2025年4月28日月曜日

絶望名言

毎朝4時から聴いている「ラジオ深夜便」は(絶望名言)物理学者アルベルト・アインシュタインについて、いつものように文学紹介者の頭木弘樹さんと、きき手が川野一宇さんとの分かり易いやりとりでした。有名なアインシュタインの名前は多くの人が知っていますが、ご本人の絶望名言はあまり聞いたことがないのではないでしょうか。聴き逃しサービスが1週間ありますので是非お勧めです。

アインシュタインが亡くなってから今年で70年になります。20世紀最高の物理学者と評されノーベル物理学賞も受賞しています。ドイツ生まれ絶望名言はのユダヤ人でナチスから逃れてアメリカに渡りプリンストン高等研究所の教授に就任しました。アインシュタインはスイスの大学を卒業後、大学に残りたかったが教授から嫌われて残れなかったようです。

他の大学にも行けずに、友だちの紹介で特許局に務めている間に重要な論文を5つ発表し、その中に特殊相対性理論も含まれていました。当時26歳です。この理論が早く注目され、ドイツの物理学者プランクが決然と熱心に支持してくれたおかげで、後に大学の教授として招聘されるようになったのです。アインシュタインの絶望名言と聴いて初めて人柄を知りました。


2025年4月25日金曜日

関税リスク

今朝、ある大手企業で新社長に就任した方の話を聴きました。そこで企業経営のポイントになる点に気づきました。サプライチェーンをなるべく国家を跨がないで一国内で回せば為替の変動を気にしなくて済むということです。経営のやり方次第では「関税ゼロ」も可能ということです。グローバル企業は世界中に事業を展開していますので、一国内で地産地消の展開をすれば為替差損も生じないで事業計画を組むことが可能です。

円安でも円高でも輸出入している企業にはリスクがあります。つまり製造業でもサプライチェーンが国をまたがっているため収益的に為替の変動を常に受けます。折角グローバル展開しているならば、リソースを進出している国の規模に合わせて国内のサプライチェーンを活用して事業を内需型で展開すればいいのです。 

地産地消を積極的に進めれば企業は「関税ゼロ」で対応が可能となります。つまり海外拠点での生産から消費まで内需型として国内で回すのです。極端に言えば国内のサプライチェーンで回らないようなモノづくりは付加価値がないのでやらないということです。トランプ大統領のような一方的に政策を進める国との交易はやり方を工夫した方がいいということです。

2025年4月24日木曜日

街づくり

 ソメイヨシノはあっという間に葉桜となり、続く八重桜も散り始め、それに代わってツツジのオンパレードが真っ盛りです。この時期に散歩しているとそこら中に様々な花を見て楽しむことができます。晴れた日には近くの公園で下校した子どもたちの快活な声が聞こえてきますが、学校も新学期が始まり漸く生徒たちも学校生活に慣れてきて気持ちが落ち着いたのだと思われます。

そろそろ雨季の5月に入ります。連休には子どもの日もやってきますが、最近、鯉のぼりがご近所で見かけることが少なくなったのは、周辺でもシニア世帯が増えてきたからだと思います。核家族化で子どもが住む地域が親世代と違ってきているからです。若い世代とシニア世代が同じ地域で生活できるような街づくりを目指した方が効率的な感じがします。

私も現在の地に住み始めた頃は、近くの神社で花火大会やお祭りが毎年のように開催されて子どもたちで町内会もにぎわっていましたし、団地の自治会でも夏祭りが恒例の行事となっていました。しかし現在は子どもの数も減り、上記のような様々なイベントも無くなりました。やはり子どもが定着しないような街つくりは行政としても見直していくべきです。


2025年4月23日水曜日

朝令暮改

「朝令暮改」という意味は、朝に命令を出して夕方それを変えること、あるいは法令が出てもすぐあとから改められて、あてにならないこと。 かつては否定的に捉えられていた4字熟語ですが、最近はいったん決めたことをあとで誤りに気づいて訂正することも寧ろ評価されています。トランプ大統領もFRBのパウエル議長を任期前に解任するような口ぶりでしたが、急遽解任発言を否定したようです。

するとドルの信用が高まり急にドル高・円安となりNYダウも急反発しました。金融不安を招くようなトランプの発言が撤回されただけで為替も株式市場も動きますが、市場への影響は米国だけの問題ではないのです。トランプ大統領はビジネスマンなので、自らの発言に対しての反応を「機を見るに敏」に反応して発言を変えることも周囲は承知しなければなりません。

外交は粘り強い交渉次第で思わぬ展開へ変わることもありますので、ビジネスセンスも必要と思われます。ロシアとウクライナの米国による停戦交渉の仲裁も、トランプの筋書き通りに押したり引いたりしながら前に進んでいるはずです。とんでもないような発言を投げかけながら相手の様子をうかがうところなど、プロのビジネスマンらしい駆け引きをしているように感じます。

2025年4月22日火曜日

介護保険制度

 昨日は突拍子もない提案をしてしまいましたが、近年は政治家の道州制議論はないみたいですので、話題への深入りはしないことにします。ちょうどテレビで介護保険制度の話をしていましたので、折角なので取り上げてみます。介護保険制度は2000年に創設され、ちょうど25年になります。それまでの世の中は、老人介護は自宅にて家族が面倒を見るのが普通でした。当然、保険制度が無いので高齢者施設は存在しませんでした。

高齢化や核家族化が進んだため、介護を社会全体で支えることを目的として介護保険制度が創設され、在宅ヘルパーや高齢者施設の財源として介護保険料が充てられたのです。しかし、施設の利用者が年々増加し、一方では介護士は待遇が低いため定着しない問題が浮上しています。保険料の財源不足にも関わらず保険料の引き上げもままならないのが現状です。

意見としては、介護保険制度ができて親の介護をしながら働くことが可能となりました。しかし、現実は親の介護において様々な社会的課題があるのも事実です。私も遠隔介護のために母親を住み慣れたところの施設に入居させましたが、それまでの準備に手間がかかると同時に、施設内でのトラブルに施設側と遠隔で対応することはとても困難でした。

核家族化社会においても家族が親を近くで見守ることは、介護を人任せにしないためにも必要なことです。これからは企業も社員の介護に対して協力的に支援しなければならない時代だと考えます。健康保険と同様に介護保険も働き手を守る福祉財源となる重要な保険料だと考えなければなりません。高齢化する日本の取り組みが注目されています。

2025年4月21日月曜日

行政改革

 江戸時代以来260年続いた幕藩体制に終止符を打ち、1871年(明治4年)に日本は「廃藩置県」制度を発令して近代的な中央集権国家を確立しました。同年10月には1使(北海道を統括する開拓使)3府72県で、その後統廃合を繰り返し、1888年に1道3府43県となりましたが、現在もその姿は変わっていません。かつて「道州制」の議論も政権内でありましたが、結局は雲散霧消で議論も無くなりました。

今こそもう一度、メリット・デメリットを洗い出し、新しい方策を考えて道州制の議論をしてもいいのではないでしょうか。少子高齢化で地方の自治体が毎年1県くらい無くなるほど日本の人口減は進んでいます。できれば人口500万人くらいで地方自治体を運営すれば。国家予算ももっと効率的に使えるはずです。現在の姿のままだと税収に乏しい地方自治体は運営的に衰退していく一方です。

500万人は諸外国1国の人口に値しますので、一つの国と考えて政治・経済の活動に取り組めば、州ごとの競争力も生まれて地方行政も活性化するのではないでしょうか。現在のままだと都道府県が細分化し過ぎて行財政の格差が広がるばかりです。北海道のような人口規模で分けると本州だけで20州くらいに分割することが可能です。今後人口は減少する一方なので行政改革が必要と考えます。

2025年4月18日金曜日

景気に注意

 近年、円安が続いたためインバウンド需要が増える一方でしたが、トランプ政権による相互関税政策の影響で円安に転換する可能性があります。国内消費も物価高(インフレ)が継続すると消費者の買い控えが顕著となっていきます。インフレ対策と称して日銀による金利の引き上げも到来すると益々国内消費が停滞する可能性がありますので景気に注意が必要です。

円高になると貿易赤字がさらに拡大して輸出関連企業の収益が悪化します。またインバウンド需要も円高によって減っていくことでしょう。輸入価格は下がりますので内需企業には有利ですが、消費者物価が下がったり、高齢者が中心の人口構成上は内需が大幅に増えることは考えられません。円高によって海外生産移転が進み、さらに国内生産拠点が空洞化する可能性もあります。

今後、中国をはじめ諸外国に不評の相互関税が緩和される可能性もゼロではないと考えます。国連を中心に中国など米国のやり方に反旗を示したり、米国債が市場に放出され金利が上がって不況を招くかもしれません。米国だけの問題ではなく、世界の景気に少なからず影響を与えるでしょう。NYダウが元気がないところ、市場がドルに見切りをつけているようにも見えます。


2025年4月17日木曜日

人脈づくり

 漸く春らしく穏やかな気候になりました。昨日は2年振りの方や10年振りの方と夕食会を共にしました。現役で働いている方が殆どなので会話が盛り上がりました。定期ではありませんが、これまでの人脈で取引先として仕事で関係した方々と様々な意見交換ができるのは有難いことです。人脈を増やすのは難しいことではありませんが、できれば30代や40代の元気な頃に行動力を活かして人間関係を構築しておくべきです。

そうしなければ年齢を重ねてきた時にかつての友人・知人と連絡を取り合うこともできません。連絡を拒否する人は仕方ありませんが、大体はこちらから声を掛ければ喜んでくれるものです。そのために若い頃の人間関係が大切なのです。私も経営者人生が長かったので、会社経営のために若い頃は日夜世間を走り廻り様々な人と会ってきました。人脈は自らが行動しなければできません。

その意味でも政治家の方々は人脈づくりに一生懸命です。石破総理の側近として信頼の厚い赤沢経財相の今回の訪米は、ご自身の人脈形成もさることながら、日本国を代表しての米国首脳との重要な会談に臨むことでご自身にとっても千載一遇のチャンスを得られたのではないでしょうか。私自身もこれまで会社の代表として微力ながら様々な重要な場面に接してきましたが、人生においてとても良い経験になりました。

2025年4月16日水曜日

少子化の影響

 少子化の時代が続く中、高校卒業生を確保しようと大学はじめ専門学校の求人活動はさらに活発化しているようです。民間企業人として大学との関わりを続けていますが、そもそも子どもの数が我々の世代の3分の1くらいまで激減していますので、学校経営も大変な時代となります。当然、将来に向けて合理化や再編成が必要となるでしょう。

これからは大学や専門学校も数的に集約され、企業社会からも目的別に専門能力を備えた人材育成が求められるので魅力あるカリキュラムのある学校が生徒を集めるでしょう。一方、企業側も人材確保が難しくなるので学生に魅力ある企業環境をつくらなければなりません。さらに待遇面や福利厚生なども充実させる必要があるでしょう。

私自身も役員として大学の業務に関わり最近になって痛切に感じた次第です。少子化の影響は様々なところに波及していくでしょう。

2025年4月15日火曜日

「映像の世紀」

NHKの「映像の世紀」をため込んで時々見ています。第2次世界大戦に関する記録フィルムは何度も繰り返し拝見しています。国家の命令で強制的に戦争に駆り出されてトラウマで精神的な病に罹る人なども大勢いましたが、中には脱走兵として銃殺された人、裁判で裏切り者とされ死刑判決を受けた人など後々戦争後遺症の精神病として認定されています。戦争で人を殺すと2人目からは敵を人間だと思わないようですので、戦争は一般人を犠牲にする愚かな行為です。

トランプ大統領もロシアのプーチンに無駄な殺し合いは止めるよう停戦を呼び掛けていますが、プーチンは一方的に領土の占有とゼレンスキーの大統領退任を条件にしているようで交渉のテーブルにはなかなか応じないようです。欧米諸国を敵に回しても得にはならない筈ですが、米国の圧力に屈したくない大国ロシアとしてのプライドがあるのでしょう。我々には単なる他国への占領者にしか見えませんが、西側諸国には理解できないものがあるのでしょう。

日本も80年前は軍事国家で一般国民は強制的に徴兵され戦地に送られていましたので、今のロシアやウクライナと何ら変わりません。 今では考えられないことですが、政治を司るリーダー次第で国家が軍事に関わると国民世論がプロパガンダにより戦意高揚へ傾倒しかねないのです。敗戦国だからこそ平和主義を世界に呼び掛けることは日本として大切な役割だと考えます。NHKの「映像の世紀」は教育としても見るべき番組だと思います。

2025年4月14日月曜日

人生

 会社のトップを事業承継によって降り早6月で1年となりますが、社長業から解放されることで如何に自由を確保できたかを今日身にしみて感じております。周りの人からは現役を退くとボケるようなことを言われますが、そんな事は全くありません。寧ろ第2の人生を好きなように歩むことができるからです。大切な人生は2度とやってこないからです。

もし私がサラリーマン生活を生きてきたのならば現役時代の延長で仕事を続けたいと思うかもしれませんが、トップを降りると事業家として長年歩んできた歴史の幕が下りるようなものです。正直なところ私は背負ってきた荷物を無事に下ろすことができて精神的にホットしているのが事実です。寧ろこれから自由な人生を手に入れられるからです。

私自身オーナー経営が長かったので、周囲からは他人へ経営権が移ることに勿体ないとか言われますが、それも私の思いとは全く違います。残された人生を自由にこれまでの仕事以外に使いたいものです。世間には一世を風靡した著名な創業経営者が多くいますが、実は素晴らしい業績を上げている企業ほど事業承継は相続税の絡みで難しいのです。

IT業界の弊社はたまたま運よく事業承継が進みましたが、多くの中小企業は創業家が自社株を抱えて他人へスムーズに事業承継して経営権を移しにくいのが現実です。自らの一生を企業人生で送るのも人生のひとつですが、社会の公器と思えば会社を無難に手放すことも第2の人生の再スタートだと思います。経営トップの仕事は特殊なのだということを辞めてみて実感しました。

2025年4月11日金曜日

児童教育

 最近は帰宅する時間も早いので、かつてのように帰宅時のバスの中で塾帰りの小学生を遅い時間に見かけることも無くなりました。学習指導要領の改訂で詰め込み教育が是正されたのであれば大変結構なことです。寧ろ、近くの公園で多くの小学生が遊んでいる姿を拝見することが時々あり、子どもたちが大声で元気に遊ぶ姿を見て望ましい光景だと考えています。近年、親の共稼ぎが当たり前の世の中になる中で、「鍵っ子」とか「引きこもり」とか家庭環境にも危惧していたところでした。

昔も子どもが帰宅しても親は外の仕事で忙しくしているのは普通でした。学校から帰宅すると鞄を放り投げて子ども同士で集まって暗くなるまで外で遊んでいたものです。今日では犯罪も多いので子どもが遅くまで遊ぶことは危険でしょうが、明るいうちは外で走り回って友達関係をつくることは大切な経験です。子ども達が公園で走り回る姿が最近増えてきたと感じるこの頃です。他に感じることは民間のスポーツジムへ通う子どもたちが増えてきたことです。

遊び盛りの時期に塾通いの子どもの姿が多くみられるのは決して好ましい社会ではないと考えます。スポーツをさせる親が増えているのも海外で活躍している日本人アスリートたちの影響も大きいと感じます。受験地獄で疲れ果てて大切な子ども時代を過ごさせるのは子どもの教育として望ましい姿だとは思いません。少子化で進学も容易になりますので、人としての情緒を育むことが大切ではないでしょうか。これからの児童教育に期待します。

2025年4月10日木曜日

トランプショックから一夜明けて

 米国トランプ政権による一方的な相互関税政策に対して、中国が猛反発し米国に報復関税を課すという手段を選びました。ところがトランプ大統領はさらに関税を上乗せし、対中国に対して125%という法外な関税を課すという強硬手段を発令しました。でも米国の債券を大量に買っているのは中国です。もし中国が米国債を売却すると債券相場は暴落し、米国市場は金融危機を招きかねません。中国だから強気に対抗できるのでしょうが、諸外国には報復に訴える体力はないのが現実です。

日本時間の昨夜、一律10%に上乗せする追加課税を90日間延期すると正式に表明したところNYダウが急反発しました。日経平均も朝方から急回復しましたが、相互関税の行方がどうなるかで株式相場も不安定となるでしょう。今回のように米国による一方的な政策は今後の世界経済にとって厳しい状況が予測されますので金融市場も見通しが困難となります。米中の両大国による貿易摩擦は諸外国にも影響が大きいので今後の国内経済には一段の注意が必要です。

中国と米国は経済や軍事力の世界において今後も主導権争いが続くでしょう。特に中国の軍事力は経済力とともに年々巨大化しています。人口減でGDPが伸び悩むと国民生活にもさらなる負担が増します。日本経済を維持するためにAIによる省力化とともに、株式市場に居座っている低成長企業に代わる新たな事業スキームを育てる意味で未上場のプライベートエクイティ(PE)に投資が向かうことを切に希望します。AIは間違いなく成長を後押しします。



2025年4月9日水曜日

主権と領土

ロシアとウクライナ、イスラエルとハマス間の戦争は停戦すらなかなか難しいのが現状です。戦争は当事国のどちらかが敗北を宣言しない限り、双方で攻撃を続けている限り終わらないのが現実です。日本は太平洋戦争で300万人の尊い国民の命を犠牲にしました。ポツダム宣言後の協議で日本は戦勝国(米国・ロシア・イギリスなど)によって領土が区分けして分割される話も出たようですが、米国が原爆投下も含め日本を一国で占領したので分割を逃れたようです。

なぜ戦争をするかと自分なりに考えますと、侵略して敵国の領土をものにして支配したいからです。民主主義国家は領土の返還にある程度の理解がありますが、ロシアや中国などの権威主義国家は思想的に隣国の独立を阻み、自国領土の拡大を目指します。台湾が独立することは中国として軍事力を使っても阻むので、台湾が中国本土と紛争を起こさないことを我が国に飛び火しないためにも願いたいものです。我々素人考えからすると、なぜ領土が現状維持で隣国と平和的な関係をつくらないのかとまったく不思議です。

太平洋戦争で敗戦した日本も領土が戦勝国間で分割されていたならば今日の日本は存在しない訳です。たまたま民主主義国家の米国が占領したので、日本の主権を回復するため領土が返還されたのです。ロシアや中国のような共産主義国家が日本の領土を占有していれば日本の独立はあり得なかったかもしれません。言わずもがな戦争には加担しないことが領土を守る上で肝心な姿勢なのかなと考える次第です。過去の過ちを忘れないで日本は世界の和平活動にさらなる尽力をすべきです。

ハトの話

この頃、繁殖期なのかハトがマンションのベランダに止まるようになり、油断をすると巣をつくるのではないかと妻が心配しています。以前、ベランダに添えつけてあるエアコンの室外機の裏に巣を作ろうとしていたことがありました。妻もその嫌な出来事がトラウマとなり、今でも毎日ハトのことが気がかりになっているようです。かつてマンションが新築だったころに階上の方がベランダで野外のハトに餌をあげていました。暫くしてその方は引っ越しましたが、空き家になってからも習性なのかハトが階上のベランダに来るようになりました。 

階下の人から我が家でハトを飼っているのではないかと勘違いされたことがあり、我が家もハトの鳴き声でうるさくて困っていると申し上げたことがあります。ハトの習性も本能なのか誰に教えられたわけでもないのに代々遺伝子で行動まで引き継がれているように感じます。一方、10年くらい前の冬にメジロが突然植木鉢にやってきたことがありました。メジロは小さくて可愛いので毎日来るようにミカンを餌にしてやってくるのを楽しみにしていましたが、年が変わると遂に来なくなってしまいました。

メジロが来るのを楽しみにしていると、突然大きなヒヨドリがミカンを目当てにやってきたりして苦手なメジロは遂に接近してこなくなりました。人間のわがままでしょうが、昔から鳥でも好き嫌いがあるようです。ゴミ収集所に群がるカラスなどはもっと嫌いですが、やはり人間も赤ん坊の頃は可愛いのと同じように、小さな鳥や他の動物も小さい時は可愛いですね。鳥も繁殖期に子孫を残すために必死なのでしょうが、マンション生活ではこの時期のハトも厄介な存在に感じます。ハトから見ると人間の方が厄介な存在なのかもしれません。

2025年4月8日火曜日

新時代に向かって

   先日、都内のある社交の場で「近い将来、スマホがなくなる」という内容で上梓された著者とお会いしました。私も同じように、将来スマホはスマートグラスに変わるだろうと時折考えていましたので、ご本人から昨年6月に出版された書籍をプレゼントされた時は驚きました。しばらく積読にしていましたが、内容が気になっていましたので今日からページをめくりました。なかなか興味深いので時間も忘れて読み進めています。

スタートは日本が何故失われた30年という歳月を歩まざるを得なかったのかという分析説明から始まったので私の脳裏にもスムーズに浸透しました。つまり、著者が世の中の時代背景を紐解きながら文面を構成されていたからリアリティを感じることができました。私も遅れているかもしれませんが、その中で空間を送受信するという新しい先進的技術を使ったデバイスの開発が世界中で進んでいるということを知りました。

近い将来、空間コンピューティングの世界が接近しつつあることを著者は語っていました。日々テクノロジーが進化している中でApple Vision Proのご紹介はとても分かり易く、新しい時代の幕開けが遠くないことを感じた次第です。詳しいことはこの書籍を読めば理解できますので是非手に取ってご覧ください。著者も日本再興のチャンスだと話されていましたが、バーチャルの世界で日本独自のプラットフォームが世界展開推されることを期待します。     

2025年4月7日月曜日

親子のやり取り

次女が漸く結婚して、昨年末に配偶者の転勤のため都内から愛媛へ夫婦で引っ越しました。娘も大学を卒業して長年勤めた会社を退職し、現在は無職で専業主婦として過ごしているようです。毎日、妻と電話やLINEのやり取りばかりしているようですが、夫婦の様子は逐次細かい事まで妻から聴いています。結婚前の付き合い期間が短かったせいか、結婚して相手の知らなかった部分を知るたびに妻へ伝えているようなので私自身も配偶者の特徴が漸く分かってきました。

最初は家庭の事情も年齢差もあり私たちも少しは心配していたのですが、私自身も結婚当初は妻の実家に同じような不安感を抱かせていたのではと思われます。お互いに他人同士で育った家庭環境も違うので人としての特徴や性格が異なるのは当たり前です。ちょうど付き合い始めてから結婚生活を含め1年くらいでしょうか、新婚として夫婦生活の滑り出しは順調のようです。寧ろ、私自身の新婚の頃よりお互いに仲が良いのではないかと感じたりします。

我々も結婚して47年になりますが、夫婦で長年暮らすと不思議なものでお互いに似た者同士になります。若い頃はお互いに気を遣うこともあり内心負担に感じることもありますが、歳を取ったせいか全く内心負担に感じることは無くなります。我々の夫婦の関係も娘から配偶者に色々と伝わっていると考えますので、自然に打ち解けるお互いの関係が構築されるものと思われます。かつては現在のように毎日のやり取りは不可能でしたが大変便利になりました。



2025年4月4日金曜日

大国の強権

米国トランプ大統領の一存で世界経済が震撼するような貿易の仕組みは今後改善されるべきだと考えます。TOC理論に当てはめると一方的な相互関税が貿易のボトルネックになるのであれば、敢えて大国との貿易に極端に依存しないで、安定するまでには時間はかかりますが、諸外国で小さく分けて貿易を行う経済連携協定を締結してはどうでしょうか。協定に基づく自由貿易であれば今回のように大騒動にはならなくて済みます。

今朝もあるゲストの方から「小さく分ければうまくいく」というTOC理論に基づく書籍を上梓されたとのご紹介がありました。上手く回らない経済にはボトルネックが必ず存在します。トランプ大統領による各国別相互関税の一方的な通商政策の発令には世界中の国から批判が出ています。このような経済の混乱を招くような強引なやり方には先進国が結束して反旗を示すべきです。

戦争にしても同様のことが言えます。大国の一方的な侵略に対しては小国が結束して経済制裁を続けるべきです。これまでのように大国の強権による経済混乱に巻き込まれないためにも、諸外国同士による経済連携協定を結んで公平な通商貿易を実施すべきです。一国の横暴に不安感ばかり抱いても世界経済において何の解決にもならないと考えます。先進国のリーダーの行動に期待します。


2025年4月3日木曜日

CEOになるため

毎朝clubhouseでは様々な経営に関する教養や知識を聴く機会が提供されています。数日前は新年度や新会社のスタートに向けての心がけについて意見交換がありました。日本の企業も四半期毎に業績を精査しますが、米国の企業では新年度早々から90日プランを立てて実行するようです。つまり外資系企業では外部からCEOが招聘されることが普通で、CEO候補は入社前から90日プランを立てて入社後すぐにプランを実践するということです。

つまりCEOにとって結果がすべてだからです。先ずは新年度への期待と現状とのギャップをSWOT分析し、戦略ビジョンを立てて、四半期計画を遂行します。常に計画と実績を対比して弱みを強みに変えていくために新たな戦術を練りながら実践を重ねていきます。ポイントは新年度に入ったらジャンプスタートを切れるように事前に90日プランを準備をすることです。多くの日本企業は最初の第一四半期からジャンプスタートを切る気迫が不足しているようです。

また業績を高めるには、ニューマネージャ・アシミレーションというマネジメント手法を実践しなければなりません。新年度になると人事異動によって新しい組織が動き出します。チームメンバーや上司と部下の相互理解を深めることを目的に、チームリーダーがいない場でメンバーがチームリーダーについて意見を言い合い、その内容をチームリーダーにフィードバックしていく組織開発の手法です。今回も大変勉強になりました。



2025年4月2日水曜日

楽しみ

今日は私の誕生日でした。朝起きて買い物へ外出したりして、あっという間に一日が過ぎ去ろうとしています。ソメイヨシノ桜の花も雨天続きで、絶好の花見日和の到来は何時になるのでしょうか。なかなか明るい話題が少ない今日この頃ですが一つ嬉しいテレビ番組のお知らせがあります。

土曜からBS4Kで「大草原の小さな家」が再び始まるのです。我が家でもDVDを買い込んでいますが、正直なところ面倒であまり見ていません。やはりテレビ放送で直に観るのとはでは随分違うと思うわけです。なぜなら自分の愉しみだけでなく、多くの視聴者と一緒に楽しめるからではないでしょうか。 

実はコロンボ刑事も同じBS4Kで最初から放送され始めました。第一回目を観ましたが、コロンボ刑事の若い頃が非常に印象的でした。不思議なのですが、推理物や探偵物の番組は何度見ても飽きないところがあります。まったく自慢にはなりませんが、私ほどサスペンスドラマを観る人も少ないのではと思ったりします。

2025年4月1日火曜日

新社会人の皆さんへ

本日、入社を迎えられた新社会人の皆さん、入社おめでとうございます。未来に向かって希望を抱きながらご自分の人生を切り拓いていってほしいと思います。若いということは皆さんに与えられた唯一の特権です。人生は長いようであっという間に歳月は過ぎ去ります。自分の写真を過去と比較すると年齢とともに変化する自分の素顔を実感します。「歳月人を待たず」という諺がありますが、どうかご自分の人生の一日一日を大切に過ごしてください。

社会に出ると世代間のギャップを感じることがあります。それぞれの育った環境や時代背景の違いで考え方が異なることも有りますが、他者の考え方にあまり批判的にならず、寧ろ違いをポジティブに受け止めたいものです。価値観の相違も感じるでしょうが、人それぞれの価値観をなるべく尊重するように努めましょう。初対面で人と話すことは難しいですが、人の話を聞くことで様々な知識を得たり人の特徴を知ることができます。

ビジネス社会では学生時代と比較すると遥かに多くの多様な人たちとの接点があります。様々な人に揉まれる環境に接することで処世術も徐々に育まれます。私は若い頃に毎日の日課として、必ず新しい人と会って名刺交換するようにしていました。初対面で一度限りの人もいますが、必ず一人でも後々連絡を取り合える人を探すようにしていました。人脈を築くには人と人との長い付き合いが必要です。皆さんのこれから先の行動力に期待しています。

2025年3月31日月曜日

PPNP

 幾つになっても好奇心さえ失わなければ世の中には知識を与えてくれる人は尽きません。今朝、clubhouseを聴いていましたらゲストの方から部下の指導に「PPNP」が必要という話を初めて聴きました。皆さんも分かり易いポイントなので、ゲストの方の書籍を読まれてもいいと思いますが、今朝のお勉強で学んだ部下指導の「PPNP」というキャッチフレーズの意味をご紹介します。覚えやすいので是非、身に付けて実践してみましょう。

2007年㋅29日に初代iPhoneが発売されて20年近くになりますが、Z世代と言われる新社会人と呼ばれた世代は子ども時代からPCやスマホのある環境で育ち、現在は企業内でも指導的立場で活躍しています。その後、パワハラ防止法やコロナのパンデミックで働き方も大きく変わり、部下指導の在り方も180度変化しました。しかし、旧態依然とした指導方法の企業も日本国内には多いようです。

「PPNP」のPはポジティブでNはネガティブの意味です。部下を指導するときは、先ず部下の行いを褒めて、さらに褒めて自信を持って安心させたところで、ネガティブの言葉で諭し、最後に部下に期待を抱かせるために激励の意味で、褒めて終わるということです。つまり①ポジティブ②ポジティブ③ネガティブ④ポジティブで部下を指導することが効果的だということです。米国のスポーツ界では既に取り入れられている手法のようです。


2025年3月28日金曜日

健康寿命

長い冬を綿のシーツに羽毛布団を掛けて過ごしてきましたが、昨夜よりこれからの気温上昇を考えてシーツの上は薄い毛布1枚にしました。布団より重量が軽くなるし、就寝中は全く寒さも感じませんでした。お天気のせいなのか、やや室内の湿度も徐々に高くなってきているようです。最近は毎朝のように起きてから朝食前に血圧の測定も行ってメモしていますが、日によって血圧の違いを感じるこの頃です。血圧測定、血液検査、尿検査は健康管理において重要です。

年齢的に健康寿命を如何に現状維持できるかが大切なことなので、血圧がなるべく高くならないように自宅では減塩を心掛けるようにしています。ちょうどNHK・ETVで数年前まで語学ばかりの番組が健康管理の放送内容に様変わりして大変参考になっています。その後にTV体操という具合に学習と実践が毎日の日課となっています。毎日忘れずに繰り返すことが大切です。

また毎朝4時からは1時間ラジオ深夜便で教養も植え付けられるし、7時半からは1時間Clubhouseで元気な若い世代の声も聴いています。毎日ワンパターンの生活ですが、夜も早く寝る習慣が付きました。夜中にトイレに起きる習慣は年齢のせいなので仕方ありませんが、健康寿命を少しでも伸ばして元気なうちに老後を楽しみたいと考えています。限られた寿命の毎日を大切にしたいものです。


2025年3月27日木曜日

年度末

 漸く待ちに待ったお花見の機会がやってきました。数日前から黄砂も飛来していますが、何とか大陸で止まってほしいところです。本日も書斎から赤い12本のバラを眺めながらブログを書いていますが、遥か向こうに見えるランドマークタワーは黄砂で視界がまったくゼロの状態です。周辺のソメイヨシノは漸く花びらがちょっとだけ顔を出している感じですが、瞬く間に今週末から1週間にかけて桜が満開となりお花見に絶好の機会となるでしょう。

毎年、花見を経験することは元気に生きて歳を重ねている証拠です。この時期のつかの間の愉しみを心に刻みながら思う存分に味わいたいものです。私の住んでいる戸塚地区には柏尾川沿いに何百本ものソメイヨシノの並木が連なっています。この時期ならではの風物詩ですが、柏尾川の川表(かわおもて)は川に沿って一斉に花見会場となり、堤防沿いには露店が立ち並びます。

さて愈々年度末となりますが、企業も学校も3月、4月は一年の中で最も多忙な時期です。日本の年度末も海外に合わせて12月末であればいいのにと言う方も多々いますが、昔から続いている日本の風習は議論すらなく中々将来も変わらないようです。日本の留学生にも海外からの留学生にも受け入れやすい年度の区切りに制度が変わることで、様々なメリットがあると思うのですが如何でしょうか。





2025年3月26日水曜日

今日の誕生花

毎朝、午前4時起きして聴いているラジオ深夜便の午前5時終了間際に今日の誕生花と花言葉が紹介されます。今日26日水曜日の誕生花はチューリップで花言葉は「愛の宣告・魅惑」です。我が家でも日曜日に12本の赤いバラ(サムライ)を買ってきて毎日眺めています。サムライは長持ちするのでしばらく楽しめるのが最高にいいですね。ちょっと前には花屋さんで1本880円でしたが現在は550円で販売していますので300円も違うと大きいです。

バラの花束は花言葉にもあるようにとても魅惑的な感じがします。ブログには写真を貼り付けていないのでお見せできないのが残念ですが、花屋さんを覗いていただけると引き込まれるような美しさを放っているのでお勧めです。昔、ヨーロッパでは男性がプロポーズするために12本のバラを摘んで彼女にプレゼントするという風習があったようです。今どき、そのような情熱のある光景は結婚式で見かけるくらいです。

以前もご紹介しましたが、12本のバラには次のような「愛情・情熱・感謝・希望・幸福・永遠・尊敬・努力・栄光・誠実・信頼・真実」意味がありました。それだけ相手に対して強烈な愛の宣告をする証となるのでしょうね。兎に角、長持ちするのでしばらく楽しめますからお得です。花屋さんに行くと様々な季節の花があります。恥ずかしながら私は何度聴いても花の名前すら覚えられないタイプですのでただ観察するだけです。

2025年3月25日火曜日

初対面

最近、初対面の人と話す機会は激減しましたが、昨日は、Clubhouseという音声SNSの中でゲスト出演したされたメンバーに対して主催者様からご招待があり、感謝会のディナーが銀座で催され私もゲストとして同席させていただきました。音声のみのゲスト出演なので主催者はもとよりゲスト出演者の方たちとも会場では初対面でした。会場は有楽町から3分と近くでしたが、通りはファッションビルが立ち並び、慣れない銀座で漸く現地の会場を探し当てました。

今回の出席者はClubhouse主催者代表の方1名とゲスト5名の計6名で、感謝会のディナーは18時30分から開始され、先ずはゲストの方々が一人まだずつ自己紹介するところから始まりました。主催者代表の方は私より一回り年下、ゲストの方はそれぞれ年齢的には40歳から50歳くらいで私が一番年長でした。皆さん各分野における多彩な顔ぶればかりで自己アピールも慣れたもので素晴らしい才能の持ち主ばかりでした。

私もしばらく仕事の都合でClubhouseを1年あまりリスナーとして参加していなかったのですが、自叙伝を上梓した後1年ぶりにroomを覗いたところ、主催者から突然にゲスト出演を依頼されたのです。私のスピーチのテーマは事業承継について書籍の紹介も含めて経営手法の一端を話しました。他のゲストの中には何十万部という書籍の販売数を記録している方も存在しました。年内にはリスナー全員が集まる企画もあるようなので是非参加してみたいです。

2025年3月24日月曜日

スポーツあれこれ

 大相撲春場所は昨日の日曜日、大関・大の里関の優勝で幕を閉じました。相撲界も久々に横綱候補となる大の里関の誕生で出身地の石川県など日本中が盛り上がっています。千秋楽までは高安関が星の差一歩リードして待望の初優勝が期待されていましたが、残念ながら千秋楽で星の差が並び両者の優勝決定戦となりました。心情的にはベテラン35歳の高安関に初優勝を果たしてほしかったところですが、大の里関も来場所に好成績を収めれば稀勢の里以来の日本人横綱が誕生する可能性もあります。

日本相撲協会もモンゴル出身力士の活躍が目立っているのが現状です。白鵬、照ノ富士から豊昇龍とモンゴル出身力士の横綱が続いていますので、石川県出身の大関・大の里関の横綱昇進は日本中の大相撲ファンが待望しているところだと思われます。大相撲に関わらず、様々なスポーツ界で日本人選手の活躍が目立っています。日本サッカーも年々実力が伴って次期W杯出場が早くも決定しました。サッカーに関わらずプロ野球の世界でも海外で活躍している日本人選手の活躍が顕著です。

春の選抜高校野球大会が甲子園で行われていますが、新たな時代を担うスター選手が登場することを心より期待します。上記のスポーツに限らず様々なスポーツ競技で日本人が活躍していますので、メディア各社には視聴者に公平な報道を願いたいところです。様々なスポーツ大会は海外選手たちとの平和友好の関係が見える形で貢献している唯一のものだと考えます。最後に、昨日の大相撲でウクライナ出身の新入幕・安青錦関は今後注目に値する関取のように感じました。

2025年3月21日金曜日

人との関係

 かつては手紙を書くという習慣がありましたが、最近は知人や友人とも手紙を交換することも少なくなりました。何十年も続いている便りを書くという習慣は、年に一度の年賀状くらいでしょうか。何故、手紙を書く習慣が少なくなったのかと言いますと、電話料金が安くなり用事があればいつでもどこでも気軽に電話できる時代になったからだと考えます。

しかし、滅多に電話しない人にいきなり電話すると誰しも何事かと驚きます。よって頻繁に電話する人以外は電話もしなくなり自然と関係が遠ざかってしまいます。一方、電子メールは簡単に文章も書けるし郵便のように到着するまで何日もかからず相手に送信できますが、普段のやり取りで電子メールを使う間柄は限られています。

そこで最近はLINEなどSNSを使う人が一般的です。しかし、手紙のように長文を書くことはなく手短なおしゃべり程度のやり取りが中心です。最近は郵便料金も高くなり、一層手紙やハガキの出す頻度も時代とともに減っていくように感じますが、郵便を配達する郵便局員の人件費を考えると料金が高くなるのも理解できます。

お互いに手紙を書くことも次第に億劫になり、音声やSNSを使う習慣が一層増えてくるのは間違いありません。最近は企業間でも形式的な年賀状の交換も激減しています。まだ知人や友人間では年賀状の交換も続いていますが、時代的に増えることはないでしょう。よって思うに、人との関係を維持するにはメール、音声、SNSをうまく使いこなすべきでしょう。

2025年3月19日水曜日

外交交渉

日本時間、昨夜行われたトランプとプーチンのオンライン会談の行方に関心がありました。結局、予想はされていたのですが停戦への合意には至らなかったようです。ウクライナとの戦争を現時点で優位に進めているロシアとしては自国の有利に導きたく容易に妥協したくなかったのだと思われます。戦争開始後3年も過ぎると戦争当事国同士の歩みよりは困難を極めます。

バイデン前大統領はブリンケン国務長官に任せて自ら積極的に動こうとしなかったためロシアとウクライナの戦争は終わりの見えないさらに深刻な状況に至りました。やはり大国に対しては大国同士のトランプ大統領のように強権を持って自ら動かなければ、戦争終結への道筋は立たないと思われます。

日本国内はテレビも新聞も現首相の10万円問題ばかりに話題が集中していますが、国際情勢が緊迫している中で日本の果たすべき役割はないのかと疑問が湧きます。もし我が国の周辺で深刻な事態が起きればそれどころではないはずです。テレビ局も横並びの報道ばかりしないで地道な政治活動に目を向けるべきです。


 

2025年3月18日火曜日

卒業式

昨日は天気晴朗の中、出身大学の卒業式に列席して参りました。これまで大学側から幾度も卒業式にお招きいただいていますが、晴れやかな卒業式を迎える学生さんと共に過ごす時間はタイムマシンに乗ったようなもので格別な経験です。小・中学校時代は恩師との別れで涙する生徒たちの光景も珍しくないのですが、大学生には寧ろこの日を迎えてほっとしたような印象さえ受けました。

人生には様々な卒業式のような場面があります。社会へ出て、企業への就職から転勤、そして退職など今まで親しくした仕事仲間と離れ離れになることもあります。結婚も夫婦として新生活への入学式のようなもので、いずれはお互いに死別のような卒業式を迎えることもあります。ですから人生の節目は大切な思い出として記憶に留めたいものです。

自らの長い歳月を振り返る機会は少ないからこそ、人生の足跡を忘れないうちに書き残しておきたいものです。自叙伝を書くことにより、自分だけの人生を振り返る機会を持つことができます。しかし、自分の手で書くのも大変なので流行の生成AIを活用して音声データを文章化するのも一案だと考えます。後悔しない人生を節目節目で卒業できれば幸いです。



2025年3月17日月曜日

心理的安全性

 私が時々参加している早朝の勉強会で「心理的安全性」について意見交換する機会がありました。私自身もこの言葉を意識してこなかったのですが、実は1999年にハーバード大学のビジネススクールで教鞭を執るエイミーC.エドモンドソン氏が発表した論文の中で提唱されました。意味としては、組織やチームにおいて自分の意見や気持ちを安心して表現できる状態を指します。

心理学用語のようですが、対人関係のリスクを取っても安全だと信じられる職場環境を指すようです。社歴の古い日本企業は特に心理的安全性を無視した職場環境を長らく放置してきました。つまり、職場内の古い慣習が時代が変わっても無くならないために、平気でハラスメントが社内で見過ごされ上から目線が当たり前となり、社員のモチベーションを低下させる傾向にあるのです。

私自身も日頃感じるのは、既に退職した大企業OBが地域会などで幅を利かせるような態度や発言をするために、酒場で酔った勢いで仲間同士が口論になったりすることが時々あるのです。意見を自由に活発に出し合う建設的な環境づくりができない企業は今日良い会社とは言えないのです。日本企業は心理的安全性が高い組織を目指さなければなりません。

2025年3月14日金曜日

パワースポット

 日本のパワースポットでもある神社に参拝することは度々あります。2,30年ぶりに神奈川県内のパワースポットの神社である寒川神社へ参拝に訪れてきました。寒川神社は相模國一之宮と言われ全国唯一の八方除の守護神として1600年の歴史を持つ神社のようです。妻の希望で行きは茅ケ崎からタクシーで向かいましたが、運よく道路は渋滞もなく車は比較的スムーズに走りました。

一礼をして鳥居をくぐり左手の手水舎(てみずしゃ)で手を洗い、口をすすぎ、そして参道の真ん中の通り道を避けて御本殿へ向かって歩きます。神さまに願いをお伝えするためにお賽銭を静かに入れ、2回、90度になるぐらい深く礼をします。ゆっくり大きな動きで2回手を打ちます。そして願いを込めて祈り、最後に深く一礼して神前を下がります。

帰りにお守りを買い、願掛けの神馬(白い馬)絵馬に願い事を書いて飾った後に御朱印を戴き参拝を終えました。参拝者の願掛けを目にして、すがる思いで神社へ願い事に参拝者の訪れた様子が窺えました。私たちも寒川神社への参拝の目的はやがて向き合う諸事への厄除け祈願でした。昼食は心身ともに落ち着ける場所と言われる鎮守の杜Koyoで摂り、相模線の宮山駅から帰路につきました。



2025年3月13日木曜日

的確な判断

このところ欧米で金利を引き下げる動きがあります。一方の日本は徐々に金利を上げる日銀などの動きが感じられますが、世界情勢の動きを見ると徐々に日本との金利差が縮まる傾向にあり日本の景気上昇とともに円を買う動きになり、円高になることが予想されます。輸出企業にとっては円高は為替差損となり利益が削られます。しかし、円による購買力が強くなるので輸入価格が抑えられますので国民生活も改善されます。

トランプ政権は自国産業を保護するため諸外国からの輸入に関税を掛けますので米国への輸出は採算が厳しくなります。米国は景気を上げるために金利を下げると日米の金利差が円高をもたらすことになるかも知れません。日本の製造業は海外に工場を移しているので円高が直接国内経済に与える影響は過去とは違います。ただ中小製造業にとっては円高は収益が厳しいかもしれませんが原材料を安く輸入することができます。

日本企業が為替を146円前後に設定していることを考えれば、現在の円安状況から過度な円高にならない金融政策が必要と考えます。日本の輸出企業が未曽有の収益を上げている現在、賃上げの余力は有りそうですが、円高になると企業収益が厳しくなる可能性もあります。金利は徐々に上がっていかないと日本経済は強くならないと考えます。金融緩和が為替を円安に導いたためデフレを脱却できなかったのです。日銀の的確な判断に期待します。

2025年3月12日水曜日

残された人生

 これからの残された人生をどのように過ごすかは私自身にとっても切実な問題です。折角、そろそろ自由になるであろう時間を後悔しないよう消費したいものです。昨日は出身大学の関係で、海外留学生へ奨学金を支給する審査会に呼ばれて学生の面談をして参りました。卒業しても大学とボランティア活動を通じて関係を続けることは大変有意義なことでもあります。また長く働いてきた業界でOBとしてボランティア活動に招聘がありましたので参加したいと考えています。

公の時間はほどほどにしてプライベートの時間を有意義に活用したいと考えています。特に妻には長年精神的な苦労ばかり掛けてきましたので、妻にこれまでの借りを返すためにも残された人生を夫婦共々一緒にゆったりとした時間を過ごしたいと考えています。しかし、夫婦と言っても生い立ちも性格も趣味も違いますので、なるべく束縛しないでお互いに自由な時間を費やすことが大切ではないかと考えます。

人生の目的は自分のことばかりを優先しないで、見返りを求めず人の役に立つことも大切です。多くの人の支えがあって始めて現在の自分が存在していることを決して忘れないことです。微力ながら世の中の人に喜んでもらえる行動が残りの人生でできれば幸いです。僅かながらも恩返しのつもりで社会との関わり合いを続けて、社会的弱者の支援に少しでも関わることができればと考えています。


2025年3月11日火曜日

東日本大震災を振り返る日

東日本大震災から今日で14年目ですが、歳月が経過するのは早いものです。被災地となった大船渡市で先日は大規模な山林火災が発生しました。山林火災は延べ2900ヘクタールにも広がったようですが、計算してみますと東京ドームおよそ620か所分に相当します。東日本大震災も太平洋沿岸部へ広範囲に被災が及びましたが、大船渡市の山林火災も相当に拡大した模様です。この冬は異常乾燥注意報が続き、室内でも毎日のように加湿しなければならないほどでした。

昨年は能登半島でも大地震が起きて、さらに夏場には大水害で多くの人々が被災されました。自然災害は突然やってきますので、災害が発生してからでは人力で防ぐことは中々できません。日頃の防災訓練が欠かせないのはいざという時の行政や市民レベルでの避難行動が大切だからです。また最近は地下に埋設された下水道や水道の経年劣化による漏水で陥没事故の発生が増えています。やはり定期的な点検を欠かさないことが事故を起こさないための予防手段です。

被災者の声を聴くたびに我が事のように感じる毎日ですが、多くの被災された皆さんが悲しみから少しでも笑顔が戻りお元気になられることを祈るばかりです。東日本大震災から14年も経過すると世代も変わり巷では震災の話題も聴かなくなりますが、もっと被災地の歴史に関心を深めるべきではないかと考える次第です。戦争に関与しない日本だからこそ、日本人同士で御互いに心情的な思いやりを深めていきたいものです。本日を東日本大震災を振り返る日にしましょう。

 

2025年3月10日月曜日

成長するために

創業経営者は会社の行く末を誰よりも心配になるものです。経営者も人間ですから高齢になると馬力が徐々に無くなります。しかし、中小企業の事業承継は容易に次世代へ運べるものではありません。同じ業界でも経営者は一人で悩んで最終的には見知らぬ会社へ自社を売却したりするケースが多いように感じます。ご承知のようにM&Aの仲介業者は世の中に数えきれないくらい存在して日夜企業間を繋ぐビジネスを行っています。つまり、多くの中小企業が切羽詰まって事態の打開を図ろうとするのです。

私が思うに創業の経営者は常日頃から会社の将来の行く末を考えておくべきだと考えます。会社には家族を抱えた大切な社員がいるし、取引しているお客様もいます。会社は業界の競争に後れを取らず成長させなければ社員の昇給をすることもできません。これから先、人材不足が全産業に影響していきますので、事業の生産性と付加価値を向上させ利益率を上げて昇給の原資をつくり出さなければなりません。単なる横並びでは業界から消滅するかもしれません。

人は誰でも環境さえ与えれば自然に成長しますが、それだけでは競争に勝つことはできません。人的リソースを如何にして競争相手より磨いていくかが重要だと考えます。そのためにも経営者は日々常に模索しながら、自社にとってより良い事業承継を目指さなければなりません。会社は新しい血を入れて組織的に会社の革新を目指さなければ持続的に成長を維持することはできないのです。社員が成長すれば会社の成長するし、会社が成長すれば社員の成長します。要は会社の進み方次第です。

2025年3月7日金曜日

週末を迎えて

 昨日は久々の懇親会で夜遅くなり、スマホでブログを書き終えてから就寝しました。開催場所が温泉地でしたので久しぶりに昨夜と今朝方にはゆっくり温泉に浸かることができました。私自身も近頃は温泉に行く機会も少なかったのですが、絶好の日和の下、主催者の方のご配慮で温泉入浴も河津桜見物も存分に楽しめました。日々ビジネスや経済に振り回されることが多い昨今ですが、じっと静かに喧騒を避けて海を眺めながら過ごすのもビジネスマンにとって大切な息抜きではないでしょうか。

午後に帰宅して書斎の机でこのブログを書いていますが、楽しかったこの2日間はあっという間に過ぎ去り、メンバーも途中で解散して、それぞれ元に居場所に戻っていきました。現役で仕事をしているとどこにいても急な用事が飛び込んできますので、何が起きても臨機応変に気持ちを切り替えることが必要です。また中小企業を経営していると様々なトラブルも日常茶飯事に発生したりしますので、良いことも悪いことも発生したならば責任者は冷静に判断し対処しなければなりません。

さて週末ですが、日米ともにトランプ政権の発言により市況が混乱しているようです。他に日本国内でも様々な不運な事象が起きました。でも明けない夜は無いので、どうか多くの皆様方に置かれましては、希望を失わないで辛い日々を乗り切ってお元気にお過ごしいただきたいものです。これからの若い方たちを少しでも元気づけるために、メディアは些細な事でも明るい話題をもっと数多く報道すべきだと考えます。


2025年3月6日木曜日

生い立ち

 本日は日頃親しくしている4人と遠地で交流することになりました。お互いに会社経営する中での人物しか知らないということで、生い立ちから今日までそれぞれの自己紹介をすることになりました。

私は自叙伝を披露しましたので皆さんはご存知ですが、他の3人の方については生い立ちからの今日に至る過程にそれぞれの方が大変興味を持っていました。夕食を取りながら順番に語ってもらったのです。

人は断片的に知ることはできますが、これまでの人生を詳しく聴く機会は小説にしない限り細部について知らないのが普通です。4人平等だからこだわりもなく気楽に語り合えたのかもしれません。お互いの関係がより深まったように思われます。

2025年3月5日水曜日

本日のニュースより

 中国の第14期全人代の第3回会議が本日5日の午後より開幕しました。同時に米国でもトランプ大統領の施政方針演説が議会でなされました。両首脳とも経済を最優先の課題とみているようです。中国は現在かつての日本と同じように不動産バブルがはじけて低成長を余儀なくされていますので、米中経済摩擦が再燃しかねない中での両首脳の新年度への抱負は注目に値します。日米ともに株式市場の不安定な状況も経済の先行きが不透明であることを象徴しています。

財政赤字がGDPの200%を超える日本と違い、中国の財政赤字はGDPの5%くらいのようですから国家財政は日米以上に安定していると思われます。同じ資本主義経済でも政治が独裁的なので経済への国家の関与度合いが違います。中国の場合、国内市場は諸外国とは比較にならないほど巨大ですし、国内企業の輸出力は価格競争力においてもずば抜けています。日本も米国も今や同じ土俵で中国と互角に戦えないのが現状です。製造業の力の差が歴然としているのだと考えます。

中国発のDeepSeek(ディープシーク)のような世界経済への衝撃は今後もあり得ると考えるべきです。中国の国家がどこまで関与しているか分かりませんが、国有企業に補助金を出して産業育成を国家主導で行っているのは事実です。EV事業もあっという間に世界市場を制覇しつつあります。半導体産業においてもいずれ中国が台頭してくることは間違いないと考えます。貿易においても敵対的に臨むよりも持ちつ持たれつの関係を維持したいものです。


2025年3月4日火曜日

人生

もう20年くらい朝4時起きでラジオを聴いていますが、時折3時前後から歌を聴くこともあります。おそらく仕事柄、就寝時間が一定になってきたからなのでしょう。かつて40歳前後の頃は毎日帰宅時間が遅くて就寝時間も日によってバラバラでした。

当然、睡眠時間が短くて起床も辛かったし、帰宅時は電車の中でウトウトして乗り過ごすこともありました。今考えると年齢も若くて体力もあったので長時間労働にも耐えられたのだと考えます。よく36年間も現役で社長を続けられたものです。

幸いにも無事引退への花道を歩むことができました。同業者からは安定した会社を手放したことを勿体無いと言われますが、私としては世の中三方良しで事業承継をまとめ上げられたと考えています。要は仕事だけでの人生で終わりたくなかったのです。

2025年3月3日月曜日

私の忘れられない日

3月1日(土)はお天気も良く、久しぶりに妻と外出しました。たまたま用事があり初めて訪れる駅で降車したのですが、終日沿線を行き来する中で思いがけないことが起きました。この日に起きた出来事についてはいつか機会があれば話したいと考えていますが、本日は妻から急に「忘れられない日」だと諭されましたので、過ぎ去った3月1日についてお話します。実は2005年3月1日、会社がまだ復興の途上に私は二俣川(神奈川県)の県立がんセンターへ極秘に入院し腹部の手術をしました。

もし、ステークホルダーに入院して手術することが知れれば、会社の経営不安が噂され取引にも大きな影響が出かねなかったからです。同日の3月1日は次女の大事な大学卒業式でもありました。妻も当日が私の手術の日で卒業式にも出席できず次女にも心残りをさせてしまったのです。それほど大事な日を私自身はすっかり忘れてしまっていたのです。一昨日、二俣川駅に降りた時に妻は辛い過去の出来事を思い出したようで、妻からその話をされて私も20年前のがんセンターでの手術のことをふと思い出したのです。

忘れられない日なのですが、私は辛く悲しい過去の出来事も忘れる性格のタイプのようで、妻から諭されるまではこの2005年3月1日のことを全く記憶していなかったのです。実はがんセンターにたどり着くまでに疾病不明ということで二つの病院を紹介状を通じて経由したのですが、がんセンターでの手術中の臨検では単なる脂肪の塊という診断だったのです。癌だったならばとっくにこの世にいない筈ですが、この時は会社にも家族にも大変心配をかけました。私にとって忘れられない日です。

2025年2月28日金曜日

生きる目的

人は何のために生きているのでしょうか? 皆さんにとって人生の目的は何でしょうか?世代間で生きる価値観の違いはありますが、たまには自分に問いかけてみたいものです。人間社会で生きるためにはお互いに支え合う気持ちが必要です。しかし近年、大切な人命が権力者の行為によって軽んじられているような出来事をメディアで世界や国内情勢など見聞するたびに感じています。例えば人を殺したり殺されたり人命を犠牲にする戦争を平気で是認しているリーダーが存在します。

今朝の新聞の朝刊に浄土真宗を世に広めた親鸞聖人を描いた歴史アニメーション映画が話題になっていることを知りました。併せて主役の親鸞聖人を演じている人が杉良太郎さんでご本人のコメントが書かれていました。杉良太郎さんのこれまでの功績については調べていただければわかりますが、近く公開されるこの映画の中でどのように演じられるのかが楽しみです。親鸞は鎌倉時代前半から中期にかけて親鸞聖人と尊称されていました。

昔の私の実家も浄土宗ですが、同じ仏教でも浄土真宗との違いは法然上人が広めたか後を継いだ親鸞聖人かの違いしか私も知識はありませんが、浄土真宗が全国に広がったように思われます。親鸞が生み出した「歎異抄」の中に苦悩の末に辿りついた「人生の目的」を、多くの人たちもこの映画を通してこれから何のために生きるかを考える機会になりそうです。皆さんも自分自身に「生きる目的」を問いかけてみては如何でしょうか。

2025年2月27日木曜日

縁再び

 忘れないうちに書き留めておこうと思います。先日、朝日新聞の夕刊1面に「天草とイタリア 漫画で縁再び」という見出しで全面に天草とイタリアについての記事が掲載されていました。ご承知のように天草地域は2018年に「長崎と天草地方の潜伏キリシタン関連遺産」として世界文化遺産に登録されました。とても旬だと思いましたのは、今、NHK/TVで「true colors」という天草の崎津集落を舞台にしたドラマが放送されています。

また私自身も10年以上前から「小さな村の物語 イタリア」というBS/日テレで放送されている番組を視聴続けているのですが、イタリアの静かな村の様子が我々の子どもの頃に過ごした天草地方の様子と似ているのです。日本は集団就職と都会生活が定着したため、天草の村々は過疎化が進行し、かつての賑やかな村の様子は静まり返っているのが現状です。小学校も次々と廃校になり中学校の生徒数もかつての20分の1程度です。

寂しい話はそれくらいにして、実は2年前に長崎県の島原半島にある原城址に、藤沢市在住の彫刻家が私財を費やし0年もの歳月をかけて彫り続けて完成した木彫りの巨大なマリア像が祀られています。かつて長崎に来訪したローマ法王の許しを経て、前述の彫刻家が天草・島原の乱の犠牲者を追悼するために原城址に寄贈されたものです。紆余曲折を経て建立されたこともお聞きしていますが、私も藤沢市内で輸送される前の作品を拝見し、彫刻家にもお会いして大変感動したことを記憶しています。

肝心の話が漏れていました。実は天草在住の漫画家が潜伏キリシタンを題材にした連載を構想したことがきっかけでイタリアの大司教と縁が生まれ、この秋、イタリアから巡礼団が天草を訪ねてくることになったそうです。大ニュースだと感じましたので、この場を借りて皆様に一言お知らせした次第です。





2025年2月26日水曜日

内なる移住

ウクライナ侵攻3年、ロシアでは体制批判による国家の抑圧から逃れるため、人々の間で家庭や仕事に専念して心の自由を得る「 内なる移住」という考えが広まっているようです。日本のような自由と民主主義の国家からは考えられませんが、党が国家を支配している国では国民の自由と民主主義が保障されているとは言えません。しかし国民である以上、国家に対して反対運動や体制批判は許されないのです。

法治国家であることは無政府状態にならないために国家にとって必要な条件ですが、言論や表現の自由を奪われることは国民にとって不幸なことです。日本の現状に対して不満を抱く国民も多いと思いますが、日本ほど国民の基本的人権が保障されている国は少ないと考えます。海外から日本が住み易い国だと言われているのは平和で安全な国だからです。愚痴ばかり言わないで、我々は今一度日本の良さを理解すべきだと考えます。

米国や中国やロシアのような大国では国民間に見えない分断が存在します。つまり民衆の異論は排除され、政府寄りの集団に一方的に富が集中するからです。戦後、議会制民主主義国家を選択した日本は正解だったと考えます。日本が大統領選挙のように直接選挙だったならば他国のように国民間に分断が生じたかもしれません。ロシア国民の「内なる移住」の生活は気の毒ですが、政権が変わらない限り現在の状況は続くでしょう。


2025年2月25日火曜日

国連が動く

 米国民主党バイデン前政権で長引いていたロシアによるウクライナ侵攻が共和党のトランプ政権の誕生で漸く停戦協定への第一歩を踏み出したようです。国連も動き出し、安全保障理事会は24日、侵略の早期終結を求める米国の決議案を米国・ロシア・中国を含む賛成多数で採択しました。国連が紛争解決に全く機能していないと言われてきましたが、やっと安保理が決議を採択する行動に出たようです。

第二次大戦の戦勝国を中心に設立された現在の国連の常任理事国にはロシアと中国が含まれています。トランプ政権の誕生から動き出した和平策の一環として米国が出した決議案に対して、欧州から出た修正案は当然のことですが紛争当事者であるロシアによって悉く拒否され、ロシアに受け入れやすい内容の米国の決議案が採決された模様です。

国連の安全保障理事会の常任理事国には拒否権があることで、国連における紛争解決において常に東西対立を生んできた歴史があります。日本のような非常任理事国10か国は毎年5か国ずつ改選され任期は2年ですが、常任理事国5か国には改選がなく圧倒的な影響力を保持しているのが現在の国連です。大国による小国への侵略を防ぐには安保理改革が肝要かと考えます。

2025年2月21日金曜日

まさかの人生

 人の人生には幸運な「まさか」も不運な「まさか」もあります。幸運な「まさか」に出会うためには、どのように行動したら良いのでしょう。私が思うには、人並み以上にあらゆる場所へ頻繁に足を延ばすことではないかと考えます。かつてIT業界に疎い私は、業界の知識を得るために様々な場所へ出向いたような気がいたします。

神奈川県に住んでいても事あるごとに情報収集を兼ねて多摩川を渡り都内へ出向いてようです。様々な場所の中で多くの「まかさ」の出会いがあったのは事実です。大事なことは「まさか」の出会いの選択の判断を間違えないことです。不運な「まさか」に出会うことも有りうるからです。後は自らの人間力で引き付けられるかどうかです。

幸運な「まさか」を引き付ける力は、先祖から受け継いだ神仏を敬うことによって徐々に育まれるのではないでしょうか。弊社の歴史を辿りますと、度重なる不思議な「まさか」の出会いに運命が救われたような気がいたします。弊社も40年近く前、金融機関からも見放されるほど財務内容が悪化していましたが、九死に一生を得る金融機関との「まさか」の出会いがあったのです。

2025年2月20日木曜日

プロ経営者

 久しぶりにレバノンへ日本から亡命した元自動車会社の経営トップのインタビュー記事を拝見しました。かつて日本の自動車業界トップの一角を占めていた某社はこの人の剛腕な経営改革無くして再浮上はできなかったと言われています。日本のサラリーマン経営者では株主の視線もあり大胆な経営改革が断行できなかったのも事実です。このカリスマ性のある海外のプロ経営者の凄さを某社の見事な復活劇で日本社会が垣間見たようなものです。

しかし日本社会で強烈なバッシングを受けて、経営の途上で役職を降ろされてしまい日本の司法制度を逃れて亡命するという想像できない出来事となりました。尋常な人物ではなかったことは周囲が知るところですが、このカリスマ性のある経営者がもし在任していれば、某社は今日のような経営不振には陥らなかったのかもしれません。残念なのは世間がもっと能力を評価して高額報酬を認めてあげなかったことです。

島国根性が浸透した日本社会は高額報酬を認めたがらない面があります。今日では大谷翔平選手の高額報酬に対しても庶民の抵抗感はないようで、かつてとは時代感覚もだいぶ変わってきたようです。日本社会に企業経営者にもそのような目があれば海外からプロ経営者も招くことも可能でしょう。実績を上げた人には報酬で十分に報いるような日本社会が必要です。イタリアの人が「人と比較しない」ことが自分の幸せだと話していました。立派です。

2025年2月19日水曜日

心温かい人

 世の中には稀に見る天才がいたり、多くの秀才らしき人は存在します。しかし、何の取り柄がなくても人間的に心温かい人は大勢います。寧ろそれが唯一の取り柄なのかもしれません。為政者の場合、心温かい面を持った人が相応しいのですが権力の座に座る人が必ずしもそうではないことが多いようです。心温かい行動を人間社会でどう表現するかが近代社会では問われているのだと考えます。

世の中には様々な権力者が存在します。異論を唱える反対派を徹底的に封じ込めて権力支配を強める為政者が少なくありません。為政者自身は直接関与しなくても周囲を取り巻く人たちは権力者を守るために反対勢力を追放します。政情が不安定な国はこのような歴史の繰り返しではないでしょうか。結局は庶民が犠牲となって国外へ逃れて難民化していきます。

国民を難民化させるのは為政者の重大な責任放棄だと考えます。タリバン政権前のアフガン大統領しかり、シリアのアサド政権しかりです。未だに世界には民族紛争が絶えない国々が多々存在しますが、国内外においても心温かい為政者が増えることを願うばかりです。最近、半世紀前くらいの歌謡曲がカバーソングとして歌われていますが、昔を懐かしめる日本は心温かい幸せな国だと考えます。

2025年2月18日火曜日

私の体験談

昨日、あるコラムに就職氷河期世代について述べられていました。1993年(平成5年)~2002年(平成14年)の頃は日本経済がバブル崩壊でどん底の頃でしたので、大企業は子会社も含め軒並みに新卒の採用を控えていました。今の世代で年齢的に40歳前後から50歳前後くらいまでの人たちを指しているようですが、当時、絶好のチャンスだと弊社は逆発想で思い切り大量の新卒採用に踏み切りました。お蔭様でその頃に採用した人材が今日の弊社の成長を支えてくれました。

卒業生の中には何十社も受験して採用されない人や就職先が見つからずフリーターで働いている人も大勢いました。この機会を逃してしまえば優秀な人材は弊社のレベルでは確保できないと考えていましたので、人材確保のため政府の雇用対策などあらゆる手段を活用しました。キャリアを重ねるごとに育った社員たちが結婚したり、持ち家を構えたりした時などは私自身にとっても経営者冥利に尽きない嬉しい出来事でした。

今日においても就職氷河期世代の人たちが大勢苦しんでいる状況をメディアで知り、国がもっと早く産業構造改革を旗印に雇用の流動化策が打っていれば今日の社会的格差は少しは低減できたのではないかと考える次第です。不況期の採用で弊社も人材に恵まれたし、入社してくれた社員たちも頑張ってくれましたので現在は安定した生活を確保できています。人と同じ経営手法を選択しても企業にはチャンスは巡ってこないようです。

2025年2月17日月曜日

価値観の変化

毎年、現役の学生さんが書いた卒業論文の審査をしています。時代とともに学生さんの関心テーマがどこにあり、そのテーマに対してどのような考えを持っているのか、世代間の価値観の変化を理解する意味でも絶好の機会であり毎年楽しみにしてきました。それぞれの学生さんが多岐にわたりテーマを深く考察するため論文の分量も多く読了するのも大変ですが、自らのボケ防止のためにもなるので前向きに論文の審査を引き受けています。

2月中旬までに論文審査を終え、審査結果をまとめた上で卒業式当日に最優秀者や優秀者を表彰します。我々は読んで審査するだけの役目なので誰にでもできますが、多くの文献を読んで起承転結に論文を仕上げる学生さんの情熱にはいつも感心させられます。しかし、論文審査のうえで最終学年の執筆者に優劣をつけるため、審査する側の人間として審査会には真剣に臨んでいます。

今年度も卒業式当日にOBを代表して卒業論文の表彰を授与する役目を引き受けました。表彰される学生さんのお顔を実際に拝見できるのも、OBとして卒業式に招かれる機会を与えていただけるからです。現役の学生さんが心晴れて臨む卒業式にOBとして何度も登壇させていただいていますが滅多にない貴重な経験でもあり大学側にも大変感謝しています。可能な限り世代間のギャップを低減したいですね。


2025年2月14日金曜日

生成AI

本日は最新の生成AIについて学びました。少し気になっていること は、明日予定されている大学生卒業論文の審査会において、生成AIを使った論文であるかを見分けることが可能かということです。日々進化している生成AIの性能には凄まじい現実があります。論文作成も生成AIを使えばプロンプトによって見事な論文が簡単に書けます。紙の文献も不要となるでしょう。

おそらく企業内で業務の生産性を上げるためにワードやエクセルやパワーポイントのように近い将来当たり前に使わざるを得なくなります。働いている若い人は業務の中で使いこなせますが、問題はリタイアをした人や高齢者にどのようにして使い方を教えるかです。今後はAIを使わなければ必ず生活の時間と費用が無駄な時代になりますので、便利なツールとして使いたいです。

連日のように様々なメディアでAIに関する記事を拝見しますが、今後益々AIを活用した社会になります。多くのサービス業が無くなるかも知れないと世間で言われるのも理解できます。例えば旅行をしたいのならばAIが観光旅行のスケジュールを綿密に練ってくれるでしょう。様々な法律も素人にも分かり易く理解が得られるでしょう。AIで豊かな時代を満喫したいものです。

2025年2月13日木曜日

停戦に向けて

 一度火が付いた国と国との戦争を終わらせることは非常に困難です。しかしながら人類は今日まで戦争を絶やすことがありませんでした。日本も太平洋戦争末期において軍部の力が強過ぎたため連合国との戦争を抑え込む抵抗勢力が弱かったのだと考えます。戦争は誰かが仲裁しない限り、当事国同士で和解することは難しく、決着がつくまで攻撃を続けるため戦争を終結させることはなかなか難しいのです。

米国トランプ新大統領の登場で、近いうちにロシアとウクライナの戦争も停戦が到来するのではないでしょうか。実力を持った大国のリーダーが当事者間の仲裁役をしなければトランプ大統領の登場で希望が持てそうです。バイデン政権ではブリンケン国務長官が両国の首脳同士と度々会談をしていましたが、バイデン前大統領が自ら動くことはあまり見られませんでした。

この点がバイデン前大統領とトランプ大統領を比較した場合、行動力において大きな違いがあります。悲惨な戦争をいち早く終わらせようとするならば、大国のリーダーが仲裁役として自ら動かなければ戦争収束への道はなかなか困難です。一期目のトランプ政権が大国との外交で実績を重ねたからこそ、相手国にもトランプ大統領の意志が通じているのだと考えます。

2025年2月12日水曜日

今は昔

昨日、1949年にスタートしたNHK紅白歌合戦の放送100回を記念して、1969年の第20回紅白歌合戦の記録映像がTVで放送されました。ちょうど1970年大阪万国博覧会を翌年に控えた年末の紅白歌合戦でした。妻と一緒にスタートからラストの「蛍の光」の演奏まで拝見しましたが、往年の有名歌手の歌声を再び聴ける機会を得て大変満足しました。トリは男性歌手森進一さん、女性歌手が美空ひばりさんで、大変懐かしい歌手の方々が出演していました。

当時は私も田舎の高校2年生でしたが、家内は中学2年だったようです。時代は日本の高度成長期の真っ只中で、翌年の万博のアメリカ館ではアポロ11号が持ち帰った月の石が展示されるという高校生の我々には夢のような大阪万博でした。高校の修学旅行も京都・奈良観光、大阪万博、日光東照宮、東京見物と大変豪華なものでした。その前年の紅白歌合戦でもあり、時代を背景にしてテレビ放送も大変活気がありました。

まだ東京オリンピックでは初めてカラー中継されましたが、一般にテレビのカラー放送がまだ無かった時代で、一般家庭のテレビも白黒が普通でした。当時のプロレス中継でのレスラーの顔面出血も白黒でテレビでは驚くほどの興奮はありませんでしたが、実際に観戦している観客が出血したレスラーを見て失神して亡くなることもありました。 犯罪事件も現代社会のように多くなかったと記憶しています。

2025年2月10日月曜日

トランプVS石破

先週、米国から帰国早々に石破首相へのインタビューがTBSテレビで放映されていました。首相が民法テレビ番組でインタビューに直接答える光景を見て、時代は変わったものだなぁと感じた次第です。今回、米国トランプ大統領との会談は日本国内のみならず世界中が注目していたと思うのです。私も米国から帰国したばかりの首相の話は滅多に聴けないと思ってじっくり傾聴しました。

安倍元首相との比較でトランプとは性格が合わないとかメディアなどはトランプとの相性を心配していたようですが、終わってみると無事に会談は順調に進み終了したようです。事前にかなり周到な準備の上で今回のトランプとの会談に臨まれたようです。野党のある政治家は石破首相はここ最近の日本のリーダーの中で一番IQが高いと話していました。 

IQが高いだけでなく、政治家としての永年の実績と経験が無ければ首脳会談を対等な立場で臨むことは難しいと考えます。5回も総裁選挙で負けた方だからこそ、揺るがない政治信念がしっかりと相手に伝わったのでしょう。バイデンに代わってトランプの大統領就任も岸田氏の後任として石破氏が総理に就任したことは私自身も選挙前から望んでいた結果でした。米国にも日本にもメリットがあるとみています。

2025年2月7日金曜日

人との違い

 昨日はある会合の後でお誘いを受けて懇親会に参加しました。このグループで食事したのは初めてですが、それぞれ個性のある方ばかりでいつものことながら自分の性格との違いを感じた次第です。人とお付き合いするのはそれぞれ持ち味に違いがあるからです。よくしゃべる人、あまりしゃべらない人が混在しますが、歳上に気を遣ってしゃべらないのか、内面がわからない印象もあります。

誘われると中々断りにくいのですが、一次会だけにして店の話題が出た二次会は遠慮して一人別れて帰宅しました。初めてのお誘いでもあり、以後何度かお付き合いする機会もありますので、自分として節度を考えたのです。しかし何度も言うように人はそれぞれ行動力から趣味嗜好まで違います。人に合わせることは難しいものです。

本日は会社のネットワークが停止することもあり、この辺で原稿を閉じます。

2025年2月6日木曜日

大スターの存在

毎朝リスニングしているラジオ深夜便で俳優の某スターのインタビューを聴きました。かつては銀幕の世界でもスポーツの世界でも大スターの存在がありました。 野球なら長嶋茂雄、プロレスなら力道山、俳優なら石原裕次郎など各界に国民が憧れるスターの存在がありました。某スターが語るには近年は皆同じような存在になってしまったということです。

スターの存在に憧れて地方から多くの若者が上京したものです。現在は都会に人口が集中して日本人全体が横並びの存在となったのだと思います。残念ながら昭和時代が生んだかつての大スターは殆どの方がこの世から亡くなりました。私たち自身も年老いたので往年の大スターが今現在も生存していることは稀です。御年86歳になられたかつての大スターのインタビューはとても感動的でした。

ラジオ深夜便も限られた人しか聴かれていないラジオ番組だと思いますが、若い方にも早朝の僅かな時間なので耳を傾けてみることをお勧めします。米大リーグで活躍している大谷選手も大スターと言える存在ですが、憧れを抱く青少年が大志を抱いて自らの人生を力強く歩んでくれることを願わずにはいられません。我々自身も大スターに憧れて大人になったのですから・・・。




2025年2月5日水曜日

5年の歳月

 今から5年前、新型コロナウィルスの集団感染が起きたダイヤモンド・プリンセス号が横浜港に寄港したばかりの頃、弊社は創立40周年記念パーティを大勢のご参加の下、みなとみらいの某ホテルで開催中でした。事前にホテルからはスタッフがマスクしている旨の連絡がありましたが、弊社関係者は皆マスク無しで祝宴に臨みました。あれから5年、ダイヤモンド・プリンセス号も通常通りに運行されていますが、弊社も創立45周年を迎えました。

5年前はオーナー社長として創立40周年を無事に終えることができましたが、5年後の今日はNTTデータグループ会社として新しい門出を迎えました。5年前には会社の将来展望は見えていませんでしたが、5年の歳月であっという間に会社の状況が変わりました。私自身も36年間のオーナー経営者の身から普通の取締役に変わりました。正直なところ代表を降りてホッとしたのが本音です。中小企業の経営者としての苦労を存分に味わったからです。

若い頃に感じた5年は景気の変動で業績の浮き沈みがあっても何とか精神的に耐えられたものです。しかし人にも依りますが、オーナー経営者も60歳を超えると知力も体力も気力も若い頃と違い少しずつ衰えてきます。私自身も5年前と5年後の現在とでは随分精神的にも違います。5年という歳月はあっという間に過ぎ去りますが、その間自らの身辺もガラリと変わる可能性がありますので、後悔しないように与えられた人生を大切にしたいものです。

2025年2月4日火曜日

大作に触れる

普段、新聞のテレビ番組欄は見ずに画面通しでしか番組を確認しないのですが、テレビの時間帯を横並びに見て偶然にもNHK・BSで「サウンド・オブ・ミュージック」を見つけました。これまでの人生で何度この映画を見たかわかりませんが、番組を見つけた時は思わず感動しました。こんな話は誰もあまり興味がないと思いますが、若かりし頃の洋画の記憶は今でも目に焼き付いています。兎に角、「サウンド・オブ・ミュージック」は最高でした。 

最近は外でも映画を見ることが少なくなりましたので、今後は映画鑑賞も増やしたいと考えていますので、お勧めの映画があれば是非ご紹介していただきたいところです。かつては「ベンハー」や「風と共に去りぬ」など大作を鑑賞していましたが、近年では「タイタニック」くらいで殆ど大作らしい作品にはお目にかかっていません。寧ろ邦画で山田洋次監督作品は自分の性格に合っているのか繰り返し鑑賞します。

最近、テレビで司馬遼太郎の作品「坂の上の雲」のNHK大河ドラマが再放送されていますが、若い頃に観た大河ドラマの印象とは時代背景も違うからなのか毎回感動を覚えます。歴史的には130年くらい前の出来事ですが、日本人の生き様が如何に凄かったのかを感じ得ずにはいられません。同時に渡辺謙さん主演の「独眼竜政宗」も最初から録画していますが、これからの自由な時間での楽しみです。学校時代は暗記科目の歴史が嫌いでしたが今は大好きです。





2025年2月3日月曜日

時代の変化

少子高齢化で企業側の人材確保は今後益々厳しくなっていくのは避けられない状況です。初任給を大幅に上げたり、大学時代の奨学金を入社後に企業側が代わって返済するような時代です。一方では副業を認めたり、一旦退職しても再入社を歓迎したり、年功賃金を止めたり、成果を上げる人は年齢やキャリアに関わらず厚遇する会社が増えてきました。企業経営のやり方も様々で特色を有する時代なのかもしれません。

米国ではトランプ政権になってダイバーシティという言葉さえなくなりつつあります。つまり人種、性別、国籍、宗教、価値観といった多様性を制限するような社会に変わりそうな雰囲気です。米国は政権が代わるとこれまでの常識が常識ではなくなることもあります。日本も少数与党政権となり、保守も革新もなく、国会で議論されながら、これまでにない国民寄りの政治が進むことになるでしょう。

 米国と日本の関係もさらに緊密になるだろうと予想しています。トランプ政権が関税をちらつかせることで市場は警戒感を抱いているようですが、過度におびえることはなく、米国の様子を長い目で見た方がいいと考えます。ロシアやイスラエルが軍事的に戦地から撤退することの方が世界経済にプラスの効果は大きいでしょう。トランプは性格的に非核、軍縮派の人だと解します。米国が共和党政権に変わって良かったと言える日は遠くないと考えます。

2025年1月31日金曜日

労働人口を増やす

少子高齢化が進み人口減が危惧される中で労働人口が過去最多となったようです。働き方改革で女性の労働人口が減少しなかったからだと考えます。未だに女性の労働力を継続しながら生かそうと考えない企業も存在しますが、中には仕事と家庭を両立させるために労働時間に柔軟性をもたせる企業もあります。DXが進んだ企業では労働時間を如何にして短縮するかを常に考えています。コロナ後、ホワイトカラーの生産性を高めないと競争には勝てないことが産業界でも分かってきました。

今後AIがさらに進化すると定型業務の時間が減りますので短時間労働も可能となります。どの企業においても短時間で如何にパワーマンスを出すかが問われています。過去のような長時間労働では女性の労働力を生かすことはできません。さらに女性のキャリアパスを諸外国のように明確にしなければこれからの企業は成長しないと思われます。そのためにも古い経営陣は入れ替わり新しい経営陣の発想のもとで経営が刷新されなければなりません。

残念ながら昔ながらの体質が変わらない企業も一部には存在します。人手不足は人口減のために避けられないですが、仕事と家庭が両立できるように短時間労働で働き方に柔軟性を取り入れれば、女性の労働力をさらに生かすことが可能となります。長時間労働を無くして労働時間ではなくパフォーマンスを重視する方向へ企業が評価制度を変えることが大切です。働く女性の意識を変えることも企業が存続する上で大切な取り組みだと考えます。


2025年1月30日木曜日

子どもの自殺

今朝の新聞で「子どもの自殺 過去最多」という記事を読んでショックとともに気持ちが暗くなりました。「子どもが苦しい思いをし、孤立している可能性がある」「子どもが生きづらさを抱えた背後には生きづらさを抱えた親がいる」ので「家庭全体を支えていく視点が大切だ」と書かれていました。相談先の話では、亡くなった子どもだけではなく、自殺未遂したり、死にたい気持ちを抱えたりしている子どもがたくさんいる、とのことです。

このような状況は10年以上前から聞いていますが、その後学校内でもいじめ対策や家庭内での虐待対策も進んでいると思われます。にもかかわらず、子どもの自殺が年々増えて減らない原因はどこにあるのでしょうか。おそらく家庭内に原因があるような気がするのです。両親の離婚による母子家庭や父子家庭で子どもを見守る家庭環境が不十分だと思われます。子ども食堂などが全国的に増えているのもその表れだと考えます。

このように都会生活での貧富の差が広がることで、教育の格差にも繋がり、友だちも減り、子どもの面倒を見る家庭環境が欠落することで、子どもは苦しい思しながら孤立していくのでしょう。昔と大きく違う点は、都会に出ることで核家族化が進んでしまったことです。願わくば同居しなくても、三世代が近隣に住むような社会になれば子どもの自殺は減るはずです。政治が子どもが育つ環境にもっと注視していくことが大切だと考えます。 

2025年1月29日水曜日

日の丸半導体

 久しぶりに、かつて華々しかった半導体業界の交流会に参加しました。日本半導体の復活を目指して国家レベルで再び動き出していますが、果たして今後どのように日の丸半導体産業として経済を牽引する力となれるのか疑問を抱きます。

今後、成長していくAI半導体を下支えしていくのは産業的に可能かもしれませんが、日本が再びリードしていく立場になることは最早遅いし極めて困難だと考えます。理由は継続的に投資する天文学的な資金を賄えることが難しいからです。

つまり、国会における与野党の合意がなければ国家主導で多額の補助金を捻出できないのが現状です。なぜ20年前から国が主導して半導体業界を束ねなかったのか理解できませんが、消えた炎を再び点火して開発を続けることは容易ではありません。でも行方をポジティブに捉えて期待したいと思います。

2025年1月28日火曜日

エンドウ

妻は「団子より花」、生花が大好きで外出の度に様々な生花を買ってきます。一昨日も変わった色のエンドウの花を買ってきましたが、暦の上では本日の花は「エンドウ」のようです。花言葉は「いつまでも続く楽しみ」「必ずくる幸福」「約束」と言われています。

私自身は花の名前を覚えるのにいつも苦労しますが、忘れるたびに妻から教わっています。生花は日にちが経つと枯れますが、「花の命は短くて」と言われる通り生きている証拠だからなのでしょう。花屋さんも生きている花を大切にしています。

さて数日前に、北海道の 製菓会社から黄色い福寿草の缶入りお菓子が送られてきました。驚いたのはかの有名な製菓会社ではなく確か(有)××と記されていました。この季節は福寿草が雪の中からぽっかり顔を出すのでしょう。娘のように可愛い花ですね。

2025年1月27日月曜日

大相撲初場所

 大相撲初場所が終わりました。個人的には子どもの頃から相撲を取るのも観るのも好きですが、周囲で大相撲を観るのが好きな人は少ないようです。今日の大相撲協会はモンゴル出身の力士に支えられているのが現実です。

昨日の千秋楽はモンゴル人の大関豊昇龍、日本人の前頭王鵬、カザフスタン人の同じく前頭の金峰山の3人が12勝3敗で並び、近年めずらしい異国間での三つ巴の優勝決定戦でした。

いろんなスポーツ場で外国人アスリートを交えてスポーツ界の活性化を図ることは、国家間においても大変有意義なことだと考えます。最近は大相撲のファンも限定されていると思いますが、もっと相撲界が盛り上がることを期待しています。



2025年1月24日金曜日

金利のある時代へ

市場の予想通り、日銀が政策金利を0.5%へ引き上げました。漸く日本も金利のある経済へ歩むことになりますが、やはりマーケットはやや懐疑的なのか午前中NYダウの上昇に反応した日経平均も日銀の発表で頭から水をかけられたような印象でした。アナリストはインフレに対する消費が強くなってきたとは数値的に判断していないようです。しかし、日銀もこれ以上の円安を防ぐためと、金融市場を正常化したいという狙いがあったものと考えます。

本日は毎年恒例の日経主催「新春景気討論会」をオンラインで聴講させていただきました。25年の見通しを知る上で論客によるパネルディスカッションは大変参考になりました。トランプ政権になって本年の為替を含め世界経済予測が困難な時代へ突入することは相違ないようです。しかし、米国が関税を諸外国との貿易にかけることでインフレとなり、金利を上げる事態になりかねないという意見がありました。

日本は変化の激しい国際情勢の中で、経済成長著しいアジア諸国で更に経済活動を活発化して日本の成長に結び付けていく必要があります。過去に拘らなければ新しい時代の消費を創り出すポテンシャルを日本はまだ有しているので、一人一人の日本人は自信を持って変化の時代を受け入れるべきだと考えます。トランプ大統領は米国優位を掲げていますので日本も周囲の人物を見極めて上手く付き合っていくことが肝要です。

2025年1月23日木曜日

医師を選ぶ

在宅勤務の今日は午前中に耳鼻科へ薬をもらいに行ってきました。鼻のアレルギーの薬ですが、花粉症ではなくハウスダストに反応するようです。数年前かかりつけの内科からもらった薬を飲み続けてきましたが、全く効き目がなかったので耳鼻科の専門医に見てもらうと2年前から鼻の症状がすっきり治りました。医者からは「たまたま薬が合っただけですよ」と言われましたが、鼻の病気は耳鼻科に通院すべきで餅は餅屋だと思った次第です。

しばらく鼻の調子が良かったので、半年以上薬の服用も止めていましたら再び鼻炎が酷くなる日が到来しました。又耳鼻科に通院したところ、某医者からアレルギーの薬は飲み続けないと途中で止めては駄目ですよ、と皮肉交じりに言われて「1週間分出しますのでまた切れたら来てください」とやや不愛想に言われました。それから1週間後、今度は別の日に異なる先生に診断を受けたところ、「適当に自分で判断して飲んでいいですよ」と穏やかに言われました。

2人の先生の意見が違うので患者としては迷うのですが、対応が易しかった先生は調べてみるとその病院の理事長でした。この先生は1か月分の薬を処方してくれました。本日は通院から1か月過ぎたのでまだ1週間分以上薬はありましたが、本日が理事長の担当日でしたので、診察を受けてきました。すると「鼻は異状ないので、適当に飲んだり飲まなかったりして切れたらまた来てください」と気さくに言われました。医師も選ぶべきですね。

2025年1月22日水曜日

エコノミックアニマル

かつて日本はエコノミックアニマルと呼ばれました。資源のない国で世界中に日本製品を売り込み戦後日本経済の富を築いたからです。池田内閣の所得倍増計画も日本経済が右肩上がりで成長する予測が見えていたからでしょう。米国の経済人からみると自国優先に見えるエコノミックアニマル風に見えたのでしょう。人間はエリート意識が強過ぎると見えにばかり拘り、貿易でも結果的には損をしてしまいます。どうしたら自国の利益になるかを考えてほしいものです。

おそらく池田内閣や田中内閣のようなリーダーの存在がその後の日本でいなくなったのかもしれません。エリート意識が強過ぎたリーダーばかりが続いたのでハングリーのビジネスセンスも無くなり、経済成長の手法も政治的に取れなかったのかもしれません。民主党のバイデン政権やハリス大統領候補が共和党のトランプに負けたのもビジネスセンスが不足していたからだと考えます。エリート意識だけでは、したたかさもなければ人は生きていけないのです。

軍事的に対立しても貿易で国が潤うことはないのです。やはり、先ずは貿易で儲けて国力を強化しなければ国を守ることも同盟国を支援することもできないからです。日本は将来的に経済力を現状維持することも難しいと言われています。であればエコノミックアニマルと言われた当時の日本を目指すべきではないでしょう。トランプは不動産王であり本物のビジネスマンです。孫さんのような民間人の活躍に期待したいものです。

2025年1月21日火曜日

知る人ぞ知る

昨日は知る人ぞ知るかつて存在したNINA(日本情報ネットワークアソシエーション)のOBの懇親会が新宿で開催されました。今から30年前の全盛期には100名近くの情報システム産業に関わる経営幹部が毎月のように参加していた勉強会ですが、主宰された方が亡くなられNINA会も自然消滅し、現在は僅かながら5名の有志が時々集まって昔の勉強会を偲んでいます。今回も前回同様に新宿で開催されたのですが、またまた前回の秋ごろのように天気は下り坂でした。

懇親会まで時間があったので向かい側の伊勢丹デパートを何十年ぶりに覘いてみました。ブランド物が陳列されている1階を歩いて驚いたことは、異国語を話すアジア系の外国客ばかりだったことです。月曜にも関わらず店内は来客で混んでいました。円安がもたらした来日客によるインバウンド効果を目の前で見聞した感覚になりました。 NINA会で明日の情報システム産業を語っていた日本経済が好調だった30年前とは隔世の感があります。

さて本日、日本時間未明に米国トランプ大統領二期目がスタートしました。実はちょうど本日15時から某シンクタンクの講演会でトランプ一期目で米国ワシントンに駐在されていた外務省顧問の杉山様がゲストでした。歴代大統領選挙の仕組みとともに複雑な国際情勢の中で日本政府がトランプ政権に対してどのように対処すべきかを本日の講演で多少なりともヒントになりました。果たして最大のインバウンドは本年も続くのでしょうか。

2025年1月20日月曜日

米新政権を前にして

トランプ政権が20日に発足しますが、もしハリス政権が誕生することになればイスラエルとハマスの停戦合意はこんなに早い時期に締結されることはなかったでしょう。ロシアとウクライナの停戦合意も年内に締結されることを期待しています。戦争は長引けば長引くほど復興にも時間が掛かり復興費用も莫大となります。戦争の継続は政治の緊張と軍事費の増大を招くし世界経済にも不安定さを齎します。

日本も過去には同じような経験をしてきました。第2次大戦を経験してきていない戦後世代が世界中に増えていく中で、近代史に学び過去の歴史を振り返り反省をすることは大変重要です。バイデン大統領にしてもトランプ次期大統領も、年齢的には高齢ですが幼少期から戦後の復興を見聞していますので、平和の尊さや国民を愛する精神は世代間でも強固だと考えます。

今回のイスラエルとハマスの停戦合意も、民主党のバイデン大統領から強硬なトランプ大統領への劇的な橋渡しが功を奏したものだと考えます。政治には駆け引きが重要ですが、政策の大転換が無ければ政治状況は大きく変化しません。トランプ大統領の登場で世界経済は一時的に震撼しますが、敵対国同士の対立が収まれば世界経済も徐々に安定へ向かうはずです。


 

2025年1月17日金曜日

30年の歴史

 本日は阪神大震災から30年目を迎えました。1995年は弊社としても未だに記憶に新しいのですが、バブル崩壊後のどん底状態から何とか這い上がろうと決意した年でもありました。被災地でも大震災後の復興を目指して多くの被災された方々が必死でご努力されていた光景が目に映ります。弊社も30年前は同じような気持ちで再スタートしました。日本経済は失われた30年と称されてきましたが、当時はバブル崩壊や大震災が経済にも大打撃を与えたものと考えます。

30年という歳月は後の運命が別れてしまうほど様々な変化を受けることで結果的に隔たりが生じます。阪神大震災を忘れない意味でも1月17日という日を辿って後世に伝え続けていくことは大切だと考えます。弊社も現在は想像できないほど成長しましたが、被災地の現在も同じことではないでしょうか。企業の寿命が30年説と言われたのも社会も企業も人間の営み次第で結果はどのようにでも変わるからです。

戦後80年になりますが、もう一度近代歴史を学び直す時代が到来しているのではないでしょうか。学校教育でも社会の授業で近代歴史にもっと時間を割くべきです。古代の考古学も教養としては専門家を育てる上で必要ですが、実社会で生きていくには近代歴史に深く学ばなければ海外の人と渡り合えないと考えるからです。そろそろ教育の場でも30年計画で教養的な古代史から実学の近代史へ軸を移すべきではないでしょうか。

2025年1月16日木曜日

早起きは三文の得

人の事は知らないことだらけです。20年前からラジオ深夜便を聴くようになってから多くの有名人の人となりを知ることができました。目覚まし時計で朝4時に起きてから1時間足らずの時間ですが、早朝は頭が冴えているのか記憶しやすい時間帯です。今朝はピンクレディーの未唯mieさん(歌手)のインタビューを聴きました。国民的アイドルだった1976年頃の活躍ぶりは存じていますが、67歳を過ぎた現在でもソロでご活躍の様子を深夜便のインタビューで初めて知りました。

新年にかける思いなど、私自身は年齢的にやや先輩ですがプロとしての生き方には見習うべきものがありました。詳しくは秋田宏さんの書下ろしのブログを見ていただければわかります。有名人の生の声を直にラジオで聴けますので、ラジオ深夜便は私に限らず多くのファンにとってなくてはならないもののようです。社会人の方でも早朝ならば可能ですので生き方の参考に是非お勧めの番組です。

以前は4時のニュースで前日の円相場やNYダウ、ナスダックの市況が放送されていましたので、安倍政権時代から今日に至るまでの市況の変化などが今も記憶の隅にあります。当時から米国経済の強さに比べて日本経済の弱さを痛感していました。最近は市況のニュースは省かれていますが、当時は米国の前日の動きに対して翌日の東証の動きに早朝から注目できました。「早起きは三文の得」とはこのことです。



2025年1月15日水曜日

左義長神事(さぎちょうしんじ)

もう20年くらい朝4時に起床して一日を過ごしているので就寝時間も多くの人より早いのかもしれません。しかし、一日の始まりを早朝から迎えるとたっぷりの時間をゆったりと過ごせます。コロナ後は在宅勤務も交えながら平日を家で過ごす時間も増えました。妻も私が在宅勤務の方が自分的に都合がいいようです。もう歳だから健康で一緒に過ごすことが貴重なひとときなのかもしれません。

本日2025年1月15日は鎌倉の鶴岡八幡宮での伝統行事「左義長神事」が開催され、一年の初めに当たり、穢れを祓い清めて、暖かい春の到来とその年の豊かな収穫を祈る新年の清めの火祭りが執り行われます。午前10時に我が家も古い札を鶴岡八幡宮に納めて祈願して参りましたが、偶然にも例大祭神社本庁より宮司以下神職、巫女、ハ乙女が本殿へ向かう光景に遭遇しました。

帰りに鎌倉彫のお店で石川県の九谷焼の小物と鎌倉彫のスプーンを贈答用に買いました。隣接した郵便局では記念切手と福寿草をあしらった葉書を購入し、ついでにマヌカハニーの瓶詰とつぶらなカボスのドリンクを、しばらく歩いて鎌倉野菜市場で大根とほうれん草を手に入れ、少し早めの昼食を済ませて予定通り正午に帰宅しました。早朝から無駄のない時間を過ごせたようです。

2025年1月14日火曜日

為替の動向

 先週、岡田元日本サッカー代表監督のご様子をテレビで拝見しました。四国の今治でサッカー事業を立ち上げて地元の支援の下で大変なご活躍ぶりのようでした。今治と言えばかつてより造船業の集積地ですが、近年は日本の造船業もかつてのように世界有数の勢いはありませんが、円安でにわかに今治の造船業も活気が戻っていると聞いています。岡田元監督(現在は今治のサッカー事業会社の社長)が今治を拠点に地方でサッカー事業を立ち上げられた当時のご苦労話が大変感動的でした。

かつては日本の基幹産業だった鉄鋼・造船産業などはバブル経済後、円高により生産拠点を次々に海外へ移していきました。日本の製造業は空洞化が進み、企業による工業製品の輸出は海外に依存する経済となりました。円高で日本の製造業は大企業を中心に海外進出で稼いでいるのが現状です。しかし、今や円安で原材料の輸入価格の上昇で物価の高騰を招き、その上、国内賃金も海外と差が開いてきました。今後円安がさらに進めば国内経済も厳しくなるでしょう。

地方経済でも熊本県のように台湾のTSMCを誘致したことで空前の経済成長を遂げています。一度は手放した半導体産業を復活させてきている面があります。ラピダスの最先端半導体事業が将来的に成功すれば日本経済の成長に寄与しますが、日本独自で海外との競争に負けない戦略的投資が継続できるかが課題だと考えます。為替の行方は今後どうなるか予測が尽きませんが、米国の利下げが再びインフレを招き、過度な円高を招かないことを祈ります。


2025年1月10日金曜日

したたか(強か)さ

 トランプ政権に対して対抗できる国のリーダーはしたたかさが必要と考えます。トランプは元々商売人だからです。日本の安倍元首相もイタリアの現首相メローニもしたたかにタイミングを狙ってトランプ次期大統領の就任前に急接近しています。つまり国のリーダーは相手国のリーダーの性格まで把握して外交手段を考えて行動しなければ国益を守ることは難しいのです。したたかさは生きていく上で必要です。

民間レベルでもトップ営業が功を奏す場合が多いのは、相手次第で戦略を変えなければならないからです。外交センスがトップに必要なことは政治に限ったことではありません。国は経済が安定しないと予算を執行する政治も安定しません。政治が安定しないと経済も先が読めないので対策が打てないのです。素人の私にも今の状況はそのように映ります。したたかさはグローバル世界では欠かせません。

円安でインバウンドを期待することも否定しませんが、日本円が弱いからインバウンド需要があるのです。円売りが続くことは海外から見て日本経済への期待が薄い事でもあります。かつて円高で日本の製造業が生産拠点を海外に移して日本は産業の空洞化を招きました。本来は産業構造の変革のチャンスと捉えて、国を挙げて情報投資に舵を切っていれば今日のような姿にはならなかったでしょう。したたかに海外勢を見つめることが重要です。

2025年1月9日木曜日

人生

兎に角、我が家はテレビを観る機会が多いようです。私も在宅中は始終、居間と書斎を行ったり来たりしてテレビを観たり書斎で仕事をしたりしています。番組まで詳しく調べていないのですが、広報役の妻が様々な番組を連日のように知らせてくれます。お蔭様で録画ばかり溜まり、後日観る時間が別途必要になるので、今後はなるべく録画しないで観るように心がけたいです。

歳を取ったせいか夫婦で過ごす時間が増えてきましたので、のんびり自宅でお互いに会話しながら日々の生活を営んでいます。どこの夫婦も生活スタイルは似たり寄ったり、或いはまったく違ったり様々でしょうが、人と比較することなしに自分の考えに沿った生活を優先にしたいものです。仕事をしている時も気が張って毎日充実していましたが、生き方は様々です。

様々な人と関わることも人生において重要なファクターです。これまでにない人との繋がりが増えていくことをこれからの人生に期待しています。方丈記に「ゆく河の流れは絶えずしてしかももとの水にあらず」とあるように新しい水と常に入れ替わるこれからの時代を愉しみたいからです。過去にとらわれないで進みゆく道を模索してゆきたいと考えています。

2025年1月8日水曜日

毎日の献立

 人間にとって最後の欲望は食欲だそうです。妻が昨年末から探していた本がやっと見つかりました。沢村貞子さんの書かれた「わたしの献立日記」です。食の大切さをしみじみ感じるこの頃ですが、我が家でも近頃は健康のために減塩づくりの料理が並びます。最初は物足りなく感じていましたが、最近はようやく慣れて食材の味をじっくり味わうようになりました。元々田舎育ちなのでどんなおかずにもたっぷり醤油をかけていたようで、妻からはかけ過ぎだといつも注意されていました。

結婚以来ずっと半世紀近く妻に料理は任せっきりでしたが、今後は自分でも料理を作らなければと自分でも考えていますし、私にも作れるようになってほしいようです。独身時代には貧乏生活をしていましたので料理は自分で作っていました。料理の本にも少し興味はありましたが、たまたま料理が得意な妻と結婚したばかりに、作れなくなったというより寧ろ作らなくなってしまったのです。年齢を重ねるうちに作ってもらうだけではいけないと最近は考えるようになりました。

我が家も「男子厨房に入らず」と言っていいほど、結婚以来ずっと料理は妻の仕事でした。若い頃は毎日弁当を仕事場に持参していたので、毎日弁当箱の中身を開くのが楽しみでした。当時は今日のようなコンビニは無いので、ランチジャーというホカホカのご飯と味噌汁が一体となっている弁当箱でした。もう若くは無いので、これからは健康のために栄養のバランスを考えた食事づくりを妻に習いながら自分でも作りたいと考えています。

2025年1月7日火曜日

年頭祝賀会にて

 今朝の暦の言葉「逆境は最良の教師なり」は、19世紀初頭のイギリスの政治家、ディズレーリの名言のようです。ふと逆境という言葉を見て、昨年10月に刊行された私の書籍「逆境へのドロップキック」(幻冬舎)のタイトルを思い浮かべました。逆境を乗り越えたからこそ、後になって最良の教師と自信を持って言えるのではないでしょうか。逆境は結果的には人間力を鍛えてくれるのです。耐えて耐えて耐え忍んでいればいつか前方に明かりが見えてくるのです。

日本経済もバブル崩壊後長年にわたり景気が低迷し失われた30年と言われ続けてきました。漸く昨年日経平均がバブル絶頂期を突破し4万円台に乗りました。その後、やや株価は下がり気味でしたが何とか持ち耐えて、2025年の幕開けとともに再び日経平均は4万円台に到達しました。本日のニュースでも経済界の年頭挨拶では、トランプ大統領の登場を間近に控えながらも主要企業トップの力強い声が聞こえてきました。

私の印象に残った挨拶は多々ある中で同業界であるディー・エヌ・エーの南場智子会長の言葉です。これからは「新しい価値の創造」が求められるということと、「人間とコンピュータの役割分担で、世界はこれから本当に大きく変わる。もっと世界で勝つことができるイノベーティブなプロダクトや事業を作って競争力を格段に上げていかないと限界を迎える」という言葉が大変印象に残りました。

世間で騒がれている賃上げも、単に一律に上げるのではなく、パフォーマンスの高い人や求められるスキルを持っている人、頑張った人などに思い切って大胆に報いることがこれから先の日本企業の成長には必要だという話でした。円安で日本の賃金が低すぎることは明白ですが、企業が競争力をつけて付加価値を高め業績を向上させない限り、安定的に賃金を上げることも限界となります。

近年、海外で活躍しているスポーツ選手たちが良い見本ではないでしょうか。

2025年1月6日月曜日

新年に際して

今年2025年幕開けの日めくりカレンダーに「一日の命 万金より重し」という鎌倉末期の歌人、吉田兼好の言葉を見かけました。妻も私も思わず納得しながら口ずさみした次第です。昨年後半に妻が思いがけず、当初かかりつけの医師から大病院宛ての紹介状を持参して通院を始めたのですが、3か月くらいして急遽入院という話になったのです。幸いにして大事に至らなかったので良かったのですが、日々自宅で健康に過ごしていても、病院内に入ってみると日々大勢の入院患者や外来患者が何らかの疾病で受診していることが分かります。

健康で日々を過ごしていれば大した医療費も掛からないのですが、入院したり手術したりすると高額の医療費が掛かります。吉田兼好の言葉「一日の命 万金より重し」は何事も起きず毎日健康で元気に過ごせることはお金には代えられないという教えだと思います。昨年後半には親しくしていた近隣のご夫婦でお一人は奥様が、もうお一人はご主人が急逝されました。双方のご家族とお知り合いになって30年余りですが、人間は誰でも徐々に変わっていくものだということを痛感するわけです。日々何気なく過ごしていますが、あらためて今日という日を意識したいものです。

年末年始は久々に家族全員が揃いました。気が付いてみますと子どもたちもあっという間にそれぞれ家庭を持つ年齢になりました。全員元気で年末年始に揃うことも大変貴重な出来事だったと深く感じ入りました。結婚しても親子の絆は変わらないものだという感情を久しぶりに抱いたものです。2025年も幕開けしましたが、今年の抱負は何かと問われれば「一日の命 万金より重し」を毎日大切に生きようということではないでしょうか。イタリアの人のように、人と比較しないで自分の生き方を大切にしようではありませんか。そういうことで、本年もどうぞよろしくお願い申し上げます。