗を招いたり大損をしたりするものです。「舌切り雀」の物語に出てきますが、人間はどうしても損得の欲が出てしまいますが、その場だけの欲望はなるべく抑えて冷静に行動した方が、結果的にはより良い方向へ至るような気がいたします。短気は損気?

ウクライナとロシアの戦争もパレスチナとイスラエルの戦争も、両国のリーダーに冷静さがあれば今日のような悲惨な出来事には少なくとも至らなかったはずです。まもなく原爆投下慰霊日、そして終戦記念日が到来しますが、時の政府の心境が冷静であれば戦争を激化させることは避けられたかもしれません。政治や経済、そして国際スポーツの場でもも一歩間違った判断を下すと取り返しのつかない結果となりかねません。この点はパリ五輪でも選手たちに学ぶところが多々あるようです。


2024年8月2日金曜日

経営人材を育てる

 会社経営は人間を成長させてくれる手段だと考えます。世の中には世襲政治家が多いように大企業を中心に大半はサラリーマン経営者ばかりなのです。二代目三代目でも素晴らしい政治家も中には存在しますが少ないのが現実ではないでしょうか。会社経営においても素晴らしい経営者であれば良いのですが、歴史ある企業をつぶすような経営者も中にはいますので経営者選びは大変重要です。中には創業者に負けず劣らず優れた経営手腕を発揮する経営者も存在します。

そのような経営者には研ぎ澄まされた人間性があるからです。一人の人間として経営に対するぶれない経営理念を有しているかが大切だと考えます。日本人は成功している人に妬みを抱くことが多いようです。私の中学時代の同級生にも都会へ出て不動産業で成功している女性がいますが、同級生の女性からは現実の姿を見ないで中学時代の目線で彼女は人間的に評価され嫉妬心を抱かれます。私は同じ経営者として彼女の手腕が理解できますが、人によって見方が違うのですね。

人にライバル心を抱くのは大切なことです。負けない気持ちが無ければ人間的にも成長しないし、事業も成功しないからです。本当に経営で苦労すれば相手の気持ちが理解できます。つまり会社経営は潰さないように会社を維持していくのに大変な責任を負うからです。同じ経営者として理解できるのは誰でも創業時の苦労を経験して会社を成長させているからです。日本は周囲の環境がもっと経営人材を育てようなれば成長する会社も次々に誕生すると考えます。



2024年8月1日木曜日

パリ五輪その2

連日、パリ五輪の話題が尽きませんが、先日のニュースで驚いたことは日本が一時的にしてもメダルの数が世界でトップとなっていたことです。これまでの五輪では最初から米国、中国、今回の五輪では出場していないロシアなど超大国がメダルの数ではトップを占めていました。理由を考えますと、選手の育成方法において日本は諸外国と比べて一日之長があるのではないかと考えます。多くのアスリートが今や海外遠征などで普段から競いながら力を付けています。

日本の野球が強くなったのも大リーグで活躍する選手が増えてきたからだと考えます。多くのスポーツで海外遠征が増えて、トレーニングの仕方も世界と比較してより近代的な手法が取り入れられるようになったことが選手の強化に結びついたのだと考えます。しかし一方では、対戦国の選手のデータも手元で研究される時代なので、本番の試合で予想もしない結果を招くこともあります。だから五輪を観戦する国民の間で応援が盛り上がるのだと考えます。

政治や経済に携わる人たちも、言葉の壁はありながらも果敢にチャレンジ精神を発揮するアスリートの選手たちから学ぶものは多々あるような気がいたします。かつて日本と中国が国交を締結するにあたり、両国の卓球外交を通じて功を奏した時代がありました。スポーツ外交は人々の心を結び付ける不思議な力が存在します。ロシアが今大会に出場できなかったことは政治外交上も決して好ましくないと考えます。政治の犠牲になるのは国民だからです。


2024年7月31日水曜日

アベノミクスの終わり

アベノミクスで掲げられた 異次元の金融緩和が漸く終わりを告げたようです。安倍政権の下、市場に大量の通貨を流入してインフレを期待しましたが、残念ながらデフレ脱却は果たせず、円安で寧ろ日本経済は長期的に伸び悩みました。この間、諸外国はリーマンショック後のインフレを抑制するために金利の引き上げとともに経済成長していきました。その後、円は売られ続けて日本は円安の国へと進んで行ったのです。

円安は外貨で決済する企業には為替差益の恩恵はありますが、円決済を主とする国内企業には輸入価格の上昇で経営が圧迫されます。99.7%を占める日本の中小企業が元気にならないと1次産業を中心とした内需の地方経済も活発化しない訳です。行き過ぎた円安の上昇が国内経済にも悪影響をもたらすことが認識されて、アベノミクス以来金融緩和を続けてきた日銀も漸く出口戦略に向けて動き出したのだと考えます。

失われた30年の日本経済が始動して緩やかなインフレとともに金利が正常化することを期待します。バブル崩壊後、デフレから脱却できず成長戦略とともに2%のインフレを目指して異次元の金融緩和政策がとられ続けてきましたが、肝心の成長戦略が描けなかったために低成長から抜け出すことができなかったのです。考えるに、幸か不幸かコロナ禍で日本企業の生産性を上げるきっかけができたことは疑う余地がないようです。愈々金利が動きます。

2024年7月30日火曜日

次期総裁は?

岸田政権の任期が9月で終わり、総裁選挙で岸田さんが再任されるのか或いは新政権が誕生するのか目下のところ不透明です。というより政治資金問題で自民党の支持率がかなり低下し続けているために、巷では政権交代を望む声が少なからず国民世論として聴こえてくるからです。しかし、日本の小選挙区比例代表制の選挙制度の下では1強多弱の勢力分布となり、政権交代は容易に適うものではないと考えます。

つまり、自公政権の支持率が低下しても総選挙での投票率が低下するだけで、浮動票だけで野党勢力に政権が移行することはなかなか考えにくいのです。かつての細川政権時代は中選挙区制でしたので自民党の55年体制が崩壊して連立内閣が誕生しましたが、内閣が右往左往して長続きしませんでした。選挙制度が現在の制度に変わっても民主党政権は現実離れした政策で右往左往して国民の信頼を無くしました。

ではどうなれば国民が安心できるかと申しますと、単に岸田政権に代わって新政権が誕生するだけでは自民党も変わらないし、国際的にも日本の閉塞感はぬぐえないという事です。であれば現状の岸田政権でもっと日本の政治改革をしていく方が無難だと考えます。素人の目から見ても次の首相に相応しい実力者が自民党内にいるとは言えないからです。重要閣僚を経験させて次代の後継者を育てた方が良いのではないでしょうか。

2024年7月29日月曜日

パリ五輪

コロナ禍で1年遅れて2021年に開催された東京五輪は感染防止のために無観客でしたが、3年後の2024年現在開催中のパリ五輪は大勢の観客に包まれて連日熱戦が繰り広げられています。しかし、数千キロ離れた大陸続きの地域ではウクライナとロシアの戦争が2022年2月から停戦もなく続いて多くの戦死者を出しています。さらに南方の中東パレスチナ・ガザ地区でもイスラエルによる連日の空爆で多大な犠牲者が出ています。

国際平和の祭典と言われるオリンピックの最中に、罪もない人々が犠牲となる戦争が停戦もなく継続されているのは異常な事態と言わざるを得ないです。何故、戦争当事者の為政者はそこまでして戦争を継続するのでしょうか。 他国を侵略する為政者が自ら停戦に踏む込まない限り戦争は終わりません。侵略された国に対して侵略した側の言い訳は通じないと考えますが、将来的にどのような解決策が国際法上でなされていくのでしょう。

さてパリ五輪に戻りますが、日本選手たちの活躍ぶりが連日報道されています。「オリンピックには魔物がいる」と言われる通り、予想もしない結果が出たりするように、他の国際大会とは別次元の違う舞台のようです。スポーツを通じて各国の選手たちが平和に集い、様々な競技の場で競い合う五輪は世界中の国民が注目しています。政治とスポーツの祭典は結びつかないと言われますが、国家を代表している選手たちも背後には自国の政治が動いていることを認識すべきです。


2024年7月26日金曜日

週末の独り言

このところ円高で株安が続いていますが、本来の日本経済が強ければ多少の円高でも株価は崩れないと考えます。ASEAN諸国でも日本が円安だから外貨を稼ぎに日本へ働きに行こうという若者も減るのです。かと申しましても、日銀が容易に金利を上げられるかというと更なる中小企業の倒産が発生しかねないので日銀にとっては公定歩合の引き上げは難しい判断だと考えます。

金利を引き上げなければ米国との金利差は埋まらず、ドル高・円安はさらに進みかねません。トランプ政権になったら大幅に金融緩和してドル安になる可能性があります。寧ろ政策的に公定歩合の切り上げを決めないで米国の政権が変われば、自然と金利差は縮まり円高基調になると考えます。財務省が市場介入してもマーケットの動きを容易に制御することはできないと思われます。

さて話は変わりますが、金融機関のフィッシング詐欺の年間被害額は600数十億円とか何かで拝見したような気がします。しかし何年も同じような被害があるにもかかわらず、預金者保護として金融機関のセキュリティ対策が不完全だからではないでしょうか。詐欺の被害に遭った場合の補償額も自己責任で済まされているのが現状だと思います。金融機関には高齢者のためにも現状を是非とも改善してほしいものです。


 

2024年7月25日木曜日

猛暑の夏

このところの猛暑で北側、南側の2台のエアコンが24時間フルに動いています。もし停電でも起きたらこの蒸し暑い部屋の空気に耐えるのも大変です。水道も電気が無ければ使えないので、電気が停電もなく日々提供されることは本当に有難いものです。自宅も会社も交通機関の中も冷房があるから快適に過ごせますが、最近は屋外の空気に触れると熱帯地方でも訪れたような暑さを感じます。

私が20代の頃は涼しさを求めて北海道旅行する若者が多かったし、若い頃に私も札幌で勤務したことがありますが、真夏でもエアコンは必要ありませんでした。しかし今や北海道でも本州並みに暑い日もあり、エアコンが家電量販店に並んでいます。地球温暖化の影響で日本列島全体が赤道直下の熱帯地方のような気候になっているのが現状です。

最近は異常気象という言葉にも耳慣れしてきましたが、猛暑と共に線状降水帯や局地的大雨などが日本列島を北上する気候も頻繁になりました。また急激な低気圧の接近で気圧病に悩まされる人も多いようです。気象の変化は避けようがないので、自分の身体は自分で守る意識を常に持ちましょう。この夏は猛暑に注意しましょう。

2024年7月24日水曜日

日本の税制

日本でベンチャー企業が生まれにくいという理由がこの歳になってわかりました。おそらく中小企業に対する税制は将来的に変わることはないと思いますので、起業して会社を成長させようという人も日本国内ではそれほど増えてこないと考えます。日本の企業数で中小企業は99.7%、大企業は0.3%ですが、日本の税制は圧倒的に大企業に有利な政策です。大企業と中小企業では国に入る税収が全く違うので、どうしても多額を納税する大企業に有利な政策となるのでしょう。

間接融資の多い日本では中小企業向けには貸す側もリスクをなるべく取らないように融資をしますので、米国のように直接融資のスキームが株式を上場しない限りあり得ないということになります。ベンチャー企業は創業時が一番資金が必要ですが、リスクを取らない間接融資では起業しても早期に企業が成長することはなかなか難しいと思われます。中小企業に有利な税制が創設されれば日本社会にスタートアップする人はもっと増えるはずです。

私自身も資金繰りで苦労してきた過去がありますので、財務を健全化することを目標に経営してきました。しかし、優良企業になることが結果的にオーナー経営者にとってリスクが大きい事が分かったのです。現在の税制では全国の中小企業で事業承継が進まないのは当たり前です。税制的に救済しない限り、全国の廃業や倒産はこれからも増えていくでしょう。願わくば業績が伸びても経営者が悩むことのない税制の仕組みを創ってほしいものです。 

2024年7月23日火曜日

引き際

 次期大統領選出馬を断念したバイデン大統領のように政治家が「引き際」を決断するのは並大抵ではないことが理解できます。しかし、一夜過ぎると後継候補に推されたハリス副大統領の登場で世界の目は変わります。企業でも同じことが言えるのではないでしょうか。大企業であれば社長も任期を終えると新社長が登場します。しかし中小企業の場合、オーナー社長が代わるのはそう容易なことではありません。

引き際を判断するのも決断するのも社長ですが、置かれた環境によって事情が異なりますので一様には物事は進みません。年齢の取り方も人それぞれで違います。バイデン大統領は81歳で、トランプ前大統領より僅か3歳上というだけですが、外見上でも年齢以上の違いを感じます。日本の経営者でも80歳でもかくしゃくとした社長もいれば、今年2月に退任した新潟県のある町長のように90歳でも元気な人もいます。

しかし引き際は重要です。私自身も家族から執拗に引退するように迫られたことと、結果的には金融機関からの提言とが合致して自分の決断が導かれたように思われます。繰り返しますが、引き際を決断するのは容易なことではないため、責任ある立場であればこそ何年もかけて十分な準備期間が必要です。残念ながら米国のバイデン大統領は決断が遅かったので、共和党のトランプ陣営と民主党陣営の選挙戦は益々厳しくなると予想されます。


2024年7月22日月曜日

人と人、国と国

ジェンダーギャップがOEDC諸国中、日本はもっとも大きいと言われて何年にもなります。実際問題としてDVやパワハラなど差別的な行為は後を絶ちません。何故なのか理由を聞かれても返答のしようがないのですが、おそらく加害者の育った家庭環境に影響しているのではないかと考えます。優しく育った人間は人に対しても優しく、強権的な言動の家庭に育った人間は人に対しても威圧的なのかもしれません。

私は父母の関係を知らなくて、就学前から高校卒業まで祖父母に育てられたので優しく育った人間だと解しています。妻とも45年近く同じ屋根の下で暮らしてきましたが、つい最近「あまり不満や愚痴を言わない人間」だと聞き、私自身が意外に感じた次第です。世の中で話題になるDVやパワハラ事件が起きることが事態が信じがたいのです。喜怒哀楽が激しい人もいるのでしょうが、私は鈍い性格なのか殆ど感覚的に変わらない人間のようです。

人と対立するより人と仲良くする方がお互いに良いわけですが、米国社会のように国民が分断する事態は中々収束は難しいと思われます。国と国の関係もお互いの立場を理解し合おうとすれば価値観の違いはあってもお互いに話し合いのテーブルに付けるはずです。暴力に対して暴力で対抗すれば勝負がつくまで対立は終わりません。国の指導者による国民の犠牲がなおざりにされているのが現状です。武力対立のない世界になってほしいものです。


2024年7月19日金曜日

日本人

日本人はハングリー精神がなくなったと言われますが、まだまだ諸外国に比べてハングリーではないから敢えてハングリーになることもないわけです。終戦後の日本は本当に貧困で国民もハングリーだったのでハングリー精神が自然に身に付いたのだと考えます。日本経済の高度成長はその精神があったから国民生活も豊かになったのです。成熟した現在の日本が今後どのような道を辿るか分かりませんが、政治が大変な間違いをしないかぎり経済が大きく落ち込み国民が貧困になることは考えられません。

しかし、新興国も年々経済成長してきますので、日本がいつまでも先進諸国としての立場を維持できるかというと断言はできません。GDPも世界第4位となりましたが、徐々に順位が下がり続けることは確実だと考えます。世界でも有数で勤勉な日本人が付加価値のない仕事をやる国へ転落して行くとも思えません。但し、これまでのような豊かな国を未来永劫も維持できるかというと結論としては若い世代のこれからの頑張り方次第だと考えます。

最近の若い世代はアスリートの世界でもかつてない程、世界中で活躍しています。スポーツに限らず、ビジネスの世界でも人材の育成方法を世界レベルで実践していけば欧米諸国に負けないと期待しています。日本人は勤勉で真面目ですから奮起するきっかけをつかめれば、もっと精神的にも豊かになれるはずです。資源のない国なので産業のイノベーションが起きやすい環境を整備していけば世界で活躍できる人材を発掘できると考えます。 

2024年7月18日木曜日

現場第一主義

 医療法人徳洲会グループの創設者で名誉理事長である徳田虎雄氏が先週10日に亡くなられて初七日が過ぎ、9日目の今日も朝から妻の付き添いで大船にある同グループ内の病院へ行ってきました。巨大な病院には今日も大勢の外来者が訪れていましたが、A棟からD棟に向かう途中の通路には、徳田名誉理事長を偲んでお元気だった頃の遺影の前に祭壇と記帳台、側には生き生きとした大きな泰山木(たいさんぼく)の生花が飾ってありました。

今日お話をしたかったことは、医療現場にはいつも活気を感じるという事で黙々らかというとリアルな現場が好きなタイプで、思考力だけを発揮する机上の仕事より実際に現場へ出向いて仕事をする方が向いていると考えています。医療現場は患者を救うという責務があり、関係者は仕事にやりがいの大きさを感じていることでしょう。医療の世界には好況も不況も関係なく常に人命の救護に携わっています。

日々、事務所内で黙々仕事をしている我々と医療現場とを比較すると、当然ですが全く違った環境のように映ります。仕事の遣り甲斐は、人に対して安心感や満足感を与えるために必死で尽くすことではないでしょうか。仕事には様々な現場がありますが、机上で想像しているだけでは現場は分からないので実際に現場を見て判断することが大切です。現場第一主義でマクナマラの誤謬と言われるベトナム戦争に学びたいものです。

2024年7月17日水曜日

プラス思考

 昨今、どの産業でも人手不足が叫ばれています。人手不足をマイナスイメージに捉える人が大半ですが、将来的に日本の人口減少は避けられないので、寧ろ逆手にとってプラス思考に捉えたいものです。今から50年前には日本の人口は国土(全国土37.8万平方キロメートルで平野部は14,000平方キロメートル)の狭さから、その割には人口が多く、欧米諸国と比較して人口密度が高いと言われてきました。

日本経済の高度成長期には1億数千人の人口が随分寄与したと考えますが、当時の専門家の間では人口が減った方が国民は幸せだという見方もありました。しかし、幸か不幸か少子高齢化が徐々に進み将来の人口は必ず減る見通しです。当然、産業界は労働者不足になり人手不足を補わなければなりません。そうなると人材の奪い合いでどこの産業も人件費を上げざるを得なくなります。

人件費が上がることで諸物価も高騰し、デフレに悩まされた日本経済も必ずインフレに向かうはずです。行き過ぎたインフレを抑えるには金利を上げますので自然と円高になるわけです。政府は賃上げの話ばかり産業界へぶつけてきますが、人手不足になれば需要と供給で賃金は徐々に上げざるを得ないのです。賃金が年々上がると消費も増え国内経済も好転します。

2024年7月16日火曜日

人生100年時代

 今朝の朝食会で某大学の教授から「人生100年時代の人生設計」についての講義を聴きました。月1度の中小企業経営者の集まりですが、現役の仕事を退いた後の第2の人生は中高年共通の課題でもあります。私自身もこれから何を趣味にしていくのかと周囲から聴かれることがありますが、正直なところ真剣に余命を考えて人生設計しているわけではありません。しかし、現実には知力も体力も老化していくので悔いのない人生を送りたいものです。

人生100年時代にふさわしいライフスタイルは従来と大きく変わるだろうとのことです。安定路線を歩むか変化を志向するか、これからは同調志向より自己主張をする時代になるだろうと言われています。私自身も変化を志向して社会活動や自己研鑽ができればと考えています。それぞれ人の気質は違いますので、自分に合ったスタイルを選択すれば良いのではないでしょうか。

夫婦でも親子でも気質は違うので他人と違って当たり前です。人並みにしようとか人の真似をしようと考えないことが大切だと思います。それが自己主張でもあるし自己満足のいく人生の送り方ではないかと考えます。どんなに頑張っても余命が伸びることはないので、これからはなるべく周囲に自分の人生を左右されないような人生設計を練りたいものです。若い人たちの邪魔だけはしないように生きたいですね。本日の講義は大変参考になりました。

2024年7月12日金曜日

気象病

最近、漸く世間で気象病という医学用語が認知されるようになりました。 10年近く前になりますが、確か名古屋大学の医学部教授がこの病をメディア等で主張されたように記憶しています。かつては本人は苦しんでいるにもかかわらず、周囲は単なる怠け病のように誤解していた面も多々あったように思われます。低気圧の接近で体調を崩して会社を休んだりする人もいたはずですが、関係者の理解も得られなかったりしたのではないでしょうか。

私自身も能天気なのか他人の苦しんでいる原因に対して長年全く無頓着でした。最近、漸く様々なところでこの病に関する説を視聴するようになり理解できました。気圧の変化が自律神経に影響することが医学的に証明されたのです。近年、人身事故が多発し続けていますが、原因の一つに気圧の変化が影響しているようです。決して無理をせず、気象の悪化で体調がすぐれない時には敢えて出勤を留まる心がけが必要です。

近年、地球温暖化の影響で異常気象が多発していますので、自律神経が乱れることは珍しくないのです。自分の身体は自分自身しかわからないので、他人の目を気にせずに自ら体調をコントロールしなければなりません。アレルギー症状も人それぞれです。お酒が強い人も弱い人も人それぞれですし、自律神経の敏感な人も鈍い人もそれぞれ存在するのです。人に無理強いをしない事が肝要なのですが、漸く周囲の理解が得られるような時代になりました。

2024年7月11日木曜日

病院王の最期

本日の午前中、徳洲会グループの創設者、徳田虎雄氏が7月10日午後8時15分に湘南鎌倉総合病院で死去されたというニュースを目にしました。享年86歳。私も9日に妻の付き添いで当病院を初めて訪れたばかりで、たまたま外来のフロアで見かけた徳州新聞を見て徳洲会の病院であることを知りました。この日はブログにも徳田虎雄氏の事について調べながら書いた次第です。

しかし、私的な用事で病院を訪れた翌日にまさかご本人の訃報のニュースが流れるとは想像すらつきませんでした。徳洲会グループの代表をしながら衆議院議員となって当時の医師会と対立されていた頃のバイタリティ溢れる徳田虎雄氏の勇姿が記憶にありましたので、ALSを患い長期療養生活を送られて変わり果てられたお姿を6,7年程前にTVで拝見した時はとても衝撃的でした。

人間は誰でも老いていきますし、病気を患うとその後の人生が一変します。誰がどんな病気を患うのか神のみぞ知るで運命みたいなものです。私自身も若い頃から何度も入院生活を経験していますので、健康の有難さは身にしみて感じています。毎日の食事が美味しく食べられ、平凡でも日々の生活や活動ができることは望外の喜びです。元気であり続けたいものです。



 

2024年7月10日水曜日

TV番組編成

 今年の4月からNHK・ETVの番組が一新され、おそらく多くの視聴者から好評を得ているのではないでしょうか。私も新しい番組の編成に賛同している一人です。これまで早朝の時間帯に数十年も続いてきた外国の語学番組が健康や医療に関する番組に代わり、高齢の家族世帯向きの番組になって注目されていると思います。語学を習得する若い人たちは早朝の時間帯には起きていないかテレビを見る機会も少なかったはずです。

我が家でも月曜から金曜まで毎日、新しく番組編成されたNHK・ETVの番組を熱心に見るようになりました。つまり健康や医療に関するものは中高年層に大変関心が深いからです。様々な医療の専門家の意見をテレビで視聴できる貴重な機会が家族が揃う早朝のお茶の間で与えられるようになったことは番組の大きな転換です。連日、医療の話だけだと気持ちが暗くなることもありますので、週の初めと終わりは心が落ち着いたシリーズものが放送されています。

NHKに対して様々な批判も世間には存在しますが、我が家では長年NHKのテレビ放送を主に見ています。最近はBS放送でメジャーリーグの試合も観戦できますし、全体的にドキュメンタリーや海外取材番組など実際に現地に行かなくても実体験するように視聴できるからです。説明するまでもないのですが、私自身は視聴料を払うだけの番組が十分に提供されていると考えます。朝のETV番組の編成がどのような理由で変更されたのか知りませんが大変評価しています。

2024年7月9日火曜日

ある病院の話

本日はかかりつけの医師の紹介で初めて「湘南鎌倉総合病院」を訪ねることになりました。大船駅からシャトルバスが出ていることも後で知ったのですが、戸塚の我が家からタクシーでもかなりの距離でした。病院に着いて受付している時間に病院の概要を調べたところ、大変驚いたことがありました。実はかつて徳田虎雄氏が理事長をしていた徳洲会グループの病院でしたし、晩年はこの病院の最上階の特別室で療養されていたことも調べてわかりました。

青春時代の私には徳田虎雄という人が日本の医学界において強烈な個性の持ち主に見えたからです。日本医師会と対立しながらも24時間365日オープンという診療方針で全国に病院を拡大したことも 、奄美群島の徳島の代理戦争といわれた故保岡興治氏との選挙争いも熾烈だったことを記憶しています。しかし、10万人に1人といわれる難病に侵されて体も動かず表情もほとんどなく変わり果てた姿をTVで拝見したことがありました。

以前にテレビで、第28回FNSドキュメンタリー大賞ノミネート作品「トラオの夢 病院王・徳田虎雄とその時代」(制作・鹿児島テレビ)を拝見した記憶がありますが、徳田虎雄という人にはとても強烈な印象があります。病院を経営しながら議員にもなり医療改革を目指されたのは理解できますが、徳田虎雄氏の本当の使命とは何だったのだろうと想像したくなります。たまたま本日訪れた病院が巨大で徳洲会グループであることに驚き一言述べさせていただきました。


2024年7月8日月曜日

都知事選に思う

 東京都知事選挙も終わりました。結果は大方の予想通りでしたが、既成政党に対する都民の信頼性が薄くなってきていることが判明した選挙結果でもあったような気がいたします。近年の日本の様々な面での欧米と比較した遅れには政治の責任に帰する面が大きいからです。私自身には投票権はありませんが、私の知人は当初本命を支持していたにもかかわらず、投票日には無党派候補の新人を推していました。

フランスでも極右政党の28歳の党首が中道のマクロン政権を脅かす勢力のようです。先進国でも既成政党に対する国民の不満が高まってきているのでしょうか。日本も無党派層の勢いが今後の政局に影響を与えるのではないかと考えます。かつて金権政治に反旗を翻して河野氏が新自由クラブを立ち上げたり、日本新党が旗揚げされて野党連合の細川政権が誕生したことがあります。現在はそのようなパワーのある政治家が見当たらないのが残念です。

国民にとって選挙で投票することが唯一の権利でもありますので、若い方たちには自分の将来を考えて積極的に投票へ参加してほしいと考えます。今回の都知事選挙の結果は投票権のない隣県の我々から見ても今後の政局の動きに注目すべきであると思われました。残念なのは、当選は不可能と自ら分かっていながら売名行為に近い立候補者が多くて、品位のある選挙戦とは言えなかった部分が多々あったように感じました。

2024年7月5日金曜日

政権交代

 英国で14年ぶりに労働党政権が誕生しますが、同じ議会制民主主義国家の日本に果たして政権交代の時期は来るのでしょうか。今のところ日本で政権が交代するような兆しはありません。仮に総選挙で与党の自民党が惨敗して政権交代の可能性が出てくると、おそらく政治・経済に混乱を招くと思われます。つまり、日本では野党勢力に政権を担うほど国民からの信頼性が欠けるからです。

かつて民主党政権が成立した時は、これからは政権交代が可能な時代になるものと国民は期待しました。しかし、発足したばかりの民主党政権は現実離れした政策が並べられ、結果的には国民の信頼感を損ねてしまいました。私自身も新政権に期待していたのですが、多くの国民と同様に失望してしまいました。さらに各政党も小党に分裂して現在の状況に至っています。

かつての中選挙区制の選挙制度より、政権交代可能な選挙制度として小選挙区比例代表制が誕生したのですが、残念ながら現在は政権交代もできない選挙制度となったようです。政権交代がなければ政治も経済も国政に緊張が伴わないので進歩しないと考えます。失われた30年といわれるのも、政権交代が可能な欧米諸国と比較しても政治そのものが遅れているからだと考えます。

2024年7月4日木曜日

人権の保障

 三権分立で司法権が独立していても、肝心の立法府である国会が法律を制定しなければ法律は施行されません。昨日は旧優生保護法も立法から48年間も改正されないで日本国憲法違反のまま放置されてきました。昨日の最高裁大法廷は旧優生保護法が人権が差別されており違憲であると国に賠償を命じる判決を言い渡しました。

大学で法律を学んできた者として今回の判決に強い関心を抱きました。またNHK朝ドラでも「虎に翼」を毎日視聴していますが、裁判所の役割とともに国民の人権が「法の下の平等」として憲法14条で保障されていることも現実味を帯びてきています。男女の人権に関しても日本人の考えが未だに欧米諸国に遅れていることがわかります。

昨日の新紙幣発行で、渋沢栄一が明治維新の経済復興に寄与した人物として注目されていますが、三淵嘉子も女性初の弁護士、裁判官としてTVを通して実在の人物として描かれていますし、津田梅子も既に朝ドラで描かれてきました。平和を重んじる女性の活躍が世界的にも一段と必要な時代だと考えます。

2024年7月3日水曜日

奨学金

 かつては地方出身の若者が上京して働きながら進学するという苦学生が一般的でしたが、現在ではかつてのような苦学生も見られず、家庭的に裕福な若者が進学のために上京する場合がほとんどのようです。私が加入しているふるさと会の傘下でも苦学生に対する育英会として奨学金制度が古くから存在しますが、最近の若者は奨学金の使途を在学中の旅行費用などに充当しているので、支給を検討しなければならないことを関係者から耳にしました。

時代の変化で学生自身の考え方も変わるものですが、かつてのように学問を学ぶために遥々上京して働きながら進学するような時代ではなくなっています。寄付によって集められた大切な基金としての奨学金なので、申請すれば無条件で支給するというのではなく、支給条件に該当するかどうかを審査した上で支給を決定しなければなりません。

かつてと現在が異なるのは、裕福な家庭の子は上京して進学するが、貧しい家庭の子は働いてまで進学を目指そうと考えなくなったということです。残念ですが、家庭における経済的な格差が現在においては広がり過ぎたことが原因のようです。日本もドイツのように大学を卒業するまで国が費用を負担するような国になれば良いのですが、日本の国家財政にそのような余裕はないので民間レベルで奨学金として考えなければなりません。



2024年7月2日火曜日

激化する人材確保

1970年代の高度成長時代には高卒者は「金の卵」で、大企業が地方の高校まで求人に力を入れていました。私の高校でも同期の大多数が大企業へ就職していきました。先日の同窓会も大企業を定年退職した仲間がほとんどで、みな老後を楽しんでいるようでした。実は日本も少子高齢化が進み、企業も人手不足で新卒者の奪い合いが今後益々激しくなり、人材の確保が一段と厳しくなりそうな気配がします。

情報によりますと、高卒者の給与も大卒並みに引き上げて人材確保を有利に進めようとしている企業もあるようです。確かに今後人材を確保するためには、優秀な高卒者を採用して企業で育てることも必要となります。今や大学も定員割れするところも出てきて、大学の経営も厳しくなる傾向にあり、より多くの学生を集めて大学も生き残りを図るために無試験で入学できる制度を拡充しようとしています。

つまり高卒者が大学に行く目的が薄れてきているような気がします。就職のために大学へ進学しなくても、専門能力を身に付ける様々な進路の選択肢が存在する時代だからです。デジタル能力に精通した若者が高卒者でも大勢誕生してきますので、人材として大学卒でなければならない理由もないわけです。ひょっとすると高度成長時代のように高卒者の人材確保が激しくなる時代へ逆戻りするかもしれません。今後、人材確保はさらに激化します。 

2024年7月1日月曜日

同窓会

 先週末は故郷「あまくさ」の高校同窓会のため福岡へ出かけてきました。パリ五輪同窓会と命名しまして同時に古希を祝う目的もありましたが、何と出席者数は高校同期OBの約25%が元気よく集いました。当時は規模の小さな高校でしたが、卒業後は名幹事の下で定期的に同窓会を続けてきましたので、半世紀を過ぎた現在でも再会を楽しみに仲間が集まるというわけです。

当時は創立5期目の新設高校でしたが、今日に至るまで同窓会を集団で継続している卒業生OBは皆無です。学卒早々赴任された担任の先生も早80歳、他にいつも常連で出席されていた先生も高齢者施設へ入居され、長い歳月の経過を感じました。80歳の先生も、高齢にもかかわらず大変ご元気で今でも予備校で仕事を続けているような方です。

担任の先生からは、「半世紀以上過ぎても教え子から温かく迎えられる自分は教師人生の冥利に尽きる」というような挨拶でした。お昼から4時間半にわたる同窓会の宴会は充実し大変盛況でした。開催場所は同級生の経営するプロ野球選手たちも出入りする有名なフランス料理店を終日貸し切りで、一流シェフの友人が自ら次々に調理して美味しい料理を振舞ってくれました。

2024年6月28日金曜日

趣味

 趣味というほどの事ではないのですが、今年に入ってたまたまTVで将棋のNHKトーナメントで将棋の藤井聡太八冠の対戦ぶりを見てから毎週日曜日のNHKの将棋番組の虜になってしまいました。実は第9期叡王戦五番勝負第5局で藤井聡太八冠(21)に勝利した伊藤匠七段の対戦するNHKトーナメントの将棋も拝見しましたので、今回の第9期叡王戦には注目していました。

将棋は子どもの事に指した程度で、本格的に習ったことはありませんが大変興味があります。実はたまたま同じマンションにアマチュアの段持ちの方がいまして、定年後は毎日のように区役所の将棋会場に通っていました。ご夫婦とも親しくしていましたが、ご主人から将棋をやるように何度も誘われましたが、何度か将棋会場へ様子を伺うだけで本格的に習うことはありませんでした。

残念ながら今年に入ってこの方は亡くなられましたが、ご健在の頃に将棋の教えを請わなかったことを後悔しています。先日、ご自宅の仏壇に拝ませていただきましたが、将棋の盤と駒がお供えられていました。前置きが長くなりましたが、先日の第9期叡王戦五番勝負の藤井聡太八冠(21)が挑戦者の伊藤匠七段(21)の対戦はNHKトーナメントでも拝見していたので大変注目していました。

プロが指すTVでの将棋の対戦はまるで自分が指しているようでとても勉強になります。いつになったら将棋を指す機会が到来するか分かりませんが、しばらくはTV観戦を続けたいと考えています。何がきっかけで趣味の一つとなるかわからないものです。

2024年6月27日木曜日

異業種交流会

コロナ以降、 久しぶりに大手生保主催の異業種交流会へ参加しました。会場は地域合同の集まりで大勢の企業が所狭しとミニテーブルを囲んでいました。

折角、企業名簿を戴きましたが、業界毎にも地域ごとにも整理されていないために、肝心な企業同士の交流ができないような雰囲気でした。

生保業界の狙いも、地域産業の活性化のため異業種交流で繋がりを促進しようとの考えで企画されたものと思われます。折角の機会でしたが、もっと工夫していただけたら良かったと感じました。

2024年6月26日水曜日

ご近所付き合い

 近年、都会では核家族化が進んでご近所の家に上げてもらうことも少なくありました。ましてやマンション生活ともなると、お隣さんと顔を合わせる機会も1年に何度あるかというくらい密室な生活ぶりです。昨日、同じマンション内で個人的に親しいご近所の方を訪ねる機会がありました。実は私も個人的に親しくしていただいたご主人が、15年くらいの長い闘病生活の上で今春に亡くなられたのです。ご健在の頃は個人的にとても親しくしていました。

まだご主人の位牌にも仏壇にも拝んでもいなかったのですが、別の用事で訪ねたところ80代後半の奥様から玄関から部屋の中に入ってと手招きをされたのです。常識的には普段入ったこともないお部屋に入室するのをお断りするのが普通なのでしょうが、あまりにも強引でしたので入らせていただき、先ずは仏壇に手を合わせたのです。奥様は私がご主人と仲が良かったのをご存じでしたが、入室するのは複雑な思いでした。(後で妻からは叱られました)

マンション生活も良い点、悪い点があります。プライバシーが保てる点で若い人たちには評価されますし、入居した当時の私も同じ考えでした。しかし、歳を取ってくるとがご夫婦のどちらかが先立たれたりして、人は話し相手も減り、人間関係的にも段々と寂しくなります。集会場などのコミュニティが活発になれば良いのですが、部屋に閉じこもっている単身の高齢者が多いのが現実です。昔のようにお隣同士で気軽に行き来できる環境がいいですね。

2024年6月25日火曜日

人付き合い

 人間は生きていく中で「人付き合い」を様々な環境の中で経験します。自宅ならばご近所との付き合い、会社なら社員同士との付き合い、業界内での付き合い、趣味の関係での付き合いなど多くの場で人付き合いがあります。人と付き合うかどうかは個人の自由で、人それぞれ人との付き合い方は違います。人によって付き合いの広い人もいれば、あまり人付き合いの好きではない人もいます。

最近、それぞれ歳を取ったので高校や中学時代の同窓会の話があります。しかし、社会人になって何十年も縁遠くなると付き合うことも難しくなります。成人して社会人なると生きてきた環境も事情もそれぞれ異なりますので、同級生同士であっても一人の人間として価値観が合わないこともあります。会話もすれ違いになるのは、互いに社会人として付き合い慣れていないからです。

社会人同士となれば相手の立場や考え方をじっくり聞かないと利害関係が無ければ感情のすれ違いが生じます。同級生同士は実際に会えば思い出話で盛り上がりますが、何年も会っていないと集まるタイミングをつくることから大変な労力となります。付き合いもあまり期間を空けないで継続することが重要です。付き合い慣れるとお互いの事情も理解できて容易に機会ができます。

2024年6月24日月曜日

社会づくり

かつて世界の警察と言われた米国の政治的・経済的そして軍事的な優位性は過去の出来事となりました。米国が「世界の警察」と言われた時代は、世界の地域紛争抑止や解決に少なからず米国の力が及んだものです。冷戦が終結したもの米国を中心とした西側諸国によるソ連への働きかけが功を奏したものと思われます。しかし、政治体制は変わらぬものの経済が資本主義へ移行してからはかつての東側とも言える超大国も経済力を伸ばすようになり、第2次大戦戦勝国中心の国連組織も機能しなくなりました。

マレーシアのマハティール元首相のアセアンにおける演説内容を読みましたが、世界の戦争を防止するには、第2次大戦の戦勝国中心で拒否権を持つ常任理事国が設立した現在の国連改革がもっとも重要だと考えます。つまり、現在の常任理事国の拒否権を国連総会ではく奪することだと思うのです。本来、常任理事国は世界の紛争を抑止する役割がありますが、ロシアのような常任理事国が存在する限り、常任理事会が機能せず国連も世界平和へ機能不全となります。

私の経験では企業にも同じことが言えるような気がします。企業にも経営陣に思想の異なる人が存在すれば内部統制が混乱します。民主主義の精神は必要ですが、自由奔放では組織の統制が乱れて社員のモチベーションも低下します。成長して良い企業になるためには内部統制に対して締め付け意識を排除して、経営幹部並びに従業員の姿勢が受け身にならないことです。国連も改革しないと良い国際社会づくりは不可能と考えます。



 

2024年6月21日金曜日

人材の採用

これから人手不足の時代があらゆる職種へ到来します。言わずもがなですが、我がICT産業も更なる人材不足に陥りかねない状況です。私も人材の採用が一段と厳しくなることが弊社においても最大のデメリットだと予測し、先を見越してブランド企業の仲間になることを目標にしてやっと念願を達成したのです。これからは新卒者も減少してきますので、経験者の採用も重要となってきます。

実は先日、採用の重要性を力説しました。つまり採用担当者に任せていた人材の採用を経営幹部クラスが陣頭指揮して、採用戦略から実践までを責任持たなくてはならない時代だと考えるわけです。採用は経営だと口を酸っぱくして言ってきましたが、我々のソフトウェア業界は製造業のように大量生産ができない業界なので、システムエンジニアを増やすことが成長に繋がるのです。

弊社もブランド企業の仲間入りを果たしたので、これからは採用に情熱と集中力をかけて参りたいと考えています。経営幹部クラスの採用パワーを十二分に生かして更なる企業の成長へ導いていきたいと思います。生成AIを採用活動へフルに生かすことも自社の採用競争力を高める上で必須となるでしょう。兎に角、日本中から海外も含めて優秀な人材を採用する時代です。 

2024年6月20日木曜日

本日の所感

このところG7やNATO諸国から関係が遠ざけられているロシアのプーチン大統領が北朝鮮を訪問したニュースが日経朝刊の1面に掲載されていました。日本にとっても地政学的脅威として捉えられているものと解しました。隣国である朝鮮半島の政治的な動きに対して日本の国会はのんびりしているようにも映ります。プーチン大統領の次の訪問地はベトナムのようですが、日本とロシアの関係が外交的にも完全に閉鎖されているように感じるのが正直なところです。

我が国は改正政治資金規正法の成立に向けて国会は参議院本会議で審議中という在り様です。昨年後半から半年以上にわたり国会は国民不在の政治資金問題で揺れてきました。国費の無駄遣いとは言い過ぎでしょうが、日本の針路も不透明の中で国政を委ねている国会がこの有様では日本の前途が危ぶまれのも致し方ありません。このところ日本の株価の動きが冴えないのも政治経済の不透明さが利益確定売りを招いているものと考えます。

国会はもっと日本の経済をどのように率いていくかを真剣に議論しなければ、益々増大する社会保障費や防衛費の負担に国家財政が耐えられなくなると考えます。日本は国家的にも社会的にも課題が山積している中で政治的にも一時の猶予はないと思います。新聞の一面を飾る記事が他国の不安定な情報ではなく、もっと国民の気持ちを明るくするものであってほしいものです。政治が前向きに活発化しなければ経済にも明るい兆しが生まれないと考えます。


2024年6月19日水曜日

任せて任せず

 この言葉は聞かれたことがあると思いますが、中小企業において社長が採るべき方法です。組織が小さい時は社長は一人で仕事をこなせますが、徐々に組織が大きくなっていくと重要な仕事も人に任せなければなりません。しかし企業は思わぬことで躓く可能性がありますので、仕事や役割を誰かに任せても、完全に放任しないで、定期的に仕事の進捗状況や結果について全責任者という意識で確認しなければなりません。常に見え化を図る必要があります。

仕事を任せることで人を育てることが上司の役割ですが、その上で適度の指導や監督を会社から任されているのが上司です。大きな組織で育った人は報連相が当たり前に身に付いていますが、小さな会社で育った人は先輩から徹底した指導が無くて報連相が身に付いていない人がいます。新人教育で重要なのは報告・連絡・相談です。上司との意思疎通が不足していると思わぬ落とし穴に嵌ることがあります。要注意です。

年齢は取りながら、実際に組織人として当たり前の行動がとれない人も少なくないのです。自社のカルチャーで新人時代から育った人は問題ないのですが、他社から転職してきた幹部クラスを採用するときは十分な注意が必要です。中には組織になじまない人が転職してきて入社する場合があるからです。正しいカルチャーの下で育った方なのかは理解できないからです。幹部となると部下に与える影響が大きいので組織の破壊に繋がることもあり得ます。

任せることは余程の信用力が人に存在しなければなりません。責任はすべて任せた側にありますので、成長途上の会社では特に気を付けたいものです。「後悔先に立たず」という信念を会社経営においてはしっかり自覚しましょう。

2024年6月18日火曜日

配慮を欠く

 ビジネスや私的の場において「配慮を欠く」ような印象を抱くことがあります。周囲や他人に気を遣わないで行動することを指しますが、その習慣が直らないので周囲の心証を害することがあります。企業は組織で成り立っているので、会議に先立つ前に議案に対して事前の打ち合わせや根回しが必要となります。ビジネスの場では「報・連・相」が常識だと言われますが、指導的な立場の人に常識が備わっていなければ部下が教育を受ける機会はありません。

相手の感情や立場を無視したような行動をとる人が企業や地域社会に見られますが、近年は成人してからビジネスやローカルの場で上司や他人が正すのも容易ではありません。個人のプライベートに干渉しなくなった日本の人材教育の弱点ではないかと考えます。かつては日本人の組織力が海外勢を抜きんでいましたが、近年は日本人に過去の勢いは見られなくなってきました。戦後の貧しい時代に育まれたハングリー精神が徐々に無くなってきたからだと考えます。

私自身も中小企業の経営を長年続けてきましたが、一朝一夕に企業は成長するものではないことを痛切に感じてきました。先ずは経営者自身が自らの学びや外部からの刺激で変わらなければ、企業も所属する社員も変わらないということです。大事なことは外部から招く人材の選定を誤らないことです。私自身、何度も過ちを繰り返しましたが、中小企業で人選の失敗は経営に多大な影響を及ぼします。「泣いて馬謖を斬る」覚悟がトップには必要です。



2024年6月17日月曜日

隠ぺい体質

 私自身も古き昭和時代を生きてきましたが、民間企業で隠ぺい体質が内部告発によって激減してきたことに大変満足しています。しかし、一方では政界や官僚組織の体質は一向に変わらず未だに隠ぺい体質は残ったままです。この古い隠ぺい体質はどうしたら改革ができるのか、私自身も身を置いたことが無いので正直なところ解決策が見当たらないのが現実です。政官業界はトップが自ら襟を正さなければ頭から体質が腐ります。

その意味では日本は民主主義社会と言っても、言論が弾圧されることもあるし、臭い物に蓋をする国民性が無くなりません。その点、米国は大統領でも訴追されるような社会で民衆の強い支えが存在します。犯罪を取り締まり市民を守るべき警察組織が、身内の犯罪を隠ぺいして組織を擁護するなど言語道断だと考えます。私の高校時代の同期にも警察官に就職した仲間がいましたが、どんな理由があったのか知る由もありませんが、二人が自殺した過去があります。

かつては正義感だけでは生きられない組織だったのかもしれませんが、グローバル社会になった今日でも、隠ぺい体質が変わらないのは政治も含めた官僚組織だけだと考えます。東京都知事選挙が20日に告示されますが、ある候補の一言が耳に残っているのは、トップダウンで強引に政策を進める現在の政治を変えて、庶民の意見に耳を傾けるボトムアップの政治を目指したいと話していたことです。政権が長くなると権力者の傾聴力は衰えるものです。

2024年6月14日金曜日

平和な国

 岸田首相の任期も9月の総裁選挙でどうなるのか我々国民には分かりかねますが、日本の場合はまだ国会で首相が指名されるので、総選挙で大敗を期すと辞任に追い込まれたりします。大統領制度を国家のように、任期中に総選挙に負けようが支持率が低下しようが任期一杯務め上げるのとは随分違います。国民にとっては直接リーダーを選べないとしても議会制民主主義の方が日本国に合っているのかもしれません。

短所は首相の権限が大統領より弱いところだと思います。首相が自分で将来ビジョンも語れないのも国の先行きに自信がないからだと思います。それだけ国が政治的にも経済的にも安定してきたからだと考えます。つまり誰がリーダーになっても政治情勢に大きな変化が起きることはない国のようです。国家世論を二分するような対立軸のある政権交代が可能な国が世界には多いからです。

80年前には連合国を相手に戦争を仕掛けた国とは思えない我が国ですが、戦後、米国の占領下でGHQによる国家の大改革が行われて今日の民主主義国家がもたらされたので、米国には感謝すべきなのでしょう。戦後、平和主義を連ねて韓国のように徴兵義務もない国であることにも我々国民は満足すべきです。平和外交が日本にとって唯一世界の中での生き方ではないかと考える次第です。

2024年6月13日木曜日

歴史に学ぶ

愚者は経験に学び、賢者は歴史に学ぶ」という、ドイツの初代帝国宰相であるオットー・フォン・ビスマルクの格言があります。人の経験は個人差はありますが、行動により齎されるものですから年齢に応じてもたかが知れています。愚かな人は自分の狭い体験からしか学ばないために同じような失敗を繰り返します。

しかし、賢い人は先人たちの様々な経験から学ぶことで、正しい判断を身に付ける努力を惜しまないのです。私も古代史や近代史には大変興味がありますが、経営者に歴史好きが多いのも頷けます。IT企業としては比較的社歴の長い弊社もちょうど45周年になりますが、グラフ化した年表を見つめますと歴史の背後が浮かんできます。

中小企業の経営では零細企業の時代から様々な環境変化の場面に遭遇します。長い社歴はいわば経営者人生の縮図のようなものです。他人から「一番苦労したことは何ですか?」と聞かれますが、ずばりお金と人だと言えます。お金も人も信用がないと残らないのです。歴史に学ぶことで賢さも信用も蓄積できるのです。




2024年6月12日水曜日

NHKスペシャル

先日、NHKスペシャルで放送された「せんせい!おかげで生きとられるわ~海辺の診療所 いのちの記録~」の番組は素晴らしい内容でした。三重県・熊野灘に面した仁木島町は住民200人のうち7割が65歳以上というところですが、お年寄りたちが唯一頼りにしている診療所で75歳の平谷医師の献身ぶりな診療に心を打たれました。かつては200床ある病院の副院長をしていたが、この島に奥様と二人移り住んで25年間診療所を営んでいるという状況です。

診療所の中のにぎやかな情景と、緊急の連絡が往診先にあれば、待合室に患者を待たせてでも患者と向き合う医師の4年間にわたる記録の日々を追ったものでした。1階が診療所で2階が住居でしたが、認知症を患っている奥様の介護をしながらの仕事風景には感動を覚えました。75歳の医師として奥様の介護をして初めて、高齢者を介護する家庭の苦労を理解したと話していました。施設があれば家庭の負担も軽くなりますが、高齢者本人の意思が重要だと思います。

私自身も祖母や実母の介護をしなければならない立場でしたが、当時祖母は自由に動けない体でしたので親戚の計らいで特養施設に入居できた時は大変助かりました。実母も同居を望んでいましたが倒れてから介護施設に入居させるのに、本人が望んでいないために説得するのに大変な苦労をしました。2週間に一度、母の介護の為に横浜市内と福岡県の二日市の往復でしたが、遠隔介護の難しさを身をもって経験しました。親身な介護が必要ですね。

2024年6月11日火曜日

タガを緩めない

 「タガが緩む」ことで企業不祥事の発生はニュースとして多々取り上げられます。特に現場で緊張がゆるんだりしまりが無くなったりして、油断が生じることで過ちを犯すことが有り得るのです。人間の行為にはミスがつきものと考えればミスが起きないように事前に対策を打つしかありません。さもないとミスによって起きる不祥事の代償は計り知れないものとなるからです。一歩間違えば信用的にも取り返しがつかないことに至りかねないものです。

結果的にミス防止への事前の対策費はずっと経済的となります。昨今、企業において内部統制の強化が叫ばれていますが、不祥事を未然に防止するためには人間が当たり前の行動をとるように縦横のチェック体制が必要となります。事件の多くはやるべきことをやらないで事故に至るケースが大半だと考えるからです。現場でも本社内でもタガが緩むことで不祥事を招きかねない恐ろしさをもっと真剣に捉えるべきです。

個人の生活にも共通したことが言えます。私自身もうっかり物事を忘れることがあります。事前に確認する習慣が身に付いていないからです。事故に遭遇することも事前に考えて行動すれば避けることも可能です。止むを得ない事態もあり得ますが、往々にして人間のミスが事故に繋がる原因として挙げられるからです。予防の費用を惜しまず、ミスを犯さないような対策を取りたいものです。ネット社会が当たり前の時代だからこそタガを緩めないようにしましょう。


2024年6月10日月曜日

自由三昧

 日経主催の「デジタル立国ジャパン」を拝見した。世界でデジタル政府ナンバーワンと言われている韓国の企業も登場していましたが、1987年に時の大統領がITを国の威信をかけて発展させると宣言して現在のデジタル政府に至っているようです。一方の我が国は全くITを理解しない首相が陰の実両者による緊急会議で後継者が決められたので、この日韓の差は大きかったと考えます。企業のトップも国のトップも命運は人材次第ということです。

自民党らしい臭い物に蓋をする「加藤の乱」で一躍有名になった加藤紘一氏が次期首相になってくれれば日本の為にも良かったと個人的に思います。非常に頭脳明晰な方でしたので日本の様々なデジタル化の後れを少しは解消できたのではないかと、本日のイベントを聴きながら過去を顧みて想像したところです。日本はコロナ禍でDXの必要性に漸く目覚めましたが、デジタル政府の遅れは容易には進みません。正直なところ、デジタル先進国である韓国に学んでほしいところです。

今話題となっている政治資金の問題でもデジタル化すれば、使途が明確になり国民からも疑念を抱かれることが無くなり、政治家に対する国民の信用も増すはずです。自民党議員には政治資金の使途をオープンにすることは不都合のようです。国民には理解が得られていないのですが、組織力の強い与党は本音と建前で選挙戦で上手くすり替えられるような気がいたします。残念ながら日本の野党勢力は過去に分裂を重ねて弱体化しましたので、国民の期待に沿えなかった野党勢力への失望感は大きいです。久々、自由三昧に投稿。

2024年6月7日金曜日

最後に

ウィークデーにプライベート、公式ブログを投稿し続けて20年近く、およそ5千件くらいの記事を書いてきました。その後、会社の公式ブログとしてもリンクを張ってきましたが、本日にて終了いたします。ブログは大変便利なツールなので、プライベートで今後もできるだけ世の中に発信を続けたいと考えております。

さて弊社も無事に45期を終えましたが、年表を紐解きますと私が36年間社長を続けてきた中で、35歳で就任してから最初の7年でバブル崩壊と内部の混乱で経営に躓きました。倒産したようなものですが、IT業界は手形流通がないので不渡りもなく、何とか細々と生き抜いて再スタートしたのが96年です。

10名足らずの社員を抱えながら零細企業そのものでしたが、日々の運転資金にも窮する状況にもかかわらず社内は比較的明るい雰囲気でした。現在の弊社からは想像することもできないくらいの規模でした。世の中もバブル崩壊後の不況でしたが、私は当時、絶好のチャンスが到来したと考えました。

しかし「ローマは一日にして成らず」で、長年にわたり一歩ずつ地道に経営してきたからこそ現在があります。一国の主として「鶏口となるも牛後となるなかれ」という永遠の思いをいつかは成し遂げたいと今日まで考えてきました。漸くその念願がかなって、弊社は新たな幕を開けようとしています。皆様のこれまでのご厚意に深く感謝申し上げます。

2024年6月6日木曜日

少子化について

 昨日、厚労省から2023年の合計特殊出生率が1.2で過去最低であることが発表されました。出生数も婚姻数も戦後最少ということです。岸田政権でも少子化対策が政策の目玉の一つとなって、多額の予算が盛られているようですが、実態は中々思うように出生率や出生数が改善しないというのが世の中の動静のようです。

1986年(昭和61年)にIT業界へ転職してきましたが、当時働いていていて翌年87年に配偶者控除38000円が年末調整で家計費補助のために新設されたことを記憶しています。当時は専業主婦で所得のない家庭へ国から配偶者控除として家計を支援する制度でした。しかし、働いて収入を得ている主婦には扶養控除はなされていませんでした。

あれから38年が経ちましたが、併せて同時に男女雇用均等法も施行されて今日に至っています。国が男女とも平等に働きましょうと法律を作ったのはいいのですが、働いている主婦に一方的に負担を掛ける時代が長く続きました。しかし、現実的には半世紀前から核家族社会の中で夫婦が子ども二人を養うのが家計的に限度だったことを記憶しています。

当時から賃金も伸びていない中で、地方から都会で出て就職し、結婚して子どもを育てながら住宅ローンを抱える生活では、子どもを育てるのも困難となるわけです。少子化対策は長期的に対策を続けていかないと改善しないと思います。フランス政府が将来の少子化を見据えて対策を打ち、出生率が改善したのを日本も参考にすべきです。

2024年6月5日水曜日

経営トップの10箇条

いつも偶然にマスコミの記事と私の思いが重なるので、社長ブログとしての最終投稿まで僅かですが、私の考えを率直に述べさせていただきます。

本年も株主総会の時期となり、郵送で上場企業の株主総会の招集通知が自宅へ届きますが、最近はネットで簡単に議決へ参加できるので30秒以内でネットにて承認の意思表示をしています。

役員選任も任期を伴って議題に上がりますが、取締役は元より経営トップの選任は最重要です。今回は経営トップになる人に相応しい条件というものを私なりに纏めてみました。

私も新任取締役に就任して、重任の取締役4人を飛び越えて数か月で経営トップに選ばれましたが、これから中小企業を経営される人たちに少しでも参考にしていただければ幸いです。

注釈を書くと長くなりますので此処では省略します。


・人の意見に耳を傾ける人

 ・人の好き嫌いのない人

・お金に執着しない人

・大多数から相応しいと思われる人

・潔く退任できる人

・トップの悪口を言わない人

・自らの後継者を育てる人

・常に社員のことを最優先に考える人

・経営に命を懸けられる人

・全責任を担う覚悟のある人

2024年6月4日火曜日

需要

 これから先、どの事業分野が伸びるだろう?と皆同じように考えますが、その場合、これから社会が何を必要するかを考えることが重要だと思います。最近、ニュースでも宇宙関係のビジネスが話題となっていますが、将来は有望な市場としても関心を持たなければ知識は増えていきません。宇宙ビジネスは産業としてこれから大きなビジネスの市場となるようです。

専門的な知識はなくとも知ろうと関心を持つことで興味も湧いてくるはずです。私も15年くらい前の半導体全盛期の頃に全く知識もないのに半導体業界の集まりに敢えて参加しました。ITとハードは切っても切れないほどの関係なのに専門家同士がお互いに歩み寄ろうとしないところが不思議でした。結果的に海外に技術が流れていくことになってしまったのです。

しかし、台湾のTSMCが熊本へ進出して再び半導体業界へ注目が入っています。千歳のラピダスへも経産省主導で力点が注がれていますので、競争の激しい先端半導体分野で世界のライバルに巻き返しが図れることを期待しています。明日の需要がどこにあるのか来るべきビジネスを占うことに私たちは皆で英知を絞りたいものです。


2024年6月3日月曜日

新規事業

企業において新規事業を創り出すことは容易ではありません。大企業も新規事業で失敗を重ねますが成功することは稀です。中小企業でも下請け仕事に専念していると、新規事業を起こすことは資金的にも時間的にも難しいという経験をします。新規事業は同じ業種の周辺で現存する人的リソースにて可能としなければなりません。別業種に手を伸ばす経営者がいますが、私自身は不器用なので真似はしてきませんでした。 

新規事業とは分かり易く言うと同じ業種の中で企業が目指す新事業分野のことです。目標を決めて必要な資金や人材を集めて必ずしも上手くいくものではありません。現存するリソースを最大限に生かして付加価値を追求するための新事業分野を創り出すのです。弊社の場合も不況期をチャンスにして新事業分野に人的リソースを当てました。好況期は既存の取引先の事情もあり事業の転換が難しいのです。

現場は現在進行形なので、経営トップが時代を先取りし率先して新事業分野を切り拓かなければ会社の現状は永久に変わりません。大企業が成長につまずくのも、時代を見据えた事業の選択と集中に時間が掛かり過ぎるからです。中小企業は身軽ですが、資金的にも人材的にも新規事業分野へリソースを移すことは容易ではありません。しかし、下請け体質から脱皮して付加価値を高めるにはトップが自信を持って事業の方向性を定めることが肝要です。


2024年5月31日金曜日

回顧

 長年、中小企業の弊社が高収益企業になるにはどうすれば実現が可能かを考えて参りました。優秀な人材の定着は勿論ですが、IT業界では周囲を見渡せば魅力的に映る企業は多々存在します。つまり、優秀な人材にとってすそ野の広いIT業界において転職市場は尽きないので、会社に不満があればいつでも転職は可能です。弊社も社員の定着にいつも悩んできましたが、何とか解決方法が見つかりましたので現在は社員の定着率が安定してきています。

弊社が事業の選択と集中で考えてきたのは同業他社の真似をしない経営をすることでした。IT業界は産業構造がピラミッド型で、多くは技術者を発注先に提供して事業を営んでいると企業が大半です。そのビジネスモデルを変えない限り収益構造は変わりませんが、流れに身をゆだねると中々ビジネスモデルを容易に変えられるものではないのです。経営として食べていくにはぎりぎり可能ですが、満足できる成長は決して望めません。

経営トップが現状に満足すれば企業の成長は止まります。優秀な社員を定着させるため下請け構造から如何に脱皮するかを長年考えて参りました。不況を境に社員が取引先から契約を切られたのをチャンスと捉えて経営の転換を図って行きました。限られた市場で強くなろうとオンリーワンの分野を切り開き、更に自社のオリジナル商品を開発して社員のモチベーション向上を目指しました。「継続は力なり」で気が付いたら技術力のある企業になっていたのです。

2024年5月30日木曜日

将来の夢

かつて35歳で未熟ながら社長に就任しましたが、会社が生き残り今日の姿に辿り着けたことは奇跡にも等しいと考えます。どんな困難に際しても、とことん耐え抜いて決して諦めなかったことが功を奏したようです。日はまた昇ると言われるように、明けない夜はないと自分自身に言い聞かせて、時には落ち込むこともありましたが、常にポジティブ思考で生きてきました。

社長となれば経営責任は自分に懸かってきますので、常に景気の変動は当たり前と解釈して、修羅場でも潜り抜けるくらいの覚悟を持たなければ経営者は務まらないと考えます。かつて弊社も多額の借金と不良資産を抱えて財務上は債務超過の時期もありました。同業者からは綱渡りの経営だと言われたこともありますが、計数管理には自信を持っていました。

昨年から出身大学で民間企業クラブという団体を立ち上げましたが、私の思いは今日の学生たちに少しでも起業家精神を抱いてほしいという目的からの発想です。若手の卒業生OB・OGのメンバーは就活支援を担っていますので、両輪で臨みたいと考えています。会社経営を続けるのにリスクは付き物ですが、将来の夢を抱いてほしいと思うからです。


2024年5月29日水曜日

蕎麦打ちその3

蕎麦打ちを初めて4か月が経ちました。最初は自信が無かったのですが、漸く粉を捏ねる手が自由に動くようになりました。マニュアルを見つつ、時々プロの手ほどきを受けながら工程は進みますが、いつも蕎麦打ち職人の腕の奥深さを感じます。4か月目にして少し仕上がりの時間が早くなったので、遂に麺の茹で方をプロから教わりました。

これまで打って持ち帰った蕎麦を自宅で90秒茹でていましたが、30秒で十分だということを知りました。また茹でた蕎麦を水洗いしてそのままざるに盛っていましたが、プロの教えで麺を水が透き通るまで3回ほど水洗いし、水を切ることも理解しました。その手法を自宅で再現したところ、これまでになく蕎麦を美味しくいただくことができました。

まだまだ熟練するには時間が掛かりますが、細かい手作業を一つずつ丁寧に吸収していきたいと考えています。プロの方はキャリア40年以上の蕎麦職人ですが、我々のようなずぶの素人が直接プロから教わるだけでも貴重な経験です。蕎麦打ちに慣れるまでしばらく月日が掛かりますが、できうる限り継続して学び続けたいと思います。

2024年5月28日火曜日

傾聴する

 よく人から「趣味は何ですか?」と聞かれることがありますが、咄嗟に言えないところがあります。手っ取り早く言えば人の講演や対面インタビューを聴くことでしょうか。人の話を一方的に聴くのは容易いことです。これまで講演を聴く機会は数えきれないくらいありましたが、その場ではじっくり聴いても記憶に残っているかと申しますと、恥ずかしながら忘れてしまっているのが現実です。

昨日は、日本サッカー協会で日本代表監督を務めている森安さんの講演を聴く機会がありました。練習の最中を講演会場へ駆け付けてくださり、約1時間くらいの対談形式でのインタビューでしたが、内容をなるべく忘れないよう手帳にメモを記入しました。若い頃は取材することに大変興味がありましたので、特派員とか新聞記者にも憧れましたが願いは叶いませんでした。

逆に自分が人前で一方的に話をするのはどちらかと言えば苦手です。対話形式ならば相手の質問に応えるだけなので気楽ですが、自分には講演は向かないと思っています。仕事柄、従業員の前で話す機会は長年続けていますが、事前に文章に起してから話すようにしています。いろんな人の話を聴くことは得しても損にはなりません。傾聴することは大切です。

2024年5月27日月曜日

トップセミナー

最近、どこの集まりへ行っても、日本の国力低下を何とか食い止めようという話が出てきます。失われた30年を取り戻すことは不可能ですが、人口減少しても経済力を維持できるスキームが必要です。

結論を述べさせて頂きますと、それは人に代わるロボットやAIを企業や地域社会において最大限に活用することではないでしょうか。人口減でもロボットや生成AIを活用すれば経済力の維持は可能です。

企業側も、価格競争で疲弊しない得意な分野でトップシェアを目指さなければ、付加価値も生まれないし、高収益による従業員の給与引き上げも継続できません。先ずは現在のビジネスモデルを変換することに着手しましょう。

本日、某金融機関のトップセミナーへ参加しての感想です。


2024年5月24日金曜日

投資環境

 近年、日本のマネーが米国への投資に向けられています。つまり円を売ってドルで米国株が買われているわけです。日本の年金資金もNISAも米国株で運用して含み益を得ているのです。

米国株でないと日本株では運用益が出せないからです。この傾向はいつまで続くのでしょうか。金利も低くて円安だと、日本市場で資金を運用しようという投資家はいないはずです。

日経平均を見ていますと、NYダウより勢いがないことが分かります。この傾向はリーマンショック以来続いているようです。残念ながら米国の景気に全て左右されるのが日経平均です。

これからは米国からインドへ日本の資金が向かうでしょう。海外で資金を運用する時代はずっと続いています。海外マネーが日本へ向かう時代は来ないのではないでしょうか。

2024年5月23日木曜日

宮崎研修

 本日は業務で宮崎へ参りました。宮崎はかつて新婚旅行で熱海と同じように温暖でのんびり出来て、新婚さんにとても人気があったところです。鉄道は日豊本線ですが、小倉駅から分かれて鹿児島本線と九州地方を包み込みながら鹿児島駅で合流します。

私も熊本出身ですが、同じ九州なのに宮崎は滅多に訪れないところです。この度、30年ぶりくらいに再び訪れましたが、県民性はおおらかで実直だと県の職員の方からご紹介がありました。騙されても嘘は付けない県民性だそうです。

宮崎の県民性にしても、日本の良さが未だ地方に根強く残っている証だと思います。企業が地方にも拠点を展開し、テレワークを駆使することで、従業員の癒やしや創造力を育むことが可能となります。東京本社と宮崎本社を繋ぐ某企業から学びました。


2024年5月22日水曜日

新OSの話題

米テック業界の激しい動きに注目していますが、特にマイクロソフトの昨日のニュースには驚きました。ウィンドウズのOSは長らくインテルの半導体で動いていましたが、爆発的な生成AIの進化によって更なる演算スピードが要求されるためにアームの半導体に切り替わるというニュースだったようです。「ウィンテル」の時代も30年続いたようですが、生成AIを搭載した新しいOSを搭載したPCが世に出るようです。

最近のマイクロソフトの成長力は凄く、スマホ市場でトップを走ってきたアップルを時価総額で追い抜いて再びトップの座に復活しましたが、生成AIのオープンAIにいち早く投資したことが功を奏したようです。当初クラウドでもアマゾンに先を越されましたが、急速な追い上げで今やクラウドの世界でもアマゾンに並んでいるように思われます。

プラットフォーム市場を押さえている米テック業界に対して、利用する側の日本も独自のIT戦略を生かすしかありません。今後、半導体市場の成長とともに生成AI技術や新型半導体技術の動向に注目しなければなりません。昨日はEUを中心に日本や韓国も参加して政府レベルでの生成AIに対する協調体制が立ち上がったようです。国際的なルールづくりが望まれています。